第501話 そういえば!落ちて来てきたな!
ヘルムーンは、落下を続けていた…
一人の元第2王子ブリリを乗せて…
ヘルムーン落下まであと多分70時間位はあるはずだ。
必死に、電動工具で分解していく。
お腹が減った……
体温が下がっている。
そろそろ夜だ…
電動工具の電池が切れた…
ため息しか出ない。
ソロソロ10時間…
分解しろって言われて、やったけど
取り外せたのは、外殻装甲一枚だけ…
ナット360個目を今手動で外した…
無線機が、なる…
ブリンド王
「分解出来てないじゃないか!
貴様!サボっていたな!」
ブリリ
「私一人だけでは無理です! 他の人員も全く来ていません!装甲板一つが限界でした!」
ブリンド王
「何だと!装甲板たったの一つだと!
貴様!王子をやっていたのに、それ程度しか出来ていないのか!
何たる無能! なんて事だ!
そこには、援軍は来ない!
早く分解しないと、お前は破滅だ!
バツを与える!」
ブリリ
「ギャーーーーーーーーーーーー!」
苦痛が、ブリリを襲う!
その時、回転移動していたデスムーンが、ヘルムーンに衝突した!
ドーーーーーーン!
その、衝撃で装甲板を持ったブリリがヘルムーンから弾き出されて、デストピアから側に落下する。
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
奇しくも、ブリリは旧フェントロー城に墜落して、フェントロー王とその側近達を巻き込み、自らも粉々のミンチになった。
ここに、デストピアの意思決定が出来る者がたったの二人となったのである。
今の意思決定機関で、動ける王は
パンデビート王
ブリンド王
のみとなった。
まぁフェントロー王はミンチになっているが一日経てば復活する。
そんなに、二人は悲観していなかった。
だが、ミンチになった原因の一つが元ブリンド第2王子のブリリだったので、ブリンド王は発言力が弱まってしまった。
しかし、泣きっ面に蜂と言うか…
嫌な報告がやってきた。
「南極の電力復旧作業が進んでいません!
こちらからのエネルギーの注入が止まりました。
第2援軍が、現地武装勢力と衝突!
しかし、エネルギー不足の為に現地で白兵戦に移行。
艦隊は、海底原油採掘基地を摂取しましたが自爆に巻き込まれ、5隻が只今戦闘及び移動不能。
基地周辺の9割の防衛線が維持できましたが、あとの1割が対応不能。
電力が、。1億kw未満でありこのままだと作戦の失敗に終わる可能性が大いにあります。
ご決断を!」
「大変です!第3援軍の軍兵糧が足りません!
それどころか、第3軍の兵糧を出すと明日の全陛下の食料すらありません。
もやしも含めて、全てです!」
ついに、賭博国家経済体制のツケの一つがやって来た!
彼らは、地球基準で言うと平均IQ250はある、とんでも民族であったが、そのせいでロクでもない事もスーパー級になり外道と言われる、原因となったのだがそれが極まったせいで、食料生産をほとんどしていなかった。
二人の王は食料獲得まで考えないといけなくなったのである。
その頃…用達は…
消えた施設が南極に移動された事を城の中の内部文書で突き止めていた。
すぐに、AI経由で天界と地球に知らせる。
そして、食事をしようとしていたが…
用
「なんだコレ? キャベツじゃないな…
味の無いソフトキャラメルもどき?」
用?
「うわ〜ゲロなつかしいってやつだな。
ま〜だあいつら、こんな物を食っていたのか?
嫌な思い出しか、蘇らん!」
ヨッピー
「ホント! 低品質の劣化合成食料をまだ使っているとは…
あ!そうか!だから、あの屋台の人が野菜切って焼いただけのものでも、第2王子さまの作った、まかない料理よりも美味かったのか。
あの人、裏庭で超高速促成栽培した、栄養価が足りない野菜を使っていたとか言っていたけど、比べるのが、これでは…。」
用?
「待てよ…。あいつら…まさかな…
頭良すぎるから…逆に農業出来なくなったのか?
だから…賭博?」
AI
「農業出来なくなったって、どういう事ですか?」
ヨッピー
「つまり…旧地球時代の恐竜達は、農業が下手だから機械任せにするって方法を取ったのだよね。
で、主たちのプレーンタイプと言われる体型・体質人と、あとドワーフタイプとかエルフタイプとかの人達は、鍬(くわ)とか、鋤(すき)とか、トラクターやコンバインを使っていたのだけど、その人達を斜め左下に見ていたのが外道諸国連合の人達で、
……
……
まぁ、いかに自分達が優れていると言うのを見せつけたいから、全く同じ食料生産手段を取らなかったのだよ。」
用?
「そういえば、合成食料工場の出荷品が全く売れなくて、キレてその工場長達が盗賊団を結成してフロント皇女のヤツの経営する食品加工工場を襲ったのが、フロントの奴とパンデビート国(外道諸国連合)の戦争の始まりだったよな…。」
ヨッピー
「ホント、未だにため息しか出ないよ。」
AI
「なんて時代なのですか…
アレ?この食料モドキの反応が一箇所に集まってますね。」
ヨッピー
「軍兵糧にするつもりだな…。
出兵だね。」
用?
「なぁ…。AIさん?
このマップに表示されたのが、今のこの世界の食料だよね?」
AI
「ハイ!全て反応が一箇所に集まってます。
総数が、750キロです。」
ヨッピー
「750キロ……ヘ?250万の兵士達の食料?
足りなくない?」
用?
「やっぱり足りないよな…
しかも…たんぱく質ゼロ……
地球で略奪させる事を折り込み済みかよ…。」
ヨッピー
「つまり…いずれマルダス世界と地球に出兵して略奪させる事になったということか…」
AI
「だから、賭博させて食料問題から目を反らせていたのですね。
って、マルダス世界にも侵攻する可能性もあるのも警告を出しますか?」
用?
「恐らく…ジャングラー国か、ブリザード公国が狙われるかもな…。いや…パイン街も…。」
ヨッピー
「やるだろうね…ハァ…。」
AI
「警告メールを送りました。
あの〜、月が回ったらしいのですが…」
用?
「(ジー……)デスムーンに5から6万人弱位いるな…
あーーーーー!なるほど!走って回したのかよ…それで行き過ぎてヘルムーンに衝突して…跳ね返った?のかな?」
ヨッピー
「プッ…跳ね返ったって…アレ?マルダス世界に向かっているけど、あれ…落下地点が変わった可能性があるよ!」
用?
「あ…………!やべーな………。って今動いているから……。
ふらふらしているな…。」
AI
「サブが撃ち落とそうとしているみたいですが…
1号と、ゼーロが力を注がないように抵抗しているようです。
あ!ゼーロが、膝を落としました。
1号が、ゼーロを抱えて転移しました!
どこに、転移したか計算中です!」
ヨッピー
「逃げたのだね…。ということは…エネルギーを求めてだから…またエナジードリンクを狙う?
それとも、発電所?」
用?
「AIさん?この山の頂上の火口らしき地形の下にマグマがあるか、確認出来る?」
ヨッピー
「なさそうだね…あれ…機械がたくさんある気配があるけど…。」
AI
「スペクトル解析写真です!
機械類がありますね。あと、あの謎燃料もありますね。」
用?
「これって火口みたいに、作っているけどビーム砲の砲口だな!
わかったぞ!ここに奴が来るな。
ヨッピー!周囲を警戒してくれ!
罠を張る!」
ヨッピー
「わかった。罠って地雷仕掛ける?」
用?
「いや…液化罠を使う。」
用!
「よし、なかなか慣れなかったけど、なんとか行けそう。
クリア!×30
そして、圧縮!
そして少し緩ませて緩ませて…
液化して…クリアウォーター!
フー!
それを、よし!大気の気を集めて集めて加工加工!」
ジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロ!
なんと、クリアウォーターを用!は大気の気を使って作り出し、火口(偽)に流し出した。
用のMPをほとんど使わずに、大気の気を使って作り出す!
AI
「仙人みたいですね。用様?仙人修行とかされた事あります?」
ヨッピー
「主は、色欲を分離して、自身の魔力炉に燃料として焚べた事で、旧地球では有名人だからね。
その技とか、仙術とかとよく似てるでしょ!
そのせいで当時、女性に性的な興味もなくなったから、慕っていた女性達は、苦労していたけどね。」
用!
「え?俺に慕っていた?いたか?
まぁ、仲間を守りきれなかったバカなオレが言えるものじゃないから…。」
ヨッピー
「駄目だよ! スタジアムに欠陥ロケットで運ばれた時の記憶が、はっきりしてきたけど、飛びだそうとしていた娘、あれって猫さんだよね。
猫さん、復活したの?」
AI
「猫さん? 猫間さんの事ですか?」
用!(用?多め)
「地球が火の海になった時、オレは隕石とかを撃ち落としていたんだよな…
で…………ついに、地球の次元の壁が陥没して…
オレは生身で、地獄送りになった。
後で聞いた話だと一時数十万の地獄が発生していたらしい。」
つづく
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やっと、用が旧地球での最後に何が起こったのか、少し話し出しました。
インフレーション的に、地獄が発生しましたが、安定期には数万に合体とか、融合とかで安定したみたいですね。
という世界観です。
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