第442話 動き出す貴族達!

 バボン王国・王都


 先王が、元公爵四人を連れて


出発する。


「なぜ、我らがいかねばならない?」


「あの当時の事は、すべて無罪! 


そう決めたはずだ!」


「わ〜し〜の〜む〜す〜こ〜が〜、


ぐ〜ん〜を〜!だ〜し〜た…!


も〜う〜す〜ぐ〜、ろ〜う〜ほ〜う〜が〜


く〜る〜!」



「吹き飛んだよ…。息子たちは、


吹き飛んだよ。


恨みは、深い…。駄目だな。」


先王

「やりすぎた。


建国の勇者を舐めきっていた。


ヨー・ヨーガ殿を舐めきっていた。


雨?雨だと!まずい!急げ!急ぐんだ!


なに!大きな船は近海に出た?


クソ!パイン街に急げ!


浄化の雨だったら、この国…


いや、この世界はおわりだ!」



そこに合流する貴族主義の連合軍!


「なんとか、話を…


なんだあれは!」



村の近くで、発見された鉄張りの箱舟…


村人達を載せて移動を始める。



そして、消えた…


「クソ!急ぐんだ!雨が止まない…


急げ!」


斥候が、帰ってくる。


斥候

「パイン街がある地域に、入れません!


先に進めません!結界があるのでしょう。」



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

パイン街


商業ギルドマスター室

ここでは、やっと魔導通信がつながった

バボン王国とギルドマスターが

通信していた。



商業ギルドマスター ミイナ・ヴァーミリオン

「無理でしょうね。」


バボン国王

「この王国の価値は、あるはずだ!」


ミイナ

「だけど、宣戦布告したのでしょ?


無理でしょ!冒険者ギルドにも


宣戦布告したのでしょ?


無理でしょ!


どうやって、説得?するのですか?


ユミ・オオト事件の関係者の


処罰すらしていない。


どうせ、生きていいのかお伺いを立てる


な~んて言って、ここに来るつもりでしょ!


無理ですよ!


そんな、事を画策するより、


早く処罰しないと、ヤバイですよ!」


バボン国王

「親父は、そちらに行った。


どこかで、区切りをつけないと、


なにも始まらない。」


ミイナ

「王国が、絶対的に必要であればね。


ですが、王様?


腐敗王国って、いります?」



□□□□□□□□□□□□□□□

モンスター大国


ゴブリンメッセンジャー

「只今、戻りました。


バボン王国では、内戦が始まるようで


すでに多くの王都民が


避難を始めています。」


オーク・ジャイアント

「奴は?パイン街の奴は?」


リッチキングA

「巨大船を建造して、


そこに籠もっています。」


T-Rex

「なぁ?最近…変な視線を感じないか?」


スライムキング

「奴らだ! あの分離組の視線だな!


スラ通信で補足した!」


オーク・ジャイアント

「分離組…例の奴らか…


恐らく…大邪神の動きと関係しているな…」


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 フロン海賊団 旗艦ロイヤルフロン


フロン海賊団船長・フロン

「おやおや、これは虐殺大臣様…


この大海原にようこそ!」


カスーノ

「フロン元皇女。あなたに国王から


親書があります。」


フロン

「私が、受け取るとでも?」


カスーノ

「受け取るでしょう!


いや…すでに受けとっていますな。


なぜ、私が来たか?


わかるのですよ!


あなた…前の人生を思い出しましたね。」



フロン

「何の事だか…。」


カスーノ

「次の皇帝をやらないか?」


フロン

「ハァ?」


カスーノ

「フロント王女!あなたは言われたはずだ!


マシな政治をしてから、交渉しろと。


だが、あんたは全く省みなかった。


反省しなかつた。


今世も!禁じられた勇者召喚拉致に


手を出した!


大陸間弾道ミサイルのボタンばっかり


押していた時と変わらん!


いい加減変えたらどうだい?


実績を今なら作れる。


俺たちは、地球に助けられた。


そして、またここに来た。


その理由を考えて、この国を立て直した。


今、傲慢なあの外道連合もいない。


今なら、やれる。」



フロン

「(なぜ、こいつは私の前世を知っている?


おかしい)


何の事だか…。」


カスーノ

「それが、ここまで言われた時の言葉か…


変わりませんな。


私の、ことすら覚えていないか…


それとも、まだ思い出していないか…


また来ます。」


そして、カスーノの足元に魔法陣が


出てきて転移していった。


フロン

「その魔法陣!まさかお前は!」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「あいつ…あんたの弟だった奴では?」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「思い出した! 暗殺部隊率いていた


アイツだ!」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「あの人、泣いてなかった?」


フロン

「え?」


その頃

空母艦ヨーデル号では


メイド・トロイ

「敵影!来たね海賊団!」


メイド・トロイアル

「ロックオン!いつでも攻撃できます!」


臨戦態勢に入っていた!










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る