第50話 各国の状況


 

 ホロン王国とは死の森を境にして大陸の東上部に位置する国ブリザード公国では、王宮にて会議がおこなわれていた。


 女王プリナ

「ヨウ・ヨウガという召喚された勇者はぜひ我が国に欲しい!」


 第1王女チルド

「ぜひ、私の婿に!」


 第2王女アイス

「ざけんな!あんた前に私が見つけた男を誘惑して、奪い取ってまだ言うか~」


 第3王女フリーザー

「皆さん、うるさいですわよ。おいたがほしいのですか?」


 ベキ! ボーン!ベキベキ!


 その後、会議室から逃げる宰相と聞こえてくる恐ろしい音に、室外警備の近衛兵士達は恐怖した。





聖ボロボーン王国


 ここ宮廷では、ムチで神託の巫女を打つ国王の姿があった。


国王マルト

「早く、神託を出すのだ!」


神託の巫女長

「私達が頼んで神託が降りるのではなく、主が発言されて初めて降りてくるのです。」


 ビシッ!


 「ギヤッ!」


マルト

「うるさい!さっさと降ろせ!」 


マルト

「勇者達が使いものにならないと、苦情が来ておるのだ。早くしろ!」




聖カルッティ王国


 あれ?女王陛下達が、世界樹の下で寝ていた。




バボン王国


国王

「辺境でのモンスターの大軍を退けたのか?」


側近

「ハイ。しかし、ブリードル帝国からの難民が押し寄せて来ています。

 そちらの対応が急務です。」


 問題が山積みである。




魔人国シャングラー


 コボルトキング軍が、負傷者だらけで魔人国軍は有利に戦況を進めていた。

 魔人族は魔力が高く、攻撃魔法の火力頼みで押し返していたのだ。


 魔人国周りの通称(魔の森)に生える樹木はなかなか火がつかない燃えにくいの性質があり、もし燃えても10日後には魔素を吸い込んで木が復活しているのだ。


 国を守る為に、魔人国王は国民に攻撃魔法を使えるように方針を換えていた。

 主婦達も、森へ攻撃魔法を放つ!


 「フレアボール」「アイスアロー」

 「ダークアロー」「ストーンアロー」


 避難するどころか、大人達が戦っている姿をみて子供達も、少ないMPを使って攻撃する。

 コボルトの大軍は森を北側に、死の森と接続する方面に移動して行った。


 誰かが言った。


 「助かった。」

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