第26話 ❨?❩の行方

死の森の中に泉があった。もし、そこを通りかかる人がいれば携帯電話で110番を押すだろう光景が展開されていた。


 泉から上に人型の足が生えているのである。


 いや、ニブイ白い人❨?❩が泉に真っ逆さまに突き刺さっているのである。


 そしてゆっくりと、まるで上から引き抜くように、上空へ上がってゆく。


❨?❩

「コラー!テメー!オレ様を誰だと思っているんだ!」


 目の前には、ゴブリンジャイアントが座りこんでいた。ゴブリンプリーストがヒールをかけている。


❨?❩は一旦地上に降り、思いっきりゴブリンジャイアントに向かって跳んだ!


 頭突きだ!


 その迫力にゴブリンジャイアントは両手を重ね、全力で防御態勢に入るが突き抜けていった。


 ドシン。横たわるゴブリンジャイアント。必死にヒールをかけるゴブリンプリースト。


 ❨?❩は勢いのまま空を突き抜け、白い部屋に戻ってしまった。


 グラリ。 


❨?❩

「なんだ?おい!システム!何があった!」


AI

(まずい!)


ダミー制御珠

「ピッピッ、只今調査中!」


❨?❩

「うるせえ!命令だ!早くしろ!」


ガン! 杖でダミー制御珠を叩く?


AI

(チャンス!)


ダミー制御珠

「ピッピッーガー。 …… 暗証番号を入力してください。」


❨?❩

「ハァ?そんなのあったか?まずいな、あいつそんなの設定していたのか。確か書斎に何かあったよな。」


…………………


AI

「こちらマルダス管理システム。天界制御室ヘ応答願います。」


AI

「❨?❩が帰ってきました。次元工事の振動を感知しています。調べようとし始めました。時間稼ぎができません。」


「了解。今、手をうった。大丈夫だ。必ずハマる。」


AI

「了解しました。観察入ります。以上。」



…………………


❨?❩

「書斎はここか。あれ?こんな本棚あったかな?」


❨?❩

「ヘ〜。このマンガ面白いな。全巻そろっているのか?」


AI

(天界制御室恐るべし。)


❨?❩は、マンガ本を読み出した。

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