第547話 用賀スミレの勤務日記

 私は、用賀 スミレ


 今流行りの言い方をすると、自称・陰陽師!


 いえ、すいません調子乗りすぎました。


 本職の陰陽師です。



 あの自称・総理大臣がかけまくっていた魅了を、片っ端から解除していっている。



 しかし、ある日あの自称・総理大臣がシドニーに行った途端、いきなり大人数の解除がされた。


 情報では、フロント皇女に魅了をかけたが、返り討ちに会い強制解除されたらしい。


 フロント皇女という人は、かなり手強いと認識した。



 さて、解除漏れがいないか、警視庁・警察庁にも行ってたしかめていたら…



 えΣ(๑°ㅁ°๑)!?




 

 魔法少女?


 いや…私(16)でも…キッツーって言われそうだけど…



 あの、ぬんって人は、強い女(ひと)なんだ…


 精神波が強いね!


 あれが…精霊さん?


 普通に見えてる…


 見える事にも見られている事にも、

 慣れている精霊さん?



 えらい子供の面倒を見ているな…


 あの巡査(マサル)さんから、女難のオーラが立ち昇っている!



 男女の修羅場のニオイがする!



 あれ?今、あの魔法少女の人、若返った?



 な!まさか!


 確かに子供の数が減っているこの時代!年齢関係なしで魔法少女にスカウトするなら、


 若返りってオプションは、凄く魅力的だ!



 エルフのお姉さんとかと、違って今から化粧水を使っている、我が身からすると…



 恐るべし!精霊・妖精界!


 

 これは、帰って猫間さんに報告だ!





 今日は、実はテンアトミックランドの中でトロイちゃん達と一緒にいる。



 恐竜族の長ヨッピーさんとの顔合わせもあるので、緊張する。


 お兄ちゃん(用)に、昨日の事を報告する。



 用!

「え? う〜ん、なるほどね。スミレでも魅力的に映るのか。


 過去映像はメインパネルで、映るかな?」


用賀 スミレ

「あの、秋葉原の交番の前で乱闘している人!」



用!

「凄いな! 格闘系魔法少女?


へー? あの精霊のオーラは、闇の精霊王の配下の精霊だな!」



ヨッピー

「あの巡査と共に胃薬飲んでない?」


メイド・トロイ

「あの精霊、腰のポーション入れにソ○マックと、キャ○ジンを入れてる!」



用!

「他の精霊・妖精達は、動いてないな…


闇の精霊王・妖精王だけで動いているのか?


ルットさんが、ここに亡命してくれたらいいなだけど…


少し、様子を見るか…


この魔法少女さん?も様子見でいいかもな。」




 とりあえず、今の外道諸国連合軍の攻撃を防いでいる間に、次の仕事の打ち合わせに入る!



 山梨県の隠れ旅館に潜伏している、お兄ちゃんの知り合いの方を、亡命を決心出来るようにしないと!



 それにしても、あの精霊…


 リアル魔法少女のサポート精霊の理想(アニメ)を、そのままやっているよね。


 どことなく、年季入っている貫祿を感じる…



 あのアニメそのままのタイプは、これまでなかったらしいから貫祿がつくことはないはずなのだが、気のせいか?






 今日は、元火の精霊王であり、元精霊・妖精界王だったらしい、ルットさんと話している。



 そして、どうしても…


 あの秋葉原の魔法少女の話が、出てきた。



 ルット

「闇の精霊王と妖精王が、現世での資金がいることがあるだろうから、と会社を設立したのは知っていましたが…


 このままだと、本当に精霊・妖精界が危ないと判断したのでしょうね。


 だけど、それで私達がマルダス世界移民取り決めを違反していた事を覆すことができるとは思えない。」


 

用賀 スミレ

「なぜ、わざわざ移民時に平等に精霊・妖精達が、マルダス世界民を補助することを、書いたかと言うことですよね。


 お兄ちゃん、いや主がその当時見ていた世界…


 もし、取り決めを愚直にも大真面目に実行していた世界とは、どんなものだったのか?」




ルット

「下級の精霊・妖精達は、あまり喋らないですが、意志はあります。


 確かに、旧地球時代の全精霊王・全妖精王契約したフロント皇女の誕生の以前は、皆精霊・妖精達が付いてました。


 ですが、地球魔導怪獣大戦以降は成人の義を持って担当の精霊・妖精をつける事をやめたのです。


 魔法を、戦闘の為に使い精霊・妖精は、使役されて同然とかいう考えに反論するのに疲れました。


 そのことに、貴女はどう思います?」




用賀 スミレ

「お兄ちゃんは、目指すものを言うと、シンプルに必要な事を言う。


 それは、昔から変わってないみたいですね。


 あの方々…猫間さん達は戦い続けろと言われて、死んでも地獄で戦っていた末の現在は地獄管理者です。


 では、もし…


 苦しくても、嫌でも突き通したらどうなっていたか?


 今の眷属様達に、聞いたことがあったのですよ。


 同毛さんって方が言っていたのですがね、


 精霊・妖精達の目指す者になっていたのではないのか?と言っていました。」




ルット

「私達の、目指す者…


まさか…え…。」



用賀 スミレ

「あ! 今お茶入れますね!」



同毛(ヘル・ピエロ)

「久しぶりです。


 結婚式以来かな?


 スミレちゃんと話しているところだけど、

 奴ら(精霊・妖精界の追跡者)が来た!


 いきなり、亡命なんて無理だとわかっているから、大丈夫だよ!


 今!猫間が、要塞島を準備したからそこに逃げて!


 俺達が、ここを引き受ける!」



 ルット

「まさか、追手が!


ねぇ、今聞いていたけど、何があったの?


その、戦った末に!」



同毛(ヘル・ピエロ)

「主達と暴れていたのは、初期の頃だけだよ!


まぁ、別の戦いがあったけどね。 


スミレちゃんが言っていたことだね。


しんどかったけどね、自分の間違い?とか、自分に本当に必要な認識とか、学べる所があったからね。


恐らく今、発狂っぽい状態の光の精霊王が言っていた新人類のヒントがあったかもね。」



 

ルット

「わかりました。今の貴方たちを見て否定できません。だけど…」


用賀 スミレ

「ルットさん!装甲車の用意が出来ました!


さぁ、精霊・妖精さん達!乗って!」


同毛(ヘル・ピエロ)

「さぁ、行って!


さぁ、始めよう! サーカスを!」




□□□□□□□□□□□□□□□□□

 これが、今から思えば第2の国内戦の始まりでした。


 次回は、「激闘!日本国内戦2!」となる予定です。



 

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