第544話 新デストピア大陸攻防戦3
太平洋の外道諸国連合軍基地上空で、とどまっている新デストピア大陸
その中では、兵士達はどうやって逃げ出すのかと、相談を始めた。
クリスタルコア!!
外道諸国連合の約束された勝利の象徴!
これさえあれば、必ず勝てる!
→そうすれば、国民全てが王となり他の国々の者達の上に立って支配出来る!
そう信じて…
いや賭けていた!
それが…
どう見てもガラスの柱となった演算処理装置!
クリスタルコアに比べて、少しの演算ならできるだろう。
しかし、負荷をかけすぎると熱で溶解するだろうな!
それくらいは、兵士達にもわかった!
王が、来るらしい。
また、クリスタルに戻せとか無茶な命令を出すのだろうな…
そして、王がやってきたが…
王達が口を開ける前に王達の周りから兵士達がいなくなった!
パンデビート王
「オイ!コラ!
誰かおらぬか!」
一人でぽつんと残った王。
そして、目の前で稼働する自分の名前が書いてあるゲーム機…
王が、ムカつくと目の前のゲーム機のファンがフル回転する。
間違い無く自分の魂のブースト演算がされている事が、嫌でもわかる。
顔に青筋が入るのと、怒りから真っ赤になるのとごちゃまぜになって、泡を口から吐いて倒れた。
この時を持って、外道王達の核爆弾を遥かに超える魔導核圧縮爆破による、地球の大陸のどれかを沈めて、脅しをかけて各国を屈服されるという作戦は取りやめになった。
理由?
自分達の演算処理装置がガラスとレトロゲーム機に化けてしまった!
そんな状態で、月の軌道まで細かな振動が貫通してしまう魔導核圧縮爆破を使えば、ガラスやレトロゲーム機は、粉砕されてしまう!
では?クリスタルに交換すればいいではないか!
地球には、クリスタルなんてかなりあるだろう!
いや、そんな簡単な問題では無い!
実は、魂の演算処理装置に書かれているプログラムを書いた者達は、もういない。
外道諸国連合のとある研究者達が家族を人質に、取られて無理矢理作らされたものなのだが、国の秘密になったプログラムを流出させるわけにはいかず、殺されたのだ。
ついでに言うと、その囚われた研究者達の家族も殺されたのだが、生き残りが1人いたのだ!
その生き残りの男は、研究者の父親のやっている事を研究して、危ない研究だと判断した時に家出をしていたので難を逃れた。
そう!この人が後に外道滅殺教を創るのである。
ここに、なぜ用がクリスタルを交換出来た理由が垣間見えてくる。
教主補佐をやっていたヨー(用)の、プログラミングレベルが単純に高かったからと、なんとなくプログラムの内容を教主も心配して研究していたからである。
しかし、今の外道諸国連合には、もう交換するとか、パッチプログラムを作るとかそんな事も出来ない。
つまり外道諸国連合は、新デストピア大陸を死守しないと戦力の大幅ダウンどころか下手したら、地球で呼吸するだけで死亡する可能性が出てきたのである!
そして、そんなときに限って外道はキレる!
パンデビート王
「戦艦ダメダヨ!巡洋艦ダメデス!戦艦クソデス!あの日本に浮かぶ巨大戦艦を攻撃して占領しろ!
乗っ取って、技術者達を取り込み!俺達の演算処理装置を強化させるのだ!」
外道諸国連合基地から、浮上して荷粒子砲を撃つ外道諸国連合軍最強戦艦クソデス!
しかし、日本太平洋側を包み込んだテンアトミックランドの偏向シールドが、荷粒子砲を跳ね返す!
それをライブカメラで見る人達!
自称・臨時内閣総理大臣
愚下駄 幌耳実(くけた ほじみ)は、離反していく国会議員達が続出していき、そして自身が外道諸国連合の手先だとする、タレコミ情報の拡散から、悲劇の美少女ヒロイン症候群を発症している場合ではなくなってしまった。
自称・総理大臣
「クソーーーーーー!
だけど、このシールドがないと、日本沈没だよね…どうすればいいのよーーーーーーーーーーーー!」
この絶叫すら、ライブ配信に乗ってしまった!
だが、今は選択肢が見当たらなかった!
その頃…
東京・秋葉原や大阪・日本橋では、こんな時でもメイド喫茶の呼び込みが多数道に並んでいた。
そこに大きな変化が訪れようとしていた!
とある通りの裏の一見雑居ビルに1人の男が、扉を開けて入って行った。
??(男)
「オイ!来たぞ! そして悪い情報だ!」
その部屋の前には、
[野味アニメーション工房]の看板があった。
??(女)
「えーーーーーー!こんな放送しているのに、また追加の悪い報告なの?」
部屋の壁の多数あるテレビ全てが、外道諸国連合の猛攻と、それを捌き切る謎の巨大戦艦を映し出していた。
??(男)こそ、闇の精霊王である!
そして…読者の方は、なんとな〜くそろそろ出て来るかな?と思っているかもしれない存在が…
??(女)であり、闇の妖精王であった!
闇の妖精王は、精霊王・妖精王達の会合でもほとんど姿を見せず、前回フロント皇女の緊急呼び出しの時に気配を消して座っていただけである。
では、ここで何をしてるのか?
ここ[野味(やみ)アニメーション工房]は、
魔導少女 プリティーミミ!
魔法少女 三人ともプリティーデストロイヤー!
美少女魔法戦隊 プリティーファイブ!
など、全ての放送局で流れている魔法少女物アニメを作っている制作会社の裏のスポンサーであり、裏の制作工房であったのだ!
その制作の歴史は、第二次世界大戦後から始まり、今年で65周年である(2022年現在)。
老舗である!
なぜそんな事を、闇の精霊王と妖精王がやっているのか?
光の精霊王・妖精王や火の精霊王の態度を見る限り、精霊・妖精界がおとぎ話として現世で処理される流れになってしまうと危惧していた二人の王は、自らペンを握ってアニメ布教の世界に参入したのだ!
しかし、光の精霊王や風の精霊王は、その努力のおかげ忘れられようとする流れから抵抗出来ている事を、報告はされているので知ってはいるがその功績は無視していた。
闇の精霊王
「とんだ騒ぎになったな。
あの巨大大陸…恐らくヨーが関わっている。」
闇の妖精王
「やっぱり、そう思うのが妥当だよね。
ハァ…精霊・妖精界こんな事になるとは…
私にもっと発言力があれば、前界王が辞める時に抵抗して、こんな事にならないように出来たのにな〜。」
闇の精霊王
「風の精霊王は、天界で逮捕された。
そして、前界王(前火の精霊王)は、自分の派閥を連れて精霊・妖精界から逃亡した。
今日、来たのは前界王を匿おうと思う!」
闇の妖精王
「やっと腹をくくったか!
戦争だね!だけど、この状態で私達に打つ手なんてあるの?」
闇の精霊王
「あの計画を、実行する!
マルダス世界移民取り決めの実行実験でもある!
だいぶ布教したのもあるが、いつやるんだよ!」
闇の精霊王・妖精王
「「今からでしょーーーーーー!」」
秋葉原
ここに、コスプレショップに佇む女子高生?がいた。
高校カバンにはコスプレ用の魔法のステッキが入っている。
そこに近づく、浮遊する薄いブルーのぬいぐるみっポイ生き物?が近づいて来た!
ブルーのぬいぐるみ?
「お姉さん!私と魔導精霊契約を結んで、私といっしょに魔導精霊少女となって、あの外道軍と戦ってほしいんだ!」
女子高生?
「え?魔導精霊少女?魔法少女みたいなもの?」
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さて、新勢力参入でしょうか?
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