第154話 バボン王国王都とパイン街の現状1





 バボン王国王都!


 ここでは、やってくるオークの軍団に対して死闘が展開されていた。

 オークは脂肪の層が厚い!

 そして、筋肉が多い!

 ブタの脂肪に、イノシシの筋肉を併せ持つモンスターがオークである。

 なので、矢が眼以外ほとんど効かない!


 毒を塗るにも、量の限りがある。


 国境に一千万の軍勢が来たと言う。


 国王は、すぐに王都に撤退するように指示したので、無事であった。


 国境を抜けたオーク軍団はブリードル帝国に攻めに行った。


 ここに、王都軍、諸侯軍、冒険者、民兵合わせて300万の兵力で、オーク軍2千万を迎え撃つ事になった。


 本当ならば、ゴースト軍がいて1億近くなのだが、奴らはパイン街で2000万近く昇天させられており、そのせいで王都に来ていた軍勢は撤退していった。


 早く、オーク軍を蹴散らして、遺跡にいるゴーストをどかさないと封印が解けてしまう!


 だが、王都は防戦できているだけで、奇跡の状態であった。


 実は、スタミナポーションを使用している。


 完成版なのでヒャッハーにはならなかったが… 


 現場は、騒々しくなった。


 「血がたぎる」らしい…


 これまでで、一千万のオークが丸焼きになり、王都の食料事情だけは、万全である。


 しかし、瘴気の濃度が、メーンタークダンジョンの攻略により、薄くなっていたのに…


 また濃くなってきた。


 斥候達が帰って来た。


 命がけでの、情報収集である。


 どうも、「魔の森」からパイプラインを増やして、15倍瘴気を汲(く)み上げているらしい。


 国王

「なんてことだ!何!オークの援軍が来ただと!また2千万か!」


 第2王子?ミルト・ラ・バボン

「陛下。報告します。パイル街でオーク総勢5000万の討伐が完了したとのことです!」


「「「オオー!」」」


「「「これで、希望がみえて来ましたな!」」」


「「「下級ポーションの量が半減しておったからな!」」」


「「「オーク・ジャイアントの動きを見張れ!」」」



 会議室に、久しぶりに活気が戻る。


 


パイン街


「痛い!痛い!なんだ!レベルアップしていないのに、痛い!」


ゆみ

「用様、まずこれを!」


 異常状態回復薬を、飲ませる。 

 用が眠りに入った。


AI

「フルスキャン開始!」


魔神デス・トロイアル

「%$#‡÷±∆℃¿が、上がって来ている?」


魔神デス・トロイ

「かなり上がっている…やっと止まった?」


AI

「内部での肉体変化無しです。大丈夫ですね。これはいったい…『……』はい、トロイちゃんとトロイアルちゃん…天界が呼んでます。このことも関係があると…いつもの部屋で待っているとの事です。」


魔神デス・トロイアル

「ゆみちゃん、私達出かけてくるから、用様の事頼んだわよ。」


魔神デス・トロイ

「頼んだよ。」


ゆみ

「天界ですか!ハイ。敵が来たら、カノンぶっ放します!」




つづく 

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