第500話 開戦のアトランティス

 大西洋…………とある海域……


   そこは、かつてアトランティス大陸があったと言われていた海域。


 そこを通過中のイギリスとフランスを主軸とする艦隊は、、南極を目指していた。


 その上空に魔法陣が現れる!



 そして現れたのは、外道諸国連合の宇宙戦艦軍団であった!


 すぐに、NATO本部に連絡が入る。


 対話?


 意思を示すように、ビーム砲で1隻NATO軍のフランス軍所属駆逐艦を沈めましたよ!


 それは…対話意思ではなくて…


 敵対意思ですよね……


 NATO本部に連絡が行く。


 交戦状態に陥ったが、NATO軍も負けるわけにはいかない。


 だが、相手は宇宙戦艦!

 

 制空権を取られている状態では、圧倒的不利である。


 窮地に陥ったNATO軍の一報を受けて、米軍第一艦隊が、臨戦態勢に入り米国本土から無線誘導式F14戦闘機が300機と、F15戦闘機50機が発進する。


 米国ルートで交戦経験がある日本に助言が求められる…


 南極の銭形警視正達や、米軍第7艦隊司令官から、燃料切れを狙う作戦ではどうだ?と提案される。



 宇宙船を浮かすエネルギーがあるなら、すぐに南極に来てそのエネルギーを遺跡に注ぐだろう!


 だがそれをしないのは、重力遮断をするだけで実は精一杯の状態であり、ヨーロッパか、アメリカ大陸からの兵器射程内に引き込めば、勝ち目はあるかもという説明であった。


 ブラジル空軍からも、掩護が来た!


 少ししか弾幕が貼れないが、それでもピンチの海軍には嬉しい掩護射撃である。


 



 その頃…用達は外道諸国連合の、

旧国名 フェントローに潜入していた。


なにかの謎の施設にいたのだが…


なにの施設か、さっぱりわからなかった。


変な液体をどこかにポンプで送りこんでいるみたいだ。


送り先は、次元通路を超えて…その先がわからない。


見張り番はいない…


警備がザルである。


(実は、デスムーンの修理にかり出されていた。)



施設の管理室も、誰もいない。


書類が見放題であった。


AI

「用様!わかりました。あの液体の行き先は今、現在の大西洋でNATO軍と交戦中の戦艦と南極です!


 あと、あのエネルギータンクの横のピンクの液体は、人間の脂肪です!DNA鑑定では、日本人の物が多数です。


 あれを触媒にして、魔力を生成しているみたいです。」


「ヨッピー?そこの書類に触媒関係の物があったよな。」


ヨッピー

「あった。仕入先が、第3保管庫って書いてる。


これか!」



関連施設を探し出して、液化燃料の蛇口を閉める。


そして、機器のプログラムを書き換える。


もちろん、逆回転である。


そして、燃料を回収完了すると全て収納した。


あと…脂肪は…燃やした…





用達は、暗闇の中移動する。


目指すは、第3保管庫?


だが…施設は、地図の示すところにはなかった。


最近まで、あった…真新しい建物の基礎の跡がある。



どこへ消えた?


近くの山に隠れ、体力回復の為に休む事にする。



その間に天界に、エネルギー施設の事を報告して、寝た。





場面は、南極!


地下遺跡!


ドゥーーーーーーーーーーーーン!


コンデンサーの超高電圧が急直下でがる音が鳴り響く!


「大変です! 本国からの人脂肪細胞燃焼型複合魔導エネルギー発生機の出力が、落ちました!


あと機動発電機のエネルギー供給システムダウン!」


「6億kwから出力低下が止まりません!


今の出力は、1億2000万kw!」


「大西洋に転移した艦隊から電信です!


出力低下!原因不明! 着水して異動する。


現地から、燃料を調達してから向かう。


とのことです。」



「西海岸防衛線で、交戦中のインド軍に対しての波状光線攻撃によって、足止めに成功!」


「東海岸での、アメリカ軍の足止めに成功!」


「北海岸での、対オーストラリア軍防衛線の維持が失敗しましたが北地方にて、波状攻撃に成功!足止めできました。」


「インドネシア海軍の戦艦からの、ミサイル攻撃対抗迎撃砲の組み立てが完了しました!」


「こちら、基地付近に拠点を作った、小部隊を掃討していましたが、失敗!


 いくら、舞部隊を送りこんでも、帰ってこず!返信すらありません!」







 南極…そこは、極寒の恐ろしい寒さの世界!


 いくら、勇気ある戦士でも、凍てつく息!


 凍る汗、全てが体力と気力を削いでいく。



 それに対して、外道軍はもともと旧地球のマイナス30℃の標準的な、冬を当たり前にしている為に、かなり動ける。


 今の地球人では、圧倒的に不利であった。


 今、善戦しているのは警視庁ファイブフォース部隊のみである。


 なぜ?


 まず、武器が転送銃なのである。


 当てると、強制的にマルダス世界の絶海の孤島に用意された刑務所に強制転送される。


 そして、防寒着!


 防寒着の素材にかなり投資された。


 不況の衣服メーカー業界に頼み、出来た特注品である。


 そして、不思議な寒くならない防弾チョッキ?


 どこの品物かは、不明


 電池替わりに、魔石を使うらしい。


 

 そして、マルダス世界の極寒地!ブリザード公国製の携帯食料。


 かなり便利で、寒くても食べやすく身体があたたまる。


 「銭形警視正! 本部から電信です!


よくやった! そこまま拠点を維持して、異世界からの援軍を受け入れる用意をしてくれ!


 です。」



銭形警視正

「異世界からの援軍ですか…


下手な事は、できませんね。


用が会いたくないとかは、言っている人物もいるみたいです。


また、敵兵が来ましたね。」



戦線の硬直!


それは、かなりの地球側の不利な条件を次々と生み出す!


しかし?


銭形警視正の端末に、メールが入る。


ゆみさんからだ。


「向こうで戦っている、用がエネルギー供給システムシステムの一つを作動停止にしたと、報告が来たらしい。


 ア!あの光の幕が消えてゆく!


 大型レーザー砲を、撃とうとしていましたが、急遽止めましたね!


 助かる!あれがないだけでも、かなり楽ですよ!」


大岡警視正

「用君、向こうでも戦っているのだな。


ハハ…こうなると、こちらも負けられん。」


「今の内に、拠点確保しますよ!」


ファイブフォースが、拠点整備を始めた。





 その頃…大西洋の戦場では…


 無線操縦F14トムキャットの一斉サイドワインダー射撃と、フランスのミラージュ戦闘機軍団の旋回攻撃に、ユーロファイター・タイフーン200機による爆撃で、かなり宇宙船の船体に攻撃したが…


 F15戦闘機からの観測だと、全くキズすらついてないらしい。


 さすが、オリハルコン合金なのだが、燃料が無くなった為に着水せざる得なくなる。



 そこで、ものすごい誤算が発覚した!


 旧地球と、今の地球の大きな、そしてあまり気にしない違いが牙を向いた!


 海水の塩分濃度が、違い過ぎるのである!


 はっきり言うと、旧地球時代よりも塩分濃度がかなり薄い!


 まぁ、水に対する塩分飽和量の因果律設定も違っているが、旧地球基準で一言で言うと、

薄すぎる!


 旧地球基準では、死海でも少し薄いのである。


 と、言うことは?


 宇宙船が、海に浮くどころか沈み出した。


 外道軍第2司令官は、まずい!と判断して、急遽作戦を変える!


 最小限の乗組員にして、後は中南米目指して下船させたのである。


約220万人の軍勢が泳いで、メキシコからブラジルを目指して泳ぎ出した。



 その報は、各国に知らされ、陸軍が警戒に入る。


 沈んだ?いや…潜水した宇宙船団は、とある所の海底油田を襲った!


 状況が混迷する!


 だが、負けるわけにはいかない!


 海上採掘基地では、全作業員を避難させた後、採掘ポンプを宇宙船学習乗っ取った時を観測し、原油を取り出したのを確認してから、


 「発破!」


基地に仕掛けた、国中のダイナマイトを爆発させて、自爆させた。


攻撃力こそ、及ばないがせめてもの抵抗である。


 その爆破に原油強奪中にパイプ伝いで巻き込まれた宇宙船5隻から、煙が出ているのが観測された。


 フランス軍の急派遣された潜水艦が魚雷攻撃を仕掛ける!


 

つづく…

 


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