第546話 (幕間)精霊を悩ますもの!1


 俺の名前は、精霊ブール!


 いつもは、闇の精霊王・妖精王様の経営するアニメ制作会社のイラストレーターとかしている。


たまに、声優とかやっているから、俺の声を聞いたことがある人は、不確定多数いるわけだが…


 

 ついに!ついに!リアルで魔法少女を布教するときが来てしまった!


 第二次世界大戦後、セル画を書いたり最近では、イラストレーターとかクリップスタジオとかオープンキャンパスとかで描いて作ったりしてきた!


 最近の試みとして同僚達は、ライブ2D!でVチューバーもやっている!


 酒を飲んで、囁く配信がヒットするとか…


 最近は変則な精霊・妖精布教になってしまっているが、頑張ってきた自負はある!



 だが、こんな努力をあざ笑うかのような行為をしてきた光の精霊王・妖精王がやっちまったらしい。



 もう、マジ魔法少女を誰かにやってもらって、精霊・妖精達は頑張って働いてますよ!って動かないといけなくなってしまった!



 そして、そんな事をボヤキながら仕方なくコスプレショップに、今度の魔法少女のイラストのヒントを探しに行くと…



ピピピピピピピピピピピピピピピ!


何だよ!この強すぎる魔法少女になりたい思念波は!



魔法少女になりたい思念波強度…350だと!


1番強くなる幼稚園児・保育園児で高くても65だと言うのに!




 すぐに、会社に連絡を入れて許可取ってから勧誘してみた!


「お姉さん!私と魔導精霊契約を結んで、私といっしょに魔導精霊少女となって、あの外道軍と戦ってほしいんだ!」













 俺は、間違った人を魔法少女に…


 してしまったかもしれない疑惑が…




 一応、報酬はポイント制になっている!


 外道諸国連合軍にシバキ!5人!


 溜まったポイントで、肉体を若返らせる事を要請された!


 まぁ…


 格闘戦が、得意みたいだから…



 闇の精霊王様に、相談した。


 悩んでなさったが、1日1歳の感覚で若返らせて17歳の身体にする事が許可された!


 いきなりやると、身体に負担がかかる疑いがあるって言う理由にした。





 だけど、今…その…どうしよう…


 交番で、焼けきった松ぼっくりに火炎放射器で引火させたぞ!(第545話)



 恋愛修羅場やん!


 しかも、この巡査(マサル)の後ろで、聞き耳立てている、先輩さん達がこの巡査の嫁をSNSで呼び出したぞ!



 うわ〜!


 この巡査の嫁が、恐ろしい顔して窓から見てる!


 あれ?


 あの嫁の頭の上に光の下級妖精が回って踊っている?


 魅了って…


 ぬんさんは、悔しいから口から出た言葉だろうけど、恐らく魅了を巡査にかけたのは当たっているかもしれん!



 あれ?


 この娘(ぬん)は、魔法少女の素質が物凄くあるかもしれない。


 性格は、戦闘狂だけど…。



 どうするか?



 この嫁の妖精を捕まえた!


精霊ブール

「オイ!お前!なぜ邪魔をする!」


光の下級妖精

「ヒィーーーーーー!だって、光の妖精王様が面白そうだから、魅了をかけて略奪愛を演出しろって指令が出たのよ!」


精霊ブール

「今の、精霊・妖精界の危機から全精霊王・妖精王の連名で、法律・常識の許す事の範囲内でブーストとかをして精霊・妖精の有用性と健全性をアピールしろと命令が出てるだろ!


 略奪愛だと!しかも魅了なんて、ヤバい物件だろ!なぜ矯正しなかった!」



光の下級妖精

「だって光の妖精王様が、まだ続けろって命令を出しているもの!


 だけど、やばいよね!どうしよう!」

 


精霊ブール

「とりあえず、状況を言うんだ!」



光の下級妖精

「え〜、高校の時に略奪愛を魅了で成功!


しかし嫁は、浮気していた!


だが、魅了で作った歪んだ因果律の反動で、他の男との間にできた子供の病院で取り違えが起きて、あの泣いている娘さんは嫁の子供ではない!


だけど、あの夫さんの生き別れの記憶喪失のお姉さんの子供だから、夫にとって赤の他人ではない!」



精霊ブール

「えーーーーーー!


ったく、魅了なんて使うから、そんな無茶苦茶な事が起こるのだよ!


よし!お前逃げろ!


名刺やるから、このアニメ制作会社に逃げろ!


闇の精霊王様と妖精王様がなんとかしてくれる。


早く逃げろ!」



光の下級妖精は、無事に会社に逃げ込めたみたいだ!


 保護したと、連絡が来た!



 さてと…


 どうするか…



精霊ブール

「あの〜夫さん?


あの子(娘)の血液型は?」



巡査(マサル)

「ハァ?確か…A型…


何が言いたい!何が言いたいのかわかったぞ!


俺はO型!嫁はB型!


だから生まれる子供は、B型!


だから、俺の子供!間違いない!」


(どうも、巡査さんはB型とA型の血液型が同じ物として、魅了で認識が歪められているみたいだ!)



巡査の上司

「ハァ?オイ、しっかりしろ!


マサル!俺でもおかしいと、わかるぞ!


高校の基礎理科で習うはずだろ?」


巡査の同僚 

「マサルさん!教科書…いや、ネットで自分で検索してみろ!」



巡査(マサル)

「わかったよ!えーと(゜゜)


あれ…ぇ?…なぜ?


だって、O型とB型の子供って時たまA型になるんだよな?」


巡査の上司

「いや違うぞ!O型とO型の親からAB型の子供ができる事があるけど、お前の場合は明らかに違うぞ!」


(昔は、両親がO型の子供がAB型だった事で突然変異とか昭和の時代に大騒ぎしたようですが、今は遺伝子工学で突然変異ではなく、普通に起こる事であることが証明されてます。)



 巡査(マサル)

「あれ!そうだよな…アレ?アレ?アレ?オイ?


嫁?アレ?え?どういう事?」


 そして、泡を吹いて倒れる巡査!



 魅了が解け始めた!


逃亡しようとする嫁は、ぬんの鎖で拘束される!



 それからが大変だった。


 昔、レデース漫画を描いていたときのネタをフル活用して、ぬん経由で巡査に入れ知恵した!


 あの娘(巡査の姪・取り違えられた子供)?


 なんとか、子供(巡査の姪)のケアをしていたらあの巡査さんが俺に話をしてくれるようになった。



 そして、その日の巡査さんのご両親と嫁の両親の大喧嘩の時に、それとなく子供の事をバラした!


 巡査さんのご両親が、びっくりしていたけどその流れで行方不明の姉を探してあげたのと、ぬんがこの子供をかわいがっていたから、なんと魔法少女になりたいと、言い出した!


それに、巡査の妹の子供も魔法少女になりたいと言い出した!


闇の精霊王・妖精王様達に報告して、すぐに下級精霊・妖精が派遣された!


魔法少女とはいかないけど、関係は良好でなんとか滑り出しは、良かったと言えるだろう!


嫁の親?


ブチギレていたよ!


もちろん、取り違えの子供も見つかったのだけど、その子供の顔を見て巡査は、すぐに父親が誰なのかを当てた!




 その後、記憶喪失の姉の夫を巡査が、

「逮捕してやる!」


なんて言って追いかけて昔、幼い姉を誘拐した姉の夫の実家連中を逮捕したのは、別の話だ。






(それからしばらくして)

 元嫁?


 今、警視庁で外道諸国連合との関係を、取り調べているらしい。


 あの元嫁さんの、実家・飲み友・不倫相手が隠れ里関係者だったのと、魅了スキルが取り調べのきっかけとなった。


 

 もちろん、取り調べと、被害者の心のケアサポートはしたよ!



 だけど…用賀 スミレに見つかってしまった!


 睨まれてはいないと、思う。


 姉の子供さんを、なんとかケアしていた時に見られたみたいだが、ぬんが睨むとかの視線ではなかったと、言っていた。


 経過観察処分なのかな?


  

 今?


 巡査さんと、一緒に胃薬を飲んでいるよ!



 魔法少女の、サポート精霊も疲れるね~






 

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