第518話 倉庫に…なかったモノ(その2)

 外道諸国連合軍に不都合が起こっていただけではなかった。


 実は、地球各国にも起こっていた。


 何が起こっていた?


 食料備蓄倉庫に…


 あるはずの食料がなかった!


 なんて事がかなり多く報告されていたのだ!


 そのうち半数は外道諸国連合軍絡みの策略であったのだが…


 あとの半数は…横領以前に…実は国家予算がない為に元々数字上予算が計上されていたが、実行出来なかったのである。


 ワクチン代とか…開発中の治療薬代とか…いろいろ別の出費にあてがわれた結果であった。



 では…外道諸国連合軍絡みとは?


 実は備蓄食料は、全てデストピア世界に送られていたのだ!


 つまり!


 すっごく昔から、デストピア世界の食料問題で地球侵攻が実行される可能性があった事になる。


 (デストピア食料問題は、実は大臣達が降格になるのが嫌で外道王達に全く報告されていなかった!)


 だが、この問題の発覚が…


 外道諸国連合軍?

 すぐに片付くだろう?


 どこかの映画撮影だろ?


 どこかの国の陰謀だ!



なんて…全く外道諸国連合軍の侵攻の脅威を無視していた国々や、有識者、権力者、投資家を真っ青にさせた。


 事実だったのか!


 そして気づく…


 あれ?


 うち(経営している会社)の倉庫大丈夫か?


 

 そして…被害報告が多く寄せられそれぞれの国家に、外道諸国連合軍に対しての抗戦をするように圧力が物凄くかかる。


 各国の事務次官達は…


 ストレスマックスで胃潰瘍になりかけ?

 いや…なってしまった方々も報告される。




 そんな中…


 用達は…????


 用!

「どこだ?」


元デストピア大陸は、宇宙空間に漂っていた!


ヨッピー

「あれ?あの恒星見たことがあるな!


何座だったかな?」


AI

「えーと、(゜゜)座標的に地球が属していた銀河系からは出ていないと説明を受けて来ましたけど…


 今から、この銀河系を管轄にしている管理システムに問い合わせて来ます!」


用!

「俺は、このテンアトミックランドを作るのを再開する!」


ヨッピー

「製作者しか言えないセリフだ(笑)


あれ?あー!主!あれプレアデス星団だ!


えーと日本名は、昴(スバル)ほら!7つ星があるだろ!」


用!

「え?7つ? そういえば…古い日本の記録とか、ヨーロッパやアフリカとかの記録でも、昔は7つあったって書いてたな。」


ヨッピー

「太陽系も、銀河系を周っているから、見える角度が少しづつ変わって来ているからね。


 6つしか見えない位置になったけど、別に超新星爆発を起こした訳では無いから、7つあるよ!


 僕は、ずっと星を見ていたからね北斗七星なんて、今は柄杓型だけど昔グニャ……


 主……! 小惑星が、接近中!


 数…大小合わせて260くらい!


 僕が表に出て、迎撃しようか?」


用!

「出来た!


(゜゜)えー(・_・;)よし!


錬金部品製作機を、起動!


ヨッピー!


あの小惑星を全てテンアトミックランドの材料にするぞ!」



ヨッピー

「炉のパワーが足りる?


だけど撃ち落とすよりも、取り込む方が安全かもね!」






□□□□□□□□□□□□

用達は、小惑星帯に突っ込んでしまったと思っていたが…


実は違った!



真・ゼーロ

「オイ!デストピア大陸を、撃墜出来ただろうな!


 出来てなかったら、あの事をバラすぞ!」


??

「まってくれよ、今小惑星帯を言われた座標に送り込んだけど、デストピア大陸?こちらに登録されていない物だよな!


 お前さんたち、監察室が探しているぞ!


 何を、したんだ!


 オレ達を…」


真・ゼーロ

「黙れ! 早く撃墜しろ!


 あの中に、ヨーがいるかもしれん!


 あの事をバラすと、お前の元担当の精霊・妖精界は、終わりだ!


 そうなると、お前達の


 娘さんも処刑!


 息子さんも処刑!


 奥さんも処刑!


 嫌だよな!


 なら、協力しろ!


 ゼーロ計画を成功させて、俺達がやった事を全て正解・成功と認知させないと全て終わりだ!


 許されない存在?


 なら強制的に許させるしかないじゃないですか?


 わかっているよな!」



??2

「まってくれよ!俺達はヨーさんたちとは、対立するつもりはない!


 ふざけんなよ!」


??3

「オイ! 今、第一調査室から問い合わせが来たぞ!」



真・ゼーロ

「うるせぇーーーーーー!


早く撃墜しろーーーーーー!」






その頃…


太平洋の外道諸国連合軍基地では…


王達がキレていた!


パンデビート王

「なんだ!この食事は!


もやしに醤油かけただけだと!


ふざけんな!」


ゲルーゲス将軍

「陛下、この傷を見てください。


アレルギーで弱体化してしまった、結果です。


クリスタルコアの補助が落ちているのも原因ですが、今の我々には天然の食材は毒物となっています。


その、モヤシは数少ない、今安全性が確認出来たものです。


昼はカイワレ大根のサラダです!


生きる為です陛下!」



ベオグード王(クローン)

「うん? 塩をかけた方が美味いぞ!


事情は、わかった。


早く、食料品目を増やすように!


南極大陸の状況を報告してくれ!


あと、フロントが復活したらしいな。


今のフロントバーレ諸国連合の戦力を知りたい!」


ゲルーゲセ大佐

「今は、フロントバーレ諸国連合はマルダス世界に移民してからは数億年の月日の中で分裂していき、ブリードル帝国・ホロン王国・バボン王国に分裂しました。


 そして、あの身体機械化改造部隊の《鉄血機動隊》《皇女親衛自動機動隊》の姿は、観測されていません。


 オーストラリア大陸でも、今のフロント皇女の護衛にいませんでした。


 恐らく、人体改造して機械化する事を止めた可能性があります。


 ただ…シャングラー国にかなり一部機械化した者達がいることから、技術がまだ残っていると思われます。」


 ゲルーゲソ大佐

「戦闘能力を計測しましたが、フロント皇女、その謎の三人の側近? あと大邪神の分身達は、計測不能でした。


 それ以外だと、戦闘能力550が二人いるのが最高値ですね。


 はっきり言うと、相手になりません。


 しかし、我らも謎の戦力ダウン状態ですね。


 南極大陸の方ですが謎の部隊以外は、対応出来ています。


 今は、食料調達して戦力立て直しするしかありません。」



兵士A

「大変だ! デストピア大陸からのエネルギー送電が止まりました!


 そして、管理信号が止まりました!


 現地士官達とも、連絡が取れません!」



王達がキレたが……


お腹が減っていたので…


完全に怒れなかった…


プーーーーーーーーーーーーー!


お腹に力が入った為に出た音が、食堂になり響いたのであった…。


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