第161話 マルモの封印遺跡にて1




 封印遺跡!通称マルモ遺跡にて!


 そこでは、モンスターですら、猛毒となるとてつもない量の瘴気が、遺跡内部のポッカリと空いた穴に、注がれていた。



 ドドドドドドドドドドドドドドドド


 ドドドドドドドドドドドドドドドド

 そして、ついに…

 ドぷん!


 ドブン!


 トプン!


 ゴーーーーーーーーーーーーーー


 なにかの、栓が抜けたような音がしたとたん瘴気が大量に吸引される!


 リッチキングA

「ポンプ稼働全開! 早くしろ!」


 リッチA

「全開しました! 退避します。」


 リッチキングB

「全員退避! スケルトン・ジャイアント様の復活だ! 急げ!」



 リッチキングC

「パイン街に出陣された、オーク・ジャイアント様に連絡をしろ! 早く!」


 ゴーストA

「行ってまいります!」





その頃、バボンー聖カルッティ間魔の森オーク・ジャイアント軍団本部


リッチ・キングF

「なに! ポンプ全開! 

 もう、バボンー聖カルッティ間の魔の森の瘴気はほとんど無いぞ! 

 封印遺跡の栓(せん)が抜けた?

 まずいな、聖ボロボーンー魔国間の魔の森から枯渇するまで吸引しろ!

 そうだ!

 ブリザード公国に取られた魔道具は稼働しているのだな!

 よし!今から、Gのヤツに頼んで、ホロンーブリザード間の魔の森からも吸えるようにしてきてもらおう!

 オーク・ジャイアント様には、俺から報告する!」


 リッチキングG

「わかった。行ってくる。」




用サイド


メイド 魔神デス・トロイアル

「これは? オーク・ジャイアントですね~

 ふ~! やっと1暴れしますか。」


メイド 魔神デス・トロイ

「フフ! 溜まりに溜まったこのストレス!

 見事ぶつけてやるぞ!」


メイド ゆみ

「クリアカノンぶっ放してやる。」


ミイナ・ヴァーミリオン

「また、エクスプロージョンが撃てる!」


AI

「用様が、眼を覚ましてからですよ~フフ♪」





オーク・ジャイアントサイド


ゾク!ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾク!


なんだ!


 オーク・ジャイアントに、背中にものすごい冷たいものが走った!

 冷や汗が滝のように流れる!

 リッチのヤツはなにも感じなかったみたいだが…リッチキングEのヤッも感じたと言う。


 嫌な予感がする。


 リッチキングE

「どうしましょう? 帰りますか?」


そこへ…

ゴースト達が伝令を持ってきた。

 

 オーク・ジャイアント

「なに! スケルトン・ジャイアントの復活が近いが瘴気が足りない。

 それでホロンーブリザード間の瘴気をくみ出すか~ 

 本陣の瘴気が、空っぽなのか。

 それもまずいな。

 先程の悪寒はそれか…それともパイン街の強者か?」


 リッチキングE

「本陣の急変! 悪寒の原因は、それに違いないかと。あと、吸引の魔道具の延長となると、オーク・ジャイアント様の瘴気もいります。

 いったん、本陣に戦略的移動でいいかと!」


オーク・ジャイアント

「確かに、本陣の瘴気の枯渇では戦えない!

 いったん戻るぞ!」





オークさん、感がするどいね。

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