第27話 ホロン王国ペルト街を目指す(その6)
AIです。用様は頑張りました。そして、クリーンにハマった用様は、なんと新魔法を開発したのです。
「ハイクリーン!」
ピカ一!
石が光る。
「AIさん、分析お願い。」
AI
「ハイ♪成功です。指定した岩石成分だけ排除して石が軽石化しています。」
「ネオクリーン!」
ボーっと横の石が光る。
AI
「分析始めるます。成功です。細菌類にウイルス類など完全排除されています。」
「シュガークリーン」
石が燃えるような光に包まれる。
AI
「分析始めます。成功です。石内部の糖類は検出されませんでした。」
…………………………
(AI視点)
事の始まりは、用様が保存食として取っておいたケロリーメイトの一袋を開けたのはいいのですが、疲労困憊でそのままにして、気絶してしまったのです。
洞窟は湿気が多くカビが生えてしまいました。
用様は、カビ排除の為クリーンをかけまくった結果3つのクリーンを編み出したのです。
…………………
AI
「シュガークリーンって、まさか!」
「恐竜対策だよ。
ハバネロバナナはたくさんあるけど、おそらく効かないやつもいるかもしれない。
だけど、あの筋肉の塊だったらエネルギー枯渇で動けなくなると想う。
ダメージが与えられないから、動けなくするしかないと思う。」
AI
「あの~用様、実はモンスターはカロリーだけではなく、魔素もエネルギーにしています。」
「魔素?なにそれ?」
AI
「この世界の人間や他の種族、モンスター達は、魔素を吸収してMPに変換します。
ときどきその一部を直接HPやSPに変換できるものもいます。」
AI
「HPは生命力。
MPはマジックポイント、魔力量値。
SPはスタミナ値。と理解してもらうのがいいかも。」
「前にAIさんからステータスプレートの事聞いてたけど、まるでゲームの世界みたいだな。
ん?ねぇこの世界って、出来たときからそういう造りだったの?」
AI
「乗っ取られる前のデーターから見ると、ステータスプレートなんてありませんでした。
手のひらの光の強度と色や光り方、あと光っている部位とかで判断していたようです。」
「高度な手相占いならぬ、手相判定みたいなものかな?」
AI
「それに近いかもです。
では、用様♪魔素を感じとる訓練をしましょう。
あと魔力操作や魔力感知も、もうすぐ習得できそうな感じがありますのでがんばりましょう♪」
そのあと、特訓が始まった。
AIさんが少しの時間だけど実体ホログラム化ができるようになったみたいだか、どこかで見たことあるような?女性の姿だった。
本人はこの姿がいちばん燃費がいいらしい。
そして、実体化したAIさんから、濃縮した魔素の塊を見せてもらったが、AIさんの手の中にある黒いモヤモヤは、拉致召喚された時に教室で見た旧田丸のゲロと共に見た黒い雲と同じだった。
なるほど、あれか~。
濃すぎる魔素は、有害でモンスターが発生する素になるらしい。
モンスターは動物が魔素を帯びるて変化するのと、ダンジョンと呼ばれるところで多くいる、体の構成が100パーセント魔素で出来たモンスターがいるらしい。
なんとか魔素感知を獲得する。疲れた。
AIさんは今忙しいみたいだ。
(?)が動き出して暴れているらしい。
そろそろ洞窟ぬけて、ペルト街目指そう。
食事しながら、そんな事を思い横になった時に、ゆっくりとだが魔素が洞窟の奥の壁に流れ出したのを感じた。
30歩位の広さなのだが、この洞窟はAIさん曰く外から全く気配が遮断されていて、(?)にも俺をサーチされていないらしい。
洞窟の奥の壁の中央に魔素が集まっていく。
そして、小さな玉が出来て少しづつ大きくなっていく。
AI
「ただいま♪
あれ!それはダンジョンコアですね。
生成中なんて珍しい所ですね。
もうすぐ完成するでしょう。」
「へー、これでダンジョンを制御しているんだ。
出来たみたいだな。どんなものかな?」
[ダンジョンアナウンスです。
ただ今からダンジョンを生成します。
データーのダウンロードを開始しま…データーがありません。エラーエラー 再度…]
ダンジョンコアを壁から取り外す。
[ダンジョンコアに触れるものを探知、ダンジョンマス…
AI「うるさい!ピ!ピ!」
設定が外部より強制解除されました。
ダンジョン展開失敗…マスター強制登録失敗…ダンジョンが攻略及びコア破壊されたと認識されました。
これより自壊が始まります。]
ゴゴゴゴゴ
洞窟が崩れだす。
「AIさんこういう時、ラノベだと脱出転送陣とか出てきて、外に出られるのでは?」
AI
「そのコアは、中に転送陣など入ってないので無理です。早く脱出です!」
脱出と言っても、出口はすぐそこ。
塞いでいる石をマジックリングに収納して、洞窟から飛び出る。
ゴゴゴゴゴ… グシャ
危機一髪だった。ハア~
「これどうしよう?」
ダンジョンコア(白ロム)を取り出す。
AI
「マジックリングに入れておいて下さい。後で天界と相談してみます。」
コアを収納して、旅の再開をする。
ゴブリンジャイアントは、どうも横たわって寝ているみたいだ。何があったのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます