第215話 新たなる編成3 ハーレムの終わり…
大陸南西のバボン王国
バボン王国王宮
国王
「まだ、先王はどこにいるのかわからんか!」
近衛兵士A
「は! 全くわかりません。
王宮から、防衛戦の時に加勢に行くと
出陣してから、側近共に
帰還していません。
王宮内は、いませんでした。
今は、他の諸侯も協力してくれて、
王都中、探しています。
貴族エリア。住宅エリア。
冒険者ギルドエリア。
探索完了です。
残りは、商業エリアです。」
バボン王国・ミルメ王妃
(第95話で名前だけ登場)
「ミルトちゃんから、
用様が浄化水と、聖水を
作ってくれたから、送って来てくれたよ。
聖水を、私達も飲みましょう!」
国王
「美味いな!あれ? 肩の痛みがなくなった!」
ホロン王国・ミルメ王妃
「え! 顔のシワが… キャ~!嬉しい!」
第3王女 ルルト・ラ・バボン
「顔の傷が、無くなった。
すごい! 身体が軽い!」
宰相 スタマ・ク・ペイン
「胃の痛みが無くなった!
肩のコリも無い! すごい!」
国王
「みんな、目の下のクマが無くなったぞ!
うん!体の調子がいい!
スタミナポーションよりも、いいな!」
そんな、時に…
近衛兵士B
「諸侯から、連絡が入りました!」
南方の子爵
「国王陛下、
うちの先代が先王と仲が良かったので、
こちらで、隠居していた先代を探しましたら
行方不明でした。
そこで、先代の道楽で作った
商社を調べましたら、防衛戦中に
倉庫を買っていました。
遠回りに、今、包囲しております。」
国王
「近衛第3兵団!現場へ!
ワシも行くぞ!」
︙
︙
︙
ある、倉庫…
先王
「ヒヒヒ! おい!近うよれ!
なぜ逃げる! わしの子を生むのだ!
これ! くう〜ん なんて、犬みたいだな
かわいいぞ! 手も、足も、縛っておる。
もう逃げられん!
ヒヒヒ!」
先代子爵
「先王様の言うとおり!
コラ〜! 逃げようとするな~
チュー なんて! なんてかわいいんだ!
うん! もう、がまんできん!」
その時!
ドシン!
ドシン!
ドーン!
カギをかけた倉庫のトビラが、
飛んで来た!
暗がりの倉庫の中には、
檻に入れられた女性?達がいて
この横に、豪華なベッドが2つ
その上に、先王と先代子爵が、
縄で縛った女性?と、共にいた…
国王
「コォラー! キサマー!
こんなところに、いたか!
何が、反省しただ?
なんだこれは!」
先王
「ヒヒヒ! うるせー!
うん?なぜ、お前がここにいる?
王太子は? 女は?
早くもってこい!
やっと奴隷を手に入れて、
今から、初運動するのに邪魔!
さっさと…」
おかしい…
確かにおかしい…
ホロン王国先王が、言っていたが
おかしい…
もともと、この先王は好色ではあったらしいが
改めて見てもおかしい…
先代子爵も、こんな男ではなかったぞ!
第3王女 ルルト・ラ・バボン
「お父様? あの〜あの女性?って…」
いつもなら、真っ先に裸の女性を見たら、
服をかける、ルルトもこの女性?の
不自然さに、気がついているようだ。
第3王女 ルルト・ラ・バボン
「あれ?人間の姿ですが…
ものすごい、違和感があるのですが…」
用様から、送られた大量の浄化水を
こいつ等に、かけていく。
バッシャーン!
ジュオ〜!
何かが溶けてゆく音がする!
裸の女性?達が、
ブラッティドック
ビッグマウス
︙
︙
︙
モンスター達に、姿を変える!
いや…
戻ったみたいだ…
先王は!
抜け殻みたいに、真っ白になっていた。
先代子爵も真っ白…
まっいいか。
国王
「こいつらを、牢屋に入れておけ。」
□□□□□□□□□
その日の内に、
大捕物が王都で2つ追加された。
まず、奴隷!
奴隷は、バボン王国では禁止されていた。
奴隷商人達を、捕まえる。
女性?のことがわかった。
もともと、先王の時にから
奴隷商人をしていたが、
前勇者のせいで、廃業!
しかし、少し前から聖ボロボーンから
援助を得て、裏で復活していたらしい。
しかし、表だって奴隷を集められないから、
聖ボロボーンの秘薬?で
モンスターを女性?に変えていたらしい。
顧客リストから、捜索が始まる…
だが、すぐに終わった。
経済が、奴隷無しの仕組みに変わり、
奴隷商売が、成立しなかったのだ。
顧客は、聖ボロボーンと先王だけとは…
聖ボロボーンにモンスターを、
売りつけていた形になっていたが、
アイツら、何を考えているのだろう?
調査しなくては…
もう一つは、
聖ボロボーンのスパイだ!
やっと見つけた!
このやろう!
だが現場を見ると、
スパイ達は、死んでいた…
検死をする!
魔道士が、残存思念を映像化すると!
影に、襲われて生命力を吸われたらしい。
先王に、呪いの秘薬を飲ませて
色魔にしたのは、聖ボロボーン王国であった。
このことは、全大陸に
魔導通信で映像付きで公表した。
本当になら、胃が痛むはずだが、
聖水のおかげで、何にもない。
宰相と共に微妙な顔になる。
それを、 ホロン王国・ミルメ王妃が
クスクスと笑う。
やっと、王宮の平和がやって来そうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます