第204話 円形脱毛症患者追加…
聖カルッティ王国宮殿
そこでは、女王が玉座で頭を抱えていた。
その原因は…
前話のこの発言だ…
オババ
「人間で実験していないではないか!
ゴブリンで実験したんだよ!
サイボーグならぬ魔導ボーグをできないか!
だが、ふつうのサイズのやつだぞ!
あんな大きなゴブリン作ってない!」
頭が、本当に痛い!
女王は、自分が世界樹のメンテナンスを
している間に、オババ達が
ロクでもない事を、していた事を知る。
大オババ
「処理をしたとか言っても、
ゴブリン・ジャイアントの腕とかに、
この国の製造した魔導具が入っていたのは、
もうバレている!
各国も見ていただろう!
どうするつもりだ!」
オババ
「知るか!」
女王
「オイ!ドブオババ!
処理したとか言っているが、
どう処理したのだ!
言ってみろ!」
大オババ
「言え!」
オババ
「確か、ゴブリンが叫ぶ事しかしなくなって
ムチで叩いて、
死ぬようにと、命令して
睡眠薬飲まして、寝たあとに
❲死の森❳まで、わざわざ持って行って、
そのまま捨てて来た!
完璧な処理だろう!
文句あるか!言ってみろ!」
女王
「…ハ?……」
第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「頭が痛いですわね。」
第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「!!!!!! 聞きたいのだけど!
ゴブリンの実験は、その1体だけですの?」
オババ
「そんなわけがあるか!
5つの、ゴブリン集落分だから、
1000体かな?」
女王
「やっぱり!」
オババ
「わしだけに言うのは、
おかしくないか?
大オババも、やっとったからな!」
第1王女が、オババを殴る!
無言で殴る!
大オババ
「当たり前じゃ!
まぁワシのは、マジックボーグと言う名で、
実験体はスライムと、恐竜だったかな?
あと、コボルトも使った!
身体強化の魔法が使えるように成った
という、成果がでとる!
文句あるか?」
女王
「それで?」
大オババ
「途中までは、良かったのだが…
ゾンビ化みたいな状態になってな…
頭叩いて、気絶させて、
❲死の森❳に捨てた!
完璧な処理だろう!
文句あるか?」
女王
「このクズ!」
第2王女が、大オババを座っていた
イスで叩いた。
バカン!
女王
「二人共に聞くが、
その中でスキル(悪食)とか
(融合)(合体)(コンバイン)
とか持った奴いなかったか?」
オババ
「いた!ぜんぶ!」
大オババ
「いたぞ!初めは無かったが、
いつの間にか、獲得していた奴とか。」
第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「なぜ、こいつらを野放しにする?
ゴブリン・ジャイアントの発生の原因は、
こいつらではないか!」
オババ
「なにを… まさか、共食いとかして…」
大オババ
「儂らは、なにも知らん!
なにも聞いとらん!
わかったな!」
女王
「証拠が出とるのに、
まかり通ると思っているのか?」
宰相
「その…もう、このへんで…」
女王
「うるさい! だいたい今私等は
ブリードル帝国の皇太子反乱と、
バボン王国の王太子反乱の黒幕説まで、
出とるのに!
ゴブリン・ジャイアントのことまで出たら!
戦争じゃ!」
宰相
「なんですか?黒幕説?
ふむふむ…
ハァ?
ブリードル帝国に嫁いだ娘が逃亡?
ハァ?
娘は、私の子供では無かっただと!
ぐわ!
あ…頭がいたい!
(バキン!)
なぜ!なぜ不思議に思わなかったんだ!」
オババ
「痛い! クソ!」
大オババ
「なんじゃ! 頭が!」
女王
「くぅ! 痛い!」
第1王女
バリン!
「身代わりの、腕輪が割れた!
この反応!呪いか!
聖水を持ってきます!」
第2・第3王女
「「お願い!早く…」」
オババ
「いかん!いつもの聖水は、
いつ見ても代わり映えしないから、
面白そうな事が起こればいいと思ってな、
雑巾の絞り汁を入れたんだ!
なぜ、こんな時に…」
女王
「貴様、いいかげんにしろよ!」
第1王女
「持ってきましたよ!
さぁオババ殿飲んで、
キュア・カースを、
皆さんにかけてください!」
オババ
「嫌じゃ! 飲みとうない!」
第1王女
「今頃、聖人ぶっても駄目です!
さっさと、飲んで皆さんを
解呪して下さい!」
オババ
「いや、そうじゃなくて
ウゲーーーー!」
聖水?を、たらふく飲まされたオババ様。
途中で、臭うな~と
第1王女は思ったが、
全員が、呪いわれていた事態なので、
自分の嗅覚も、惑わされていると判断!
ハイ!オババ様は水瓶いっぱいの
雑巾の絞り汁を飲むことになりました。
流石に、オババ様は
2本目の雑巾の絞り汁を
飲みたくなかったので、
頭が痛いけど!死力を尽くして、
解呪しました!
しかし、
︙
︙
︙
女王
「ここにいる者全員、一杯食わされたな!」
宰相
「………」
バサ!
宰相の後ろ髪が、床に落ちていた。
後ろに大きな円形ハゲができた宰相。
もう、誰も、なにも、言わず
ただ沈黙だけがそこにあったと言う。
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