第386話 バボン王都内の戦い1
しばらくフロン海賊団と、
クラス優遇組の残り三人組に
スポットを当てて行きます。
あまりに、激動する他の国、組織の動きに
ついていけなくなる前の調整となります。
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バボン王国・王都
タラント(フロン元皇女近衛・青薔薇部隊)
「く〜!
あの斥候!ひつこい!」
下っ端
「ギルドマスター!
兵士が、アジトに近づいて来てます!」
タラント(フロン元皇女近衛・青薔薇部隊)
「おい!杉谷!お前達は、
マイークラー街を目指せ!
その首輪に、入力したからな!」
杉谷
「ヘイ、わかったよ。
だけど、いいのかい?
俺達は首輪の制限を無効に
できるのだぜ!」
タラント(フロン元皇女近衛・青薔薇部隊)
「お前ら本当に、お気楽だな〜。
ほら路銀!あと、食料!
よく考えろ!
今バボン国王に捕まったら、
間違いなく、ダンジョン攻略の
奴隷先兵扱いで、
新縦穴ダンジョン行きだぞ!」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「嫌よ! とにかく、マイークラー街に
どっちにしろ行かないと!」
担任・帆山
「現地で、探してくれるのか?」
タラント(フロン元皇女近衛・青薔薇部隊)
「現地には、今戦争中だからいない。
と言って、港目指しても、
お前達を見殺しにすることになる。
だから、マイークラー街に行け!
冒険者として、旧ブリードル帝国の
者達が結集する事になっている!
そこで落ち合おう!
決して港に行くなよ!
あそこは、罠だらけだ!
すぐ捕まるぞ!」
杉谷
「わかったよ!」
三人は、とある商店の
荷馬車に詰め込まれ、
王都を脱出する!
その時、近衛兵士達が
闇ギルドになだれ込む!
屋根の上を走って逃げるタラント!
追う斥候!
斥候A
「スキル!ドッペルゲンガー!」
斥候Aが、分裂して分体が
恐ろしいスピードでタラントに
追いついて斬りつける!
キン!
タラントの短剣と、
斥候A(分体)の短剣が交差する!
タラント
「スキル!シャドーユニット!」
3体の黒いタラントが現れ
斥候Aを、襲う!
しかし、そんなに長時間
スキルは使えない!
この世界の人民は、
15才でスキルを授かるが、
その授かりスキルは強力だが…
魂が凄く痛むのである!
そう!
そこは、召喚拉致された勇者と
同じなのだ!
決して適合しているのではなく、
後付けの自分のスキルではないスキル…
先に、仕掛けた斥候Aが
戦闘を離脱した。
しかし、斥候BとCがやってきている!
痛む身体と、魂にムチを入れて、
タラントは全速疾走して、
王都の城壁を越えた!
ここに、バボン王都内の、
闇ギルド「ブルーローズ」のアジトが、
壊滅したのだ。
だが…
アジト内の捜索した
近衛兵の報告書にバボン国王は
頭を抱える。
「ユミ・オオトを運んだ馬車の
御者の娘夫婦は、生け捕りで
しかも、既に運ばれた?
生け捕りだと!
マズい!
マズいぞ!
他の関係者は、
まだ捕まえていないのか!
急げ!」
側近B
「子爵の家族などを拘束しました!
しかし、どうしましょう?
陛下!考え直して下さい!
ヨーガ殿には、他の方法で
謝罪すればいいのです!
こちらは不可抗力だったと言えば
いいのですから!」
バボン国王
「お前…バカか?
よく考えろ!
不可抗力?
そんな言い訳が通らなかったから、
ミルトやルルトが、
転移で、ここに送り返されたのだぞ!
そんな事を言うなら!
今から冒険者ギルドに行って、
受付嬢トーラ嬢を連れてこい!
わかったな!」
側近B
「はい、行ってきます。」
側近C
「では、関係者結束の命令は
停止でいいですね?」
バボン国王
「お前も…
何を考えているのだ…
まだ受付嬢トーラ嬢が
責任取って、
この危機から脱出していない以上!
手を打つしかないだろ!
お前も受付嬢トーラ嬢を
連れてきてから言え!
行け!」
バボン国王は、また頭を抱え込む…
あまりにも、あまりにも…
怒りが大きい…
まさか…山5つ消えるとは…
部下は、保身は当たり前…
あいつら…受付嬢連れて来れなければ…
やめておこう…
まずは、次の案を考えないと…
しかし、嫌な報告が来た…
近衛棋士A
「陛下! 領地に帰った元兵士が、
男爵が、襲われました!
行方不明です! 攫われたと!」
つづく…
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