第555話 激闘!日本国内戦2!その7

 前回の続きから


地球の全ての放送媒体が、ウェブも含めてジャックされてしまった!


そこに、胡散臭い王冠を被ったおっさんが、映る!



パンデピート王

「我は、古からのこの星を統べる真の正しき崇高なる王の一人!……


パンデピートの王なり!


我らの力を、この地球で再び示し!


ここに本当の王の力を示し!


下郎共を、叩きのめし!


正しき世界に矯正してやる!」



パンデピート王

「者共! わしは慈悲深い!あと…


○○○○○○○○○○○○○○○○○


「介入入ります!」


○○○○○○○○○○○○○○○○○



そこに、映像で介入してくる者がいた!


用!(昔の姿バージョン)

「散々ろくでも無い事をして、戦争を起こし、人を殺しまくって数億年!


 よくも、崇高?真の?正しき王?などと言えたな!


 え?グランド・ノ・パンデビートよ!」



 映像にいきなり現れた30歳は越えていると思われる風貌の男!


 どう見ても、世紀末覇者アニメの濃いキャラに出てきそうな雰囲気の男が、ジャックされた放送に強制電波乱入してきたのだ!



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

オーストラリア・シドニー


フロント皇女

「ヨー? ウソ…」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「うぅ…わたし好みに渋くなって…」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「先輩… うぅ… 良かった。この戦いが済んだら行きますよ!」



騎士シー・ド・ダイハード

「あの姿で、出て来たと言うことは…


決断されたのか…」



大邪神の分身(大教皇サイザー)

「ついに、表舞台に出たか!


そうだなよこの凶行をもう、終わらせないと。」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



アメリカ合衆国


ホワイトハウス

大統領

「国家機密極秘経典・原典に出てくる、絵そのものだ…


ミスターオオトの言っていることは、正しかったのか。」




とある某秘密基地

「あぁ!本星に!イヤ!移民先の星に連絡!

緊急連絡! 当主が!当主が!帰って来られたぞ!


横に恐竜族の長様もいるぞ!」



ハワイ

メルード(元聖カルッティ第3王女)

「生きてたのね。ここを死守しなくては!」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


パンデピート王

「貴様!真なる王に向かって………


まっ…まさか!


お前は、地球魔導怪獣大戦の末期に隕石と魔導爆弾の嵐の地獄の中で死んだはずだ!


化けて出てきたのか!」


用!(昔の姿バージョン)

「俺は死んでないぞ!ゲスグランド!!


 あの暗闇の世界から戻って来たのだよ!


 調べさせてもらったぞ!


マルダス世界で、貴様らのやらかした事を反省して1からやり直すどころか、勝手に世界をねじ曲げて自分達の搾取するだけの世界を作り、


数億年も博打三昧をして、終いに食料を合成することすらできなくなって、


ついに、マルダス世界と地球に食料略奪と、娯楽の為の戦争をしようとやってきたのか!


恥を知れ!恥を!


数億年も経っているのに、貴様は何を学んだのだ!


貴様の思いどうりに、地球を賭博の舞台にするわけにはいかない!


その戦艦を地獄へ拿捕する!」




パンテピート王

「ヒーーーーーーーーーーーー!


イヤだイヤだ!クソ!撃て!撃つんだ。


艦首砲!発射準備!


主砲を撃て!撃て!撃て!!」



用!(昔の姿バージョン!)

「偏向シールド出力強化!


自動戦闘F14! 1500機発進!


敵の戦闘機をグアム島方面に誘導してくれ!


成田!羽田!中部!関西!の航空管制に、民間機の避難受け入れを要請!


民間機の避難が完了次第、撃ち返す!」



ヨッピー

「左翼!北海道から関東!避難完了のサイン入りました!


 右翼!那覇から関空まで避難中!


 中部がオーバーフロー!で混乱中!


 伊丹・神戸に避難開始!


 金沢空港オーバーフロー!


 新潟に避難開始!


 全機着陸まで、あと30分!」



 用!

「30分で足りるか? うわ、凄い空港内の飛行機の格納が早いな。


 主砲が来たか!


 グラビティウォール起動!


 フン!あれは、ゲルーゲセ大佐の魔導生体装甲だな!


 隠蔽結界を張ってオーストラリアに移動か!


 得意の暗殺をするつもりだな!


 ゲスグランド!


 お前が思っているよりも、今の人間は脆くも弱くもないぞ!」



パンテピート王

「撃てーーーーーーーーーーーー!


撃ちまくれ!


撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃つんだ!撃てーーーーーー!」


 戦艦ダメダヨの主砲から、無数の荷粒子砲が発射されるが、全て偏向シールドに阻まれ、


日本にわざと狙いをつけられた荷粒子砲は、グラビティウォールに海に叩き落とされてしまい、パンテピート王は焦って焦って正確な判断が出来なくなっていった。


 

ヨッピー

「航空管制から報告!


避難完了! 


全列車、近くの駅に停止して乗客・運転手・駅員の避難完了!」


用!


「まずは、敵戦闘機を…あれ?


戻って行くな?」





戦艦ダメダヨ



司令官

「戦艦前方の戦闘員は、退避!


今から、陛下の御慈悲の艦首砲が撃たれる!


退避しろ!」


パンテピート王

「やっとか!


地獄に行ってたまるか!


俺は死にたくない!


だから、魂の改造をしたのだ!


不老不死になったのだ!


地獄に行きなくない!


艦首(王の慈悲砲)発射!


死ねーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


それが、貴様らに下すワシの慈悲だーー!」



用!

「死んでやるか!クソったれめ!


第一偏向シールド出力11%から50%に出力強化!


 副砲発射!


 戦艦ダメダヨの周りの戦艦を一艦一艦撃ち抜け!



 主砲!戦艦ダメダヨの偏向シールドを崩せ!


 発射!」





 実は、その様子が全てライブ配信されていた!


パンテピート王の悲鳴も…


用達の対応も…



日本列島の太平洋側の光とイオン臭と轟音は、ジャックから回復しつつあるネットや、公共放送の屋上カメラからの中継で、全世界に放送されていた!



そして、艦首砲が全く効かなかったら戦艦ダメダヨは、ざんざん荷粒子砲を撃ち込まれ…


 周りの護衛戦艦は太平洋の海水に浸かり…


 戦艦ダメダヨのみとなったのだ。



 パンテピート王

「チクショーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


 そう叫んだパンテピート王がボタンを押す!



用!

「ゲスグランドのヤツは自爆させて逃げるのが戦略みたいになっているからな!


今のうちに…


ウン?


内部エネルギーが増大?


オーバードライブエクスプロージョンか!


そうは行くか!


さぁ地獄に転移だ!


転移ゲート設定!


戦艦を牽引ビームで固定!


さぁ地獄に拿捕だ!」



テンアトミックランドが、完全に隠蔽結界から姿を現し、荷粒子砲が戦艦ダメダヨの偏向シールドを削り、光のチェーンが放出されて戦艦ダメダヨをぐるぐる巻きにして、


テンアトミックランドが、作り出した黒いゲートの穴の中に戦艦ダメダヨを無理矢理引っ張って潜り込んで行く!



そこで、パンテピート王と用!の放送が終わる。


しかし、外部のライブカメラ放送は、その模様を中継している!


視聴率ほぼ90%を越えた!


日本では、テレビで見るより外の少し高い所に行けば、ほぼ肉眼で見れた。


危機に駆けつけた、自らの戦艦を使って守る謎の濃いキャラの男!



かなり、印象づけられた結果になった。



そして、戦艦ダメダヨを引きずり込んで黒きゲートに入っていき、そして姿を消した。



 言葉では、あまり描写されていないが、その荷粒子砲ので攻防の光は現場は日本だが、タイ国・オーストラリア・ニュージーランドまで、大気の残光とプラズマの残留光が観測された。


 もともとテンアトミックランドの本当の大きさは今の地球を超えるほどあり(旧地球基準でも作ってしまったため)戦艦ダメダヨも、日本列島並の大きさがある。


 そんな戦艦からの発射されるエネルギーは、凄まじい!


 大気に放電されたエネルギーは、大気圏をかき乱して、環太平洋地域にオーロラを発生させていた!


 本当に、戦艦ダメダヨを別の空間に強制移動させないと地球が危なかったのである。



 そして、戦艦ダメダヨがテンアトミックランドに捕まる直前に逃げ出したヤツがいた!


 パンテピート王である!


 しかし、用は戦艦ダメダヨの処理を最優先にしたのだ!


 パンテピート王は、脱出カプセルで太平洋基地にボロボロになって逃げ込む。


パンテピート王

「おぇ~おぇ~おぇ~おぇ~…」


基地に入るなり、吐く王…


 兵士達は、こんな王を見てブチギレ寸前になっていた。





オーストラリア大陸


マルダス世界援軍幹部達は、この壮絶な撃ち合いを見て、絶句した…


フロント皇女は、目が飛び出るくらい見開いている。


まんまるな眼だな〜と、思えるくらい


眼を見開いている。



外道滅殺教…および外道滅殺拳にハイテクな、イメージ?戦艦とかを動かすイメージなんて、失礼にもフロント皇女には、全くなかった。




それをジト目で見る、元王女二人。




経典に書かれた通りの人だとわかり、絶句するバホン先王たち。


懐かしむ大邪神。


意を決した顔になるダイハード。





精霊・妖精界では恐慌が起こっていた!


火の精霊王

「ピギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


用!の昔の姿は恐怖の対象らしい。



光の妖精王

「ヒック、ヒック…どうするのよ?


爆砲どころか、あんな戦艦ができてるなんて!」



土の精霊王

「マジかよ!どうするんだよ!


闇の精霊王は、どこに行った!


なに!秋葉原?


現場かよ!


クソ!本当にルーフォを動かさないとだめだな。


恐竜族の長は、既に復活してヨーについたか…


どうすべきか?


クソ!」




そして、


猫間と、共に潜伏していた前精霊・妖精界王ルットは、決断する。


ルット

「猫ちゃん! この子たち連れて亡命する!


私も、向き合う!」


猫間(ヘル・キャット)

「うん。わかったよ。主はあの外道軍の戦艦を地獄に拿捕したあと、すぐに戻って来る予定だから。少し話そう!」




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次回、後始末・取り調べ編です。


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