第72話 逃避行3

 ただ、通路を歩いて行く。

 AIさんは、マイークラーの冒険者ギルドの資料と、冒険者ギルドの動きを調べるみたいだ。

 歩きながら、暇だから光魔法の練習をやっていたが、足音すらたたず薄暗い通路で座ればモンスターが出てくるトラップ付なんて、ラノベでもなかなか無いシチュエーションではないかと思っていた。


 歩く、歩く。


 目標になる目印が無い。

 AIさんのおかげで距離はわかっているが、何も情報が無い冒険者パーティーの立場からすれば、焦りやウツとか疲労で地獄だろうな~


 パーティーリーダーなんて、そんな4・5人のバラバラになりそうな状態をまとめあげないといけないなって、大変だよな~…そして疲れて野営しようとしたら、通路の左右からモンスターが出てくる。

 しかもスタンピード!


 なぜか、侵入者を強制排出して死者ゼロだから、S級ダンジョンなのか。

 座らなせれば、モンスターと戦わないですむのは俺にとって、うれいしい条件だ。


 よし!今使える光魔法を無詠唱で、楽に使えるように練習だ!


 次は、かめ○め波っぽく、ライト・レーザーを撃てる練習!

 あ~、まだ通路あるよ。

よし!ライトサーベルの魔法を作ろう!

鉄とかも切れて、魔法も弾けるような強力な魔法を開発してみよう!

 なかなか、うまくいかない。

 光の棒は作れるようになった。

 ウマイ!こんな時にドライパイナップルはとくにウマイ!

 光の包丁の刃は作れるようになった。ドライパイナップルを光の包丁でカットして食べる。

 まだまだ通路はあるな!

 出来た!ペルト街の時にみたいな、なんちゃってライトサーベルではなく、収納していた小石を切れたぞ!

 錬金術用の鉄インゴットを切れたぞ!

 ただ、MPの消費がすごい!ただ漏れな感じだから、もっと省エネで切れ味をよくしないと。

 やっと、MPの消費を気にしなくていいくらいの状態を維持できるようになった!

 打ち刀を作るイメージで、もっと切れるようにしないと。


AI

「用様~おまたせしました。いろいろ報告できますよ~」

AI

「用様、作っちゃたんですね。」


 「まだ出来たとは、言えない状態だな。」


AI

「ダンジョン壁に、切りつけてください。

 アマンダイトという、一番硬い金属の大剣でも傷つけらないのですよ。」


 ライトサーベル(笑)で壁を斬る。


 スー


 音も無く、切れた!


 「よし!もう少し、硬くて省エネなものに出来たら、ひとまず完全かな?」


AI

「は、ハイ♪そうですね。」


 AIさん、ちょっと引いてるっぽいけど使えるものに仕上げないと。

「出来た!」


AI

「用様、モンスターにダメージが与えられない状態ですから、使える範囲が限定されるのでは?」


「歩いているだけなら、ウツになりそうだから、何かやってないと。

 あと、どうせ王家とか冒険者ギルドが俺を使いっ走りに仕立てようとするから、相手の武器位は切れないと交渉も出来ないかもしれない。

 インパクトが大事かもと思ったんだ。」


AI

「そうですね。

 有効的に話が進まない可能性も考えないと。

 用様?ひょっとして、休憩取って無いのですか? 

 私が情報収集と天界に出かけていた間一日中ずっと、ライトセーバー開発やってたのですか?」


 「だって寝られないし、ご飯は食べたよ。

 次の階で、座りトラップが無ければ仮眠を取りたいけど。」


AI

「あと~…300mです。」


 扉が2つと階段口が見えた。

 宝箱部屋かな?

 2つ部屋入ったけど、なにもなかったら。


 1つは、焦げた野営の跡があった。


AI

「座りトラップは無いみたいです。セーフルームみたいですね。」


 「足が、痛い。眠い。ご飯食べて寝たい。」


 軽く、食事して寝てしまった。

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