第159話 勇者達の近況1



 ブリードル帝国魔の森に近い砦


 杉谷

「あ~クソ!ゴブリンばっかり来やがる!

 げ!

 油がまとわりついてきたな、洗う洗う。」


 剣を、石鹸水の入った木のバケツに入れて、ジャブジャブと洗う。

 そして登って来たゴブリンをまた斬る!

 この繰り返しである。

 お前誰?


 杉谷様だ! 召喚勇者の杉谷様だ!


 え?そんなやついたっけ?

 いるんだよ!

 忘れてないで思い出してくれ!


 頼むm(_ _;)m



 


 さて勇者達は、用が帝国の流通経路に流したポーションによって回復して、ゴブリン軍と戦っていた。

 帆山は、途中呼び出されて王宮に行った。

 前線から逃げた皇太子のことを、皇帝に文句言ってやる!なんて言っていたが、生きて帰って来るだけでもいいとしよう。


 

 そう!実はこの砦!責任者がいないのである!

 普通○○将軍とかいるよね? 

 それでなくても、司令官とかいるよね?

 皇太子が、その役割だったのに司令役全員連れて王宮に帰って行った。

 クソフロンではありえない対応である。


 責任者不在…

 兵士の部隊長の所に、副委員長の野波が行く。


 野波

「部隊長、皇太子殿下達がいない以上どうしましょう?」


 部隊長

「あ~ん?

 そんなのわかってるだろ!

 ゴブリン殺すんだよ!

 やるんだよ!

 わかってるだろ!」


 野波

「いや、わかっているけど食料とかの決済できる人いないから、あと5日で食べ物が無くなりますよ!」


部隊長

「な~に~!

 マジか!

 あのクソ上司は…いないのか!

 道理で肩こりがなかったんだ!(笑)

 まずいな、よし他の街に伝令を飛ばそう!

 明後日までになんとか、調達しないとな!」


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しかし、早馬が帰って来てもたらした知らせは、衝撃的であった。


 皇太子の反乱である。

 皇太子は、もうすぐで皇帝を殺すところまで行っていたが、男らしく?なって帰って来たフロン皇女に、トビラの角で串刺しにされて、負けたらしい。


 わけわからん!


 皇太子は廃嫡

 公爵達の地位も取り上げ?

 元皇太子は…近衛兵団隊長と帆山に教育されている?


 兵站(へいたん)が皇太子が横領して無かったらしく、もうすぐフロン皇女が航海からのお土産がこの砦に来るらしい。


 クラスの者が集まる。

 兵器生産部では、前から反乱のウワサがあったらしい。

 錬金術管理職部門からの情報だと、フロン皇女がかなりの手柄を立てたのは間違いなく、跡継ぎ候補1位に踊り出たらしい。


 あと、フロン皇女だが、男言葉に振る舞いすら海賊になっていたみたいだな?

 何があったんだよ!


 魔導部隊長からの、情報だと作物の不作の原因が勇者召喚にあったらしい。

 それでも、ゴブリン・ジャイアントが攻めて来ている以上、他国との戦争に向けてまた、禁止された勇者召喚をするらしい。


 フロン皇女は、その材料を取りに聖ボロボーン王国と言う、この大陸の真反対のところまで船で行っていたみたいだな。

 部隊長がやって来た。


 相談する。


 俺たちは王宮の政変に関係無く、ゴブリン倒して報告書だけ皇帝に直接出して、成果を上げようと言うことになった。


 また、拉致するつもりかよ~


 今度は用みたいに(?)をぶっ叩けるやついないから、ひどい威力のスキル付けられてこの帝国に放たれるのだろうな~


 ため息をクラス連中が吐くしかなかった。



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