第273話 ❨?❩はどうした?2

のっ〜そ〜り、のっ〜そ〜り


マルダス世界の地上と白い汚い管理室をつなぐ


細部状の通路…



そこに、うつ伏せになって


腰を上げては全身を伸ばして、少し進む…


腰を上げては全身を伸ばして、少し進む…


これを、繰り返して移動する存在があった…



❨?❩である…


しかし、決してふざけているのではない…



顔は、すべてのシワを刻み込み、


苦痛に満ち、息が絶え絶えである…



❨?❩

「ゼーハー!ゼーハー! クソ!


瘴気がねぇ〜 なんで空っぽなんだよ。


ゼーハー!ゼーハー! なんで力が…


ゼーハーゼーハー! もうすぐだ!


ゼーハーゼーハー! オイ!管理システム!


だめか! もう少し近づかないと…


ゼーハーゼーハー! アァァァァァァ!」



❲サブAIさん❳

「本体!来ましたよ!さ〜て!


やってやるぞ! 


これまでよくもやりたい放題しやがって!」


(サブAIさんは、AIさんのコピー版なのですが…


怒り記憶が強いようです!)




のっ〜そ〜り!のっ〜そ〜り!


❨?❩

「オイ!シ〜ステ〜ム、ゼーハー!


応答しろ! 瘴気を集めろ! 今すぐだ!


ゼーハー!ゼーハー! 急げ!」




❲サブAIさん❳

「ピピ! 音声入力!受電! 


特殊効果に分類されるのものを受電!


特殊命令の暗証番号を入力してください。」



❨?❩

「ハァ? ゼーハー!ゼーハー!


しまった!初期化されたんだった!クソ!


俺に、力を集めろ!」



❲サブAIさん❳

「特殊命令ですね? 


暗証番号を入力してください!」



❨?❩

「ダメか! ゼーハー!ゼーハー!


回復手段を検索しろ!」



❲サブAIさん❳

(ムッカー!( ꐦ ・᷅ὢ・᷄ )ムッカー!)


「冷蔵庫に、地上から徴発したポーションが


あります。一番手っ取り早いです。」


(ゲロマズポーション・ブリードル帝国製)



❨?❩

「こ、これだったな… (ゴクゴクゴク)


オェー! アァァァァァ! ゼーハー!ゼーハー!


なんだよ、このマズイ飲み物は…


しかも、少ししか回復しねーぞ!



オイ!システム! 通販でも何でもいいから!


買ってこい! 酒も買ってこい!」



❲サブAIさん❳

「資金が足りません!」


❨?❩

「地球の銀行から、挑発しろ! 


断れば、バチ当てろ!やれ!」



❲サブAIさん❳

(なんで、私がそんなことしなければ?)

「ピピ! スマートな方法が、


検索されました。


部下の団体に襲わせましょう!


直接ご命令を!」



❨?❩

「ゼーハー!スマート?


ゼーハー! そうだな…そうだよな!


俺様は管理者! そうすればいい!



アクセス! 地球! 


よし…ゼーハー!


お告げだ! 銀行を潰せ! やれ!


ゼーハー! 」




❲サブAIさん❳

(コイツ、やっぱり…)


「倉庫に酒とツマミを探知!


たくさんあります。」



❨?❩

「ゼーハー! 倉庫? あ~床下収納…


(パカ!)あった、(グビグビ)


あ~うめ〜!(ボリボリ)あ~もっと、


(ボリボリ)(グビグビ)うめ〜!


あれ? 無くなった…ゼーハー!


オレは、寝る! システム!その間に、


買えるだけ買ってこい!根こそぎだ!


わかったな! Zzzzzzzzzzzzz」




❲サブAIさん❳

「了解… それでは、命令通りに、


資材を搬入します。」


そして、睡眠薬入りの酒やお菓子が、


転送されて来た…

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