第521話 手詰まりのゼーロ、嫌がらせに行くが…

  天界…


 総合大談話室


 ここで、一応談話という名の…

 

 天界第6行動制御室からの、天界第1から第3調査室に対する報告が…いや…救護要請が出されていた。



 第6行動制御室長ルーフォ

「頼む!助けてくれ!


俺は、ヨーさんと対立したくない!


第4調査室の奴らから、言うことをきかないと妻の出自の事をバラすと言われて、どうしようもなくなった!


 他の職員達もだ!


 ヨーさんがいるらしい、デストピア大陸とかいう違法建設物ごと、小惑星をぶつけて暗殺しろなんて言ってきた!


 それで、初めは知らずに小惑星を移動してしまったんだよ!


 どうしよう!」



第1調査室長

「え?ルーフォ室長の嫁さんの事?


あー!精霊のルットさんの事?


何か?あったのか?」


第2調査室長

「え?あったか? だってルーフォ室長の部所って精霊・妖精界出身の嫁さんが多いけど?


他の部所と違うってことは、それだけ位だろ?」


第3調査室長

「そうだよな? え?」


第6行動制御室長ルーフォ

「え? みんな知ってたの?


だけど、精霊・妖精達との結婚って認められていなかったから…。」



『その規則、廃止されとるぞ!


あれ?言ってなかったか?』



第6行動制御室長ルーフォ

「あの…どうか、妻に罪はありません。全て私が悪いのです。どうか妻と子供達の命(存在)は…」


第1調査室長

「早まるなよ!大丈夫! そうだった! あのとき地獄がまだ浄化途中だったから 、奴らの八つ当たりを防ぐ為に、あの当時あまりその規則の変更を広めなかっただっけ?」



第3調査室長

「そうだった! 地球魔導怪獣大戦の時に造られた怪獣達が地獄獣と、共に暴れだしていたのを、浄化していたから、万が一を考えて広めなかったんだよ!


 あれな!規則変更にヨーさんの了承がいるからって事で、凍結されていたがとっくにヨーさんは、了承していたんだよ!」


第2調査室長

「そうそう、あれは…あの怪獣ども…精霊達が改造に関与していたから…逆ギレしていて大変だったんだよな…。」



 そこにやって来た監察室長


監察室長

「上から今、事態を聞いた。


えーと(゜゜)、ルーフォ室長の結婚式に俺達も出たよな?


その時に、花を送られてきていたけど、その時に地球・マルダス界境の(仮)設置の新地獄名義で、2つ来ていただろ?


 あの一つのかなりの長い役職名だけの奴が、ヨーさんからのやつだよ!


 直筆で「おめでとう」って書いていただろ?


 あれで、皆に結婚の解禁と規則の変更の印となったんだよ!


 あっそうか!


 ヨーさん、あんまり自分の字が汚いからって、書かないからな~。


 旧地球時代でも直筆の文字を見たことなかったか。」


第3調査室長

「ヨーさんの代理で、ルットさんと面識があった、ネコさん(ヘル・キャット)と同毛さん(ヘル・??)とが式に出ていだろ?」


憑き物が落ちた顔になった、第6行動制御室の方々達…


これから、地球とか忙しくなるから、ゼーロを無視して休んどけとか言われる。


監察室長

「小惑星とかは、放置でいいと思うぞ!


恐竜の長のヨッピー殿と、喜んでテンアトミックランドの部品にしているみたいだから、いいんじゃないか?


ゼーロから、何か言ってきたら地球のバミューダトライアングルにヨーさんの戦艦が移動しているから、転移したのではないかって、情報が流れているって、言っておいていいのでは?」


第1情報室長

「それで、いいと思うぞ。」


第2情報室長

「問題は、精霊・妖精界だな。


奴ら、とんでもない失態をしたらしい。


ヘル・ベヤーが激怒していたな。」


第3情報室長

「精霊・妖精界が、自分達のやらかした事を捻じ曲げてヨーさんに謝れって、狂った事を要求し始めたみたいだ。


 精霊・妖精界と、旧外道滅殺拳軍…今は地獄浄化隊?が、衝突するかもしれん。


 その前に、ヨーさんとなんとか、ルーフォ室長達を会わせる事ができたらいいのだが…」





□□□□□□□□□□□□□□□


その頃…


真・ゼーロは、焦っていた!


自分の部下だと勝手に認定していた、第6行動制御室との連絡が途切れたのだ。



1号

「監察にバレて捕まった?」


真・ゼーロ

「マジか… 


お!通信が回復したか!


オイ!コラ!


なに?バミューダトライアングル領域に、ヨーの新造空母が向かっている情報があるだと?



本当だな…今、フィリピン国のルソン島横を通過しているな…


つまり、そこに転移した可能性があって、迎えに行ったということか?


わかった。


あと、デストピア大陸を…


あれ?切れた?」


1号

「悲鳴が出てましたね。


捕まった?」


真・ゼーロ

「かもな… しばらく、デストピア大陸も監視されるかもしれんから、放置するか。


地球・バミューダトライアングルに向かうぞ!」






しかし…



そこで待っていたのは…





地獄の管理者達であった…










真・ゼーロ

「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」



ヘル・リンダ

「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!


逃がすかーーーーーー!


よくも主の顔に泥を塗ったな!」



ヘル・バルト

「1号!お前は変わらなかったな!


主から、わざと考える時間をもらったのにな…


残念だよ!」


ヘル・バルトの手刀で、1号の右腕が斬られ飛んで行く!




真・ゼーロと、1号は必死に逃げ出してアメリカのロッキー山脈にある、秘密基地に逃げ込んだ。



1号

「いてーよ!いてーよ!、あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!クソーーーーーー!


つながらない…クソ!封印は、されていないのに何故だーーーーーー!」



真・ゼーロ

「う…あ…ぐ…、あぁ…力が…力が…ぬける…


(〈地雷女〉フフフフ…上手く手加減してボコボコにしてくれたから、力を取り戻せる。バレないように、少しづつ取り戻してやる!)



 ぐ…、オイ!1号!焼かれているのだ!薄く傷口を切れ!


 そうするしかない!地獄炎で焼かれたのだ!普通のポーションでは無理だろう。


 切るぞ!」


1号

「グワッ! 切られたほうが楽になるとはね、


ハァハァハァハァハァハァハァ、再生がやっと出来た。


 少し待ってね、ロス周辺から何か調達してくる。」





その後…


アメリカのホワイトハウスと州政府に、謎の無敵強奪犯が報告された。


取られた食料…3トン…


エナジードリンクが、20トン


コーラ…30トン




ちなみに、保険がおりたので、食品メーカーと飲料水メーカーは、助かったが…


保険会社が、元国家機関所属のプロの追跡人を雇ったのは、公然の秘密である。






その頃…


用達は…



ヨッピー

「あ!あれだ!


アレがベテルギウスだ!


リゲルが、あの星だ!」


用!

「ここから、こう見えるって事は…


俺達が知っている、オリオン座に見える位置は…


あのあたりか?


あ!アレが馬頭星雲か?


アレ?AIさん帰り遅いな〜?」



AI

「ただいま帰ってきました。


えーと、自力で座標を当ててくれ!


精霊・妖精界の奴らが、過激化している。


勝手に勇者を任命して、ヨーさんのもとに送り込むつもりらしいので、出来たらゆっくりと、 テンアトミックランドを修理しながら、地球に向かってくれって、言われて教えてくれなかったのですよ〜!」



ヨッピー

「だいたい、方向はわかっている。


問題は、マルーダス星かもな…」


AI

「マルーダス星? マルダス世界の事ですか?」


用!

「いや、違う。マルダス世界の名前の元になった星だ。


 昔、太陽を向こう側で地球と同じ軌道に乗っていた惑星なんだ。


 今は、どうなったか…


 地球の管理者達が住んでいた星なんだよね。


 あと、火星だな…


 旧地球時代はいなかったけど、


 火星人は…いるかな?当時はいなかったけど…」


ヨッピー

「火星に基地はあるかもね。主?タコを置いて写真撮って、見つけた!なんて雑誌に投稿したらだめだよ!」


用!

「えー!やら…あれ?あの星?地球に似てない?」



ヨッピー

「水があるね。だけど…生物がいない…


植物すらいないけど、なぜ緑?」


AI

「スキャンします!


生命反応は、ありません。


単純鉄の反応があります。


緑色は、鉄分の反応色ですね。


かなりの珍しい。」


用!

「アレ?あれって…


単純鉄?あの模様…回路だよな…


あの穴…配管?


あれって…まさか…いや…


確か…マルダス世界移民会議の時に強制開示された時の資料にあったな…


間違いない!あれはムーンシリーズの機関部だ!


デスムーン・ヘルムーンに本来あったはずの、機関部だ!」



ヨッピー

「ハァ? 確かに似てるね…


え?と言うことは…ゼーロと1号達のこっそりロクでもない事をやることが出来る範囲って、ここらへんが限界域ってこと?」



AI

「みたいですね! ここの管轄は第6行動制御室みたいです。


 しかも、今は全員強制休暇中らしいです。」


ヨッピー

「何かあるね。主?どうする?強制休暇って…まさか…」



用!

「まぁ…ゼーロが関係しているな…。


小惑星が、また来たな…


ゆっくり地球に来るようにって事は…


あれ?確か第6って…


そうか!違う!ゼーロだけではないかも!」


ヨッピー

「え?」


用!

「AIさん、第6は、行動制御って名前なんだろう?」


AI

「ハイ、そうです。」


用!

「恐らく…ルーフォ工房コミュニティの関係者達だ!


あ!って事は…精霊・妖精界関係も入っているのか?」


ヨッピー

「あ! そういえば、火の精霊王だったあの方とあそこの頭領のルーフォさんが、仲が良かったけど…」


用!

「AIさん、ヨッピー!ここだけの話にまだしておいたほうがいいかもしれないので、あまり、言わないでほしい。


前火の精霊王やってた、あの人は改名してルーフォさんと結婚したんだ!


確か〜旧ナンバリング6500番の浄化の時だったかな?


猫間ちゃんと同毛くんに結婚式には、行ってもらったんだよ。


Σ(゚∇゚|||)ゲッ!!


二人共…あのね…めんどくさいから、いかなかったんではなくて当時の地獄は、怪獣になってしまった奴が地獄獣達とつるんで暴れまわっていたからな~


 少しでも地獄獣の匂いを、祝の席に持ち込みたくなかったんだよ。


 その代わり、ちゃんと祝の花出して、それから上の方とも相談して、名前は出してなかったけど、(仮)役職名だっけ?その役職名で直筆のメッセージを出しておいたぞ!」



ヨッピー

「え! って事は…、あーーーーーー!あの規約変更にサインしてくれって、土地神している時に、僕のところにも来た!


 そういえば、その時に変更第一号の結婚式があるって言っていたから、霊力スタンプだったけど、祝のメッセージ、送ったよ!


 あれ!ルーフォさんだったのか!」


AI

「そんなに、革命的な事だったのですか?」


ヨッピー

「うん、まぁ原因は外道諸国連合と、フロントバーレ諸国連合でね、妖精を捕まえて自分達と融合させて戦闘力をあげようとした事件が起こって、一応人道的に反するから禁止されたけど奴らは、守らなくてね…


 結婚詐欺とかで、精霊を誘拐しようとした事とか起こったから、精霊・妖精さん達との結婚はきつく禁止されたんだよ!


 それも強制力のある、契約条約方式で。」


用!

「あの二人が、割を食らったようなものだからこそ当時、怖い顔をしていた俺よりも、面識がある猫間ちゃんと同毛くんに頼んだんだよ。


 そうか…


 事態は…オレが思っていたよりも、もっと深刻かもしれないな…。



 精霊・妖精界が…外道諸国連合と組んだって書類はなかったけど…


 もし、既に同盟契約していて…


 そして…フロント達もつるんでいたら…


 ルー


 ル〜


 あれ?なんて名前にしたのだったかな?


 ルッコ?


 ルート?


 あ!ルットさんだ!


 そうだ!ルットさん達の派閥は、精霊・妖精界から追い出されるぞ!」


ヨッピー

「それって、大変じゃない!


 精霊・妖精達は、定期的にあの世界に帰らないと、生きていけないし…」


用!

「修行して、霊格あげないとその因果から抜ける事が出来ないけど、若い精霊・妖精たちだったら、いきなり昇格なんて無理だろう。」


AI

「どこかに、よく似た亡命先とかないのですか?」



ヨッピー

「旧地球なら、桃源郷とか妖精郷とか、蓬莱島とかあったけど…」


用!

「待てよ…まさか…この小惑星の数は…


ルーフォの頭領が、ゼーロになにかの弱みで脅されてこちらに回したにしては、ゆるすぎる…


メッセージは、小惑星を材料にしてくれ?かな?


強制休暇?


そうか…亡命先を作ってくれって事か?」



AI

「この、ロクでもない使われ方をされていた浮遊都市を、第二の精霊・妖精の故郷にですか?


 確かに、好きに使ってくれってメールに書き足してましたね。」


ヨッピー

「精霊・妖精達の居住地区も、作りたい!」


用!

「作るか! よし!旧地球時代の設計図よりもかなり変わるからってほぼ出来たからなぁ?


 よし!もっと広げよう!」


AI

「あ!ヤバい! 


 マルダス世界の事を放置してました!


 デスムーンとヘルムーンが無くなったせいで、干潮と海風の規則性が崩れて来た!


 どうしましょう!‪( т  ̫ т )」


用!

「よし!ついでに月も作るか!


それに亡命した者達に、仕事先とかも作らないとだめだからなぁ。


 話を聞いてくれる恐竜達も共に働く職場を作らないと!」


ヨッピー

「今の、恐竜達の長が話を聞いてくれる者だったらいいのだけど、その情報が全く無いからな〜 スラ蔵が生きていたら、なんとか話せるかもしれないけど…。」



用!

「うちのスラポも生きているかな?


今の天王星で、ずっと待ってるとか言っていたけど…


一応結婚しろって、いったのだけどな。」


AI

「何か、小惑星規模の物体が進路方向に多数あります!


 接近中!接近中!生命反応はありません!」


用!

「材料が、ネギを背負ってやってきたな!」


ヨッピー

「フフフフフフフフ!さーて、ここに鍋(熔解炉)の用意ができてるよ〜!」


AI

「(うわ〜楽しそう。さて、夕食の準備をしますか!)」


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