第502話 恐ろしく気分が落ち込む話になってしまった。

  続きです。


用!(用?多め)

「地球が火の海になった時、オレは隕石とかを撃ち落としていたんだよな…


 で…………ついに、地球の次元の壁が陥没して…


 地球の次元壁が崩壊した。


 オレは生身で、地獄に降り立った。


後で聞いた話だと短期間だが数十万の地獄が発生していたらしい。


 地獄は、地獄だったよ。

 

死にきれない者達の想いと怨念と、そして争いが、衝突していた…。


 まぁ…初めは戦っていたのだが…


 そのうち、拳で殴るよりも…


 まぁいろいろやったが、一つか、2つ目の地獄を浄化した時にだったかな…。


 虎尾とか、熊田達がそれぞれ、別の地獄だったけど闘って、戦って国?というかコミュニティを作ってその長をやっていたんだ。


 それで、合流していって…


 猫間も、そんなに調子で合流して…



 なんとか、地獄級に増えた地獄を浄化していって…


 やっと、落ち着いたんだよな。


 かなり時間がかかったよな。


 その時の地獄の状態が、


 マルダス世界に二つなのだが、

 一つは、どうもマイネ達が勝手に作ったヤツらしい。


 そして、地球に六つ

 

 その時にな、宇宙の外の空間が滅茶苦茶になっていて、天界の上の方から整理するのを手伝えって言われたんだよな。


 で、オレがその作業を手伝っている間に、地獄とか天界の人の魂の洗浄仕事とか、まぁいろいろある作業を、あいつらが手伝っていたらしい。


 その時の働きで、蘇るというよりも、昇格して管理者に認められたんだよ。


 まぁその後か…、やっと地球の大気の混乱とか氷河期が明けて文明が進んで、オレは…

どうしようかと思っていた時に、管理者になれって、また言われたけど断ったら、今度は上からも、とりあえずオレがそのまま地上で生活する制度の概念の基盤を作れって言われてな〜


 まぁ、あいつらが管理者に昇格したけど、時々地上に行けるようにするのもいいかと思って、用賀家を作ったんだ。


 その時か…マルダス世界と地球世界宇宙との間に緩衝用と連絡用を兼ねて、浄化した空の地獄が2つあったから、移動させて一つは稼働、一つは緊急時用に設定されたんだよな。


 それが…平安時代とか言われていた時代だったな…


 あ!すまん…。話が長くなっちまった。


 まぁ、蘇ったというより、あいつらが戦いぬいて自力で昇格したんだ。」


ヘル・キャット(猫間さん)(念話状態)

「念話で失礼!ヨッピーさん!主に違う!って言っておいて!」


ヘル・タイガー(虎尾さん)(念話状態)

「ヨッピーさん久しぶり!同じく!言っておいて!主がいなかったら、管理者?無理だって!」


 ヨッピー

「二人共?念話状態だと言うことは、緊急だろ?」


用!

「奴らせめて来たか!」


ヘル・キャット

「主が、予想したことよりも酷くなる予感がしてきた。フロント皇女が、地球に来た途端に精霊と妖精達が威張りだして、そして穀倉地帯に影が出始めた。」


ヘル・タイガー

「こちらもです。ジャングラーとホロン国王とパイン街に影が出始めました。


 恐らく、狙われる前兆現象です。しかもデストピア側が、《アレ》を出す可能性があると思います。」


ヘル・????

「主、猫間ちゃん達なら、防衛線を維持できるが恐らく他の地域が敗滅する。

 

 壊滅とか潰滅ではすまないと思う。


 今、《アレ》と外道諸国連合軍が暴れだしたら、やっと育った地球文明も終わりだ。


 遊撃隊として、出動したい。」


用!

「わかった、地球を壊さないい程度に武力制限を一時解除する。


全員だ!


それと、こちらで妙な文書が出てきた。


ポプリ(炎獄火炎大帝)を襲撃した奴の、なぜ動いたのかわからなかった一部の黒幕の動機がわかった。


フロント皇女絡みだけでなく、本当の動機は恐らく地球を含めた全世界の乗ったりだ。


俺たちを傀儡(かいらい)にするつもりだな。


戦うと言うなら、戦ってやる!


フロント皇女も、奴ら側につこうと言うなら策謀と野望が(ある)(無し)にかかわらず戦う!」



ヘル・????

「ハ! かしこまりました。」


ヘル・キャット

「かしこまりました。」


ヘル・タイガー

「かしこまりました。 あと、バホン国王が出兵したいとか喚き出したので、南極に問題を起こす貴族兵団が、送られます。ついでにバボン先王の無反省淫乱貴族軍も送りました。」


用!

「あいつらか…仕事せずに威張って命令だけして逃亡する可能性があるな。」





□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



その頃…デストピアの地下にある、意思決定機関では…。


 「まだ、行方不明の王達が見つかりません。

このままでは、認証コードが足らないので、デストピア砲が撃てません!」


「第2陣は、南米大陸を急襲成功!

大量に食料を確保できました!」


「マルダス世界の、食料の多い地域をピックアップできました。ジャングラー国とバホン王国の南の地域です。」



ブリンド王

「ジャングラーを、我らが直接侵攻して食料確保したあと、崇高なる我らの政府を樹立して魔力とかを現地調達及び回復をしたほうが、今は良くないか?」


パンデビート王

「そうするしか無いだろう。それにデストピア大陸から、イヤな音がしている。エネルギーの使いすぎだ。


 生体魔導装甲が、動く内に攻めるぞ!」





そして狙われた国々は…


まず中南米では…


スーパーから食料が、略奪される。


何故か警察署からも略奪される。


だが経営者達は逃げたあとで、警察署の警官達も全員武器を持って市民を守る為に外で交戦中だったので、人的被害はない。


しかし、妙な事も起こっていた。


白砂糖らしき物全てを略奪していったのである。


化学薬品…洗剤…化粧品用のパウダー…あとヤバいやつ…



これには、警察も首をかしげていた。


食料となる物と、ならないものの区別がつかないのか?


そんな略奪の仕方であった。


略奪者達は、多くの大型客船を奪いぎゅうぎゅう詰めになった状態で、いくつかの船に別れて

南極に向かって行った。




そして、NATO軍に追われた宇宙船団は、なんとか航行可能になった時点で、南に向かわず北に移動を始める。


カナダの北を高速で移動していた。


どこに向かったのか?


どうも、指令が入り緊急移動しているみたいである。不気味だ。




場面を戻って、用達は…


用!が、偽装火口にクリアウォーターを入れていたが、満水にやっとなった。



ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシ!


かなりデストピア大陸からの、イヤな音が激しくなってきた。


用!は、この状態ならステータスプレートがどうなったのかを見たが…


あれ…?真っ白?


AI

「うわ〜きれい! 真っ白!

じゃなくて、表示不可です。

野菜大好き人間のアニメの戦闘力計測みたいに、数値化なんてもともと無理があるのですよ!


今から考えたら、用様はステータス表示の意味があまりなかったようですが。」


ヨッピー

「あのアニメ設定を見ていたけど…最近ね、恐ろしいデフレが起こっていたよ。」


用!

「デフレ?」


ヨッピー

「原作では、冷凍庫マンが59億の戦闘能力だったけど、里の人間が買ってきたOVA(オリジナルビデオアニメーション)だと戦闘能力59万に格下げされていた。


 時代だよね…。」


用!

「それだ!勝手に下がるって言うなら、勝手にこちらで評価すればいい!


奴らが、釣れるまで戦闘能力のカウンターを作ろう!」



ヨッピー

「オーラの量での相対比較で、数値を出す?」

AI

「ステータス計測ので時は、オーラ光の質と、濃度と量で力積を測って、光の色で属性を計っていました。」


用!

「基準単位次第で、数値が変わるってことでもあるな。」


ヨッピー

「そういえば、旧地球時代の戦闘力相対比較機ので、よく使っていた言葉が、


[生まれたてのスライム何匹分]


って、表現が多かったな。」


用!

「基準を、2つのモードにしないか?


これから、面を合わさなければならない可能性が大なのは、フロントとか、《アレ》だからな…。」


ヨッピー

「《アレ》か…もと同胞も何を考えて、あんな事に肩入れしたのか…。


主、気を使わなくていいよ!


奴らは、生体魔導装甲なんて名前を付けているけど、怪獣だよ!アレは怪獣! 


そうだな…メタルスライムエンペラーだと、レベル概念が無いから、強さも横並びだし…


だけど、もっと強い奴を基準にしないと数字がインフレを起こすからなぁ?


他に、基準になりそうな強い奴はいたかな?」



AI

「フロント皇女と、…その…怪獣さんって、同列と言うか、同じ分類の括り(くくり)なのですか?」



用!

「怪獣…いや…もっとヤバい分類かもな…。」


ヨッピー

「昔、恐竜族の副長達が、フロント皇女の事を狂女とか呼んでいたな。」



しかし…時間つぶしのはずが…


3人とも調子に乗って…


たったの一時間で作ってしまった。



メガネ型のカウンターにしたようだ。


少し変装するつもりらしい。

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