第11話バケの皮が剥がれてしまった奴らは、風邪を引いたみたいです。2
前回の続き
用!
「いでよ!ヘルファイヤー!」
黒く白銀に光るなんとも言えない
輝きを出す炎が用の指先に
出てきて、黒い薪に引火する。
ボウ!!
黒き白銀の炎が、薪を食って大きく
なっていく!
その時、暖炉に向って
カミナリが周辺の空間から
落ちるが、全く炎はびくともしない。
用が歌い出す。
慌てて、耳を塞ぐブルーゲス達。
他の者達は何をしているのかと
見ている。
メイドトロイは
ユイナとユイナの祖母マフィンと
ギャブラー国王、聖女マルチダに
素早く遮音ヘッドホンを出して
着けるように指示する。
ユイナは、??な状態だったが、
真剣な顔の
いつの間にかメイド服に着替えた
トロイを、見て
すぐに従った。
渡された面々も従う。
用!
「かきっねの♪ かっきねの♫
急カーブ〜♬
たきびだ! たきびだ?
おちばやきーーーーーー〜?」
ウル覚えの、幼稚園の時に
歌った歌をなんとか思い出して
間違っているとわかっている
歌詞をそのまま歌う用。
ドサ!
ドサ!ドサ!ドサ!ドサ!
騎士団副団長や、何人かの
神官が倒れる。
しかし、何故かブルーゲスや
トロイたちの姿を見て
自分達もと、見習って耳を塞いだ
者達はめまいがしただけで
なんとか、立っていた。
自分の歌の下手さに
凹む用とは対象的に
叫び声が聞こえてきた!
ウンギャーーーーーー!
尻に、黒き白銀の炎が付いた
耳を手で塞いだ美男子が
暖炉の大きく開いた炉の空間から
パッ!っと現れて、
燃え盛る炎の中に落ちる!
ウギャーーーーーーー!
火だるまに、なった美男子が
暖炉の前に出て転げ回るが
ヘルファイヤーは、消えない!
美男子
「ダズげでグデーーーーーー!」
(助けてくれ〜!か?)
用!
「うるさいわ!」
側にあった、棺をこの美男子に
叩きつける用。
そのことで、
やっと鎮火したようだが…。
美男子の服は、95%焼けて
ほぼ素っ裸であった。
ブルーゲス
「ハァ、お前…
焼かれても、下半身だけは
元気なんだな。」
美男子
「てめぇ!ブルーゲス!
ハァハァハァハァハァ、
なんて事を、してくれてんだよ!
てめぇにオレを焼けるほどの
魔法の技量があったとは、
驚きだが、趣味が悪いぞ!
いったいなにの用事で来た?」
用は、そんな事を言う美男子と
神官達を見比べて
ため息を吐く。
それを見てブルーゲスも
ため息を吐いた。
美男子
「オイ!
ため息を吐いてないで、
答えろ!」
用!
「騎士副団長と団長も、
その言い方からすると
お前の子供か孫か〜。
言い方そっくりだわ。」
美男子
「てめぇ!この俺にそんな
口のきき方をするなんて
なにさまだ!
バツとして、炭に変えてやる!」
美男子の手から、
カミナリが発射されるが
用が人さし指を、上に立てただけで
全てのカミナリが人さし指に
集まって光のプラズマの球に
なってしまった。
ブルーゲス
「お前も、進歩しないな〜。
よく見ろよ!
まぁ、俺も久しぶりに見たから
ボケて始めはわからなかったけど
自称・天才のお前なら
すぐにわかるだろ?」
と、煽るように言うブルーゲス。
自分の得意技を制圧されて
ブルーゲスに煽られて、
不機嫌だが、仕方なく目の前の
用をよ〜く見たけど、
わからないらしい。
しかしブルーゲスの秘書が
見る方向を見ると、
この美男子の忘れられない
トラウマがいたらしく…
美男子
「ギャーーーーーー!
ま!魔神トロイ!なぜ貴様が
ここにいるのだ!
そ!そうか!
今頃、メイド服なんて着て
俺のベッドのお供になろうと
言っても…
よかろう!まずはムチでこれまでの
事を、しっかりと謝れるように
教育してやろう。」
ブルーゲスの秘書たちが
呆れた顔をする。
ブルーゲス
「お前な〜。
トロイがひざをつく相手は
一人だ!忘れたか?
この世界での、長い淫乱生活で
忘れたか?
目の前の、人間が誰だか
わすれたか?」
煽る煽るブルーゲス!
ブルーゲスの顔が、
黒くにったりの笑顔になる。
こんな顔をするブルーゲスは
地球魔導怪獣大戦前の国際会議の
時いらいだ。
なにか、まじでやばいと
真剣になって用の顔を見るが
思い出せないようだが
思考は振る回転しているようで…、
美男子
「イヤ、貴様のような…
え?しかし、トロイは
ヨーの言うことしかきかない
はずだが?」
メイド・トロイ
「主様。
二人が緊急でくるみたいです。
早めにしないと。」
用が闘気を発して
出力を上げていく。
美男子
「まっ!まさかその闘気は…。」
用が、ユイナの言うオジサマ姿に
なった時に、
美男子は泡を吹いて気絶していた。
30分後
チョキン!
ジュワ~!
この音と、肉の焼ける匂いと
ギヤーーーーーー!
という悲鳴と共に、
この美男子の意識は覚醒した。
元気だった、この美男子の
下半身のゾウさんは、
ヘルファイヤーに焚べられて
灰になっていった。
その周りには、
泣いている聖女達と神官が
己の出生の秘密を知り
怒りと、嘆きとの混ぜこぜになった
感情が出た顔をしていた。
聖女マチルダは、
この美男子を睨んでいた。
そして自分のゾウさんが
無くなった事を確認した
美男子は、怒りを表して
ヒールを、かけるが全く反応が
なくて怒りの形相になるが
用をみて、
「ヨーーーーーーー!」と叫んで
真っ青になり、急な血圧の降下で
また気絶した。
聖女さんたちは、
母親から供物として神殿に
出されて後の記憶のない
訳のわからない妊娠で
出来た子供だからと言って
神殿の脇に捨てられた
記憶がある者がいたのだ。
真相を知ったら、
そりゃ〜怒るわな。
特殊な鎖に服代わりに
簀巻きにされて
ぶら下げられる美男子。
用!
「まぁ、こんな世界に
なっちまった事を、
1番よく知ってそうな奴が
出てきたから
そろそろ、話を進めるか?」
ユイナ
「この男の人は、大聖人とか
言われてましたが、
誰なのですか?」
ブルーゲス
「お嬢さん、かなりいい!質問だ!
俺が、知っているだけで
こいつは300を超える名前を
持っている。
この世界に来たときに、
初めに名前変更禁止の契約を
かけられたくらいだ!
本名は、誰も知らないと
言われている。
この世界での名前は
大聖者アブドだ!」
用!
「クソ・マヌケ・ドアホ とか
サギシ・タラシ・ボカシ とか
名乗っていたが、
どうも、(○○し)または、
(○○シ)という時だけ
本名に近いのか、名前力?
ってやつが強かったから
もしかして?な
本名の予想はあるけどな〜。」
AI
「あの〜用様?
単なる、悪口にしか
聞こえないのですが〜。
調べてみますね〜。
え?!
本当に名乗っていたのですか!
この人、どういう神経を
しているのですか?」
美男子
「てめぇ!ヨー!
オレは!オレは!そんな名前を
使った覚えは…
アレ?
あったか?
ね!ネタだ!」
ハァ〜と、神官さんたちが
ため息を吐く。
これまで、自分達の永遠の総教主
として、拝んできた者の正体が
自分の生みの父親であって
旧地球では、戦争を起こした
張本人達の一人で、
しかも、この国の滅んだ原因の
1つだとわかると
ため息をぐらい吐くよね。
ヘックシュン!
美男子は、風邪を引いたらしい。
そこに、用はトドメを指すように
言った。
用!
「この男の一番有名な孫は
オババと、大オババ!つまり
教皇と凶皇だよ!」
ブルーゲス
「ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
マジか!
え?
父親の大教皇のほうか?
母親のほうか?」
用!
「お母様の方らしい。
最期まで、英雄として
禁忌の技を使ってでも戦った
S球冒険者戦士の姉妹の父親が
コイツ!
娘さん達は、コイツの淫乱と
詐欺と国政権力の暴力を
反面教師として、
それは、すごく清く戦う
戦士だったよ。
今は、体調も回復して
ある所で受付嬢を
姉妹でやっているけどな。
もうすぐ、やってくるよ。
まぁ、覚悟しろや!
ナナシ!」
美男子ナナシ?
「え?
え?
アレ?
え?
だけど、なにかスッキリするような
しっかりと合わさるような…
まさか…
お!
オレの
ぼんどうのなまえば…」
泣き出した美男子ナナシ?
最後のほうは言葉に
なっていなかった。
用は、予想していた本名を
言ってとりあえず
口喧嘩するつもりだったが
あっれ〜?な反応が
帰ってきたので
こいつも名前の事で
相当苦労したのかもしれないと
思った。
ひょっとしたら、心の底で
本当の名前を探していたのかも
しれないと…。
そして、会議は
この世界の事の報告会になる。
一部神官や、途中参加の
リーマンブラザー15世の
主張は、たった80年位で
世界大戦の焼け野原から
いきなり民主主義なんて
到底無理で、
そのことを言えば、管理者神は
わかるはずだと言う。
まぁ、コイツラには
何度も管理者神は切腹したあと
入院しているが、
帰って来るか絶望的だと言う。
しかし、奴らは管理者神が
健全だという前提の主張しか
しないのだ。
その議論の空回りが、
3時間続いた後に
やっと管理者神が
入院だという意味に
気が付き始めた。
つまり、あてにしてはいけない。
次の議題が、なぜこんな事に
なる前に手を打てなかった!
と言うことになったが!
ユイナが、戦後の日本の過程を
難関進学校の生徒らしく
細かく丁寧に年表を全てつけて
解説すると、
それは、支えてくれる他の国が
あったからでは?
とかの疑問も提示された。
その時、泣き止んだ
美男子ナナシから爆弾発言が出た。
「お前たちの親が民主主義も
考えただ〜?
嘘つけ!そこの棺の横の箱はなんだ?
言ってみろ?
指紋もついているだろ?
下手な素焼き自作土器の箱だけど
投票用紙を入れる箱だよ!
俺が、ブルーゲスがやっていたように
あの管理者神交代の時に
教主のヤツと入れ替わって
民主主義制度に、この真聖国を
したのだよ!
だけど、見てみろ!
この有様を!
俺が、また死んだ事にして
眠りに着いたあと
誰が、王政モドキの制度に
したのかな?」
用!
「ハァ〜。
結局のところ
やれなかったのではなく、
欲望のおもむくまま
やらなかったってことか。」
リーマンブラザー15世
「なら、やらなかったと言って
管理者神は見捨てたと
言うことかね?
困るよな〜
天界にいえば不祥事だよな〜
言われたくなかったら
王政を認めるしかないよな〜。
わかったか?」
ブルーゲス
「誰が?
この場の誰が困る?
やらなかったおまえたちだろ?」
美男子ナナシ
「お前、天界に言われて別に
俺達はなにも困らんぞ?
やることを、やっただけだからな。
だから、
俺達は管理者アドバイザーなんて
肩書なんだよ。
旧地球では、やらかしていたからな
責任ある役職は一応辞意を
表面しているからな。」
聖女マルチダ
「この世界は、
もう、終わるのでしょうか?
終るのであれば
その後、
私達はどうなるのでしょうか?」
リーマンブラザー15世
「決まっているだろう!
別の世界でも、
儂は国王で当たり前だろうが!」
他の聖女さん達に
( ´△`)?ハァ?
なんて顔をされても
ひるまない腐った精神力を
なぜ、国民の幸せの為に
使わなかったのかと
用は、ため息をついていた。
そして、
リーマンブラザー15世は
周りの神官や聖女さんたちに
冷かな目で見られて
くしゃみをしていた。
やれやれ。
そして、デカい振動が来て
神殿からも見えるほど
かなり向こうのほうで
溶岩が立ち昇っていた。
メガ火山噴火だ!
立ち昇るマグマの高さは
1000メートル以上!
まぁ、日本とかでは
火山灰とか噴煙が3000メートル
くらい行くけど
溶岩はそんなにいかない。
まぁ、東京スカイツリー3つ分
位の高さ位のマグマ柱が立った。
メイド・トロイ
「地殻圧縮が始まりましたね。」
それが、なんとか
助かって贅沢したい権力者達が
この真聖国神殿に集まる
号令になってしまったのだ。
用は、めんどくさい奴らが
集まっで来たな〜と、
本気でその場を退席する
準備を、し始めた。
○○○
用が、歌った童謡は
焚き木という名前だったと
思います。
いや、歌うつもりだった歌ですね。
美男子ナナシさんは、
かつて、旧地球の国の宰相様でした。
実は、第1章で少し登場する
予定でしたが削除されてます。
第1原稿だと、「あのスケコマシ」
呼ばりされるキャラでしたが
現実世界の諸事情により
変更になっております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます