第385話 ここはどこ?私は…フロン!
しばらくフロン海賊団と、
クラス優遇組の残り三人組に
スポットを当てて行きます。
あまりに、激動する他の国、組織の動きに
ついていけなくなる前の調整となります。
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続きからです…
元第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「う〜ん?…うぅ…ゴハッ!」
元第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「ここは?…ゴハッ!」
元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「うぅ……ゴハッ!」
フロン皇女(大海賊王フロン様)
「うぅここは、いったい…ゴハッ!」
四人とも、一斉に血を吐いて、
倒れた!
そこに、やって来た大男達…
「オイ!なんだ?」
「無資格者が、生身で来たのか!」
「よく、こんな所がわかったな。」
「どうする?」
「オイ、この子たち…」
「あぁ、間違いねえ!」
「早まったことを…」
「とりあえず、運ぼう!」
「やれやれ…。」
「蘇生させるわけにはいかんしな!」
「誰が報告する?」
「全員で報告しよう!」
︙
︙
︙
︙
︙
四人が、起きた?
いや…
身体が薄い事に、すぐに気づく!
そして…
身体が動かない!
足元に自分達が、
たおれているのが見えた…
目の前に玉座に座った男と、
その両側に大男達が控える。
すぐにここがどこだがわかった。
経典に書かれたものと同じ様式…
ただ…燃えていないだけ…
地獄だ……!
(フロン皇女達の経典に書かれている
のは、炎獄火炎殿と、もう一つの
地獄の方)
側付きの大男(右)
「大王様の御前である!
頭が高い! 頭を下げよ!」
四人共、頭を下げようとも…
土下座しようとも、
身体が動かなかった…
口のすら動かない…
大王?
「よい!…身体を動かせないだろう。
ほれ!これで動けるはずだ。」
大王?が四人を指差すと、
四人共動けるようになる…
すぐに土下座する元王女四人…
側付き大男(左)
「ふ〜!フロンか、やっと自覚したか…」
そう!
フロンは、ここに来て
何故か、憑物が落ちたように、
皇女ではもうないと、自覚した…
やっと元皇女になったのである。
そして…大王?の胸に何故か、
「代理」と書かれた名札が…
大王?
「全く、また教皇と凶皇の外道が、
次元に穴を開けて、
人を投棄していると思えば…
フハハハハハハハハハ!
あ~なるほどね!
本体の言ったとおりに、
送還しようとしていたのか?
真面目にやったのだな…
よし、これは事故と判断しよう。
まだ、その王印を使えてないが…
この際だ…
まずは、何故その海賊王印が
生まれたのかを、
教えよう…」
︙
︙
︙
○○○○○○○○○○○○○○○○○○
四人が消えてから、
マルダス世界5時間後…
フロン海賊団の要塞島
ピカッー!
と光って、四人が倒れた状態で、
現れた!
フロン側近メイド(腐のバラ)
「かしら~!」
側近達が、駆けつけてくる。
大泣きだ…
四人とも、すぐに目を覚ました。
フロン(元皇女・海賊王)
「はい。全力を尽くします。」
メルード(元聖カルッティ第3王女)
「ありがとうござます。
オババ達に負けないように
がんばります。」
プルト(元聖カルッティ第2王女)
「精進します。」
ハーノ(元聖カルッティ第1王女)
「がんばります。」
そして、そう言ったあと、
座り込む四人…
側近達に、質問攻めにされるが、
ゆっくりとだが話し出す
四人…
どうもマルダス世界と、地球の間の
地獄に行っていたらしい。
そして、フロンの顔は
清々しく輝いていた…
四人共の、前世の記憶が
蘇ったらしいのだ。
フロン(元皇女・海賊王)
「前世では、馬鹿な王女…
さて、今世はそうはいきません!
まずは、やらかした後始末をします!」
プルト(元聖カルッティ第2王女)
「先輩…ずっと戦っていたんだ…
今度は、癒やしの嫁目指します!」
ハーノ(元聖カルッティ第1王女)
「どうも、複数婚問題を
乗り越えたみたいね!
さあ、リバイアサン問題を解決して、
パイン街に行くわよ!
ヨー様!待ってて!」
メルード(元聖カルッティ第3王女)
「複数婚問題解決と言っても、
眷族になれるだけの、
修行しないと…
やるぞ!やるぞ!やるぞ!」
その日、何故かリバイアサンは、
静かであった。
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四人が行った地獄は、
用賀家総帥代理の務める
地球とマルダス世界の中間にある
地獄でした。
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