第602話 (幕間)用の環境調査

 大戸総理大臣が、忙しい日々を

送っていた頃…。


用!は、ハワイ諸島近海の

海流の流れを見ていた。


まだ、付近の嵐はおさまらない。

船の航海なんて無理!


そして、大西洋、インド洋も嵐!


北極圏は、連日オーロラの発生!


前に、実はかなり移動していた地磁気での

北極点の移動を見ていた。


放射能汚染こそなかったが、

災害が海の上で現在進行形で

発生中なのである。


ハワイ州知事の許可のもと、

風力発電タービンを設置して

製塩なども、実はやっている。


嵐だろうが、経済活動が出来ないと

生活できないからです。


発電した過剰電力で、

海水から、今金属を精錬していた。


しかし、これは

オーバーテクノロジー警告を受けて

一応、用の趣味として

やっている事になった。


用!

「まぁ、国籍不明の原子力潜水艦が

30隻白の灰になったのだろ?


やっぱり、心配だよな〜」



出来上がった、金のインゴットを

一つ一つ放射能検査していく。


安全だと確認されたら

換金して、こっそりと無記名で

収入の欲しい畑に行って

都市のスーパーでの販売価格で買って

食料難の施設に無記名で

送ったりしていた。



それが、終わると

今度は海水濃度検査だ!


昔、ハリウッド映画に、

南紀と北極の氷が溶けて

海水濃度が急激に変わり

そのせいで氷河期が来ると言う

映画があったが、


今直面しているのは

それよりも酷い塩分濃度差である。


用は、普段使わない

水魔法を使って

海水を混ぜている。


強すぎると、水竜巻になる。

弱いと、雨水と塩が混ざらない!


滝のように流れる雨水に、

海の上に出来た塩を砕いて

混ぜて溶かしていく

何も金銭的な対価なんてもらえない

だけど、ただ黙々とやっている。


この海域は、今の気圧がやっと

950ヘクトパスカルまで上がった。


だが、まだまだ危険地帯なので

立ち入り禁止なので、

アメリカなどは、望遠鏡などで

監視しているのだが…




□□


某海域


補佐官

「大統領方? そろそろ会談を〜」


「あの姿を見て、祈らずには

いられない。」


「あぁ、大戸総理大臣?

あの方に、我々は

なんと言えばいいのだ?」



後で、どう用に説明するか

かなり迷う大戸総理大臣も参加しての

太平洋上の会議が、始まった。


なぜ、洋上なのか?


それだけ、地球規模のギガ低気圧

名残りの影響と、

海水濃度異変がやばいと、

各国が認識したからである。



□□


その頃、マルダス世界でも

復興が始まっていた。


田畑の整備と、



そして、ゴブリンジャイアント

オークジャイアントの

葬儀が終わり、


彼らの霊体が天界に迎えられ

そして、モンスター達の定住区が

元聖ボロボーン王国に決まった。


そして大教皇は、

「任務完了しましたね〜」

と、言う天使の言葉に従った

感じで、元聖カルッティ王国に、

戻り、オババと、大オババを

どうやって、再教育するか

悩む事になる。


だが杉谷達が、立ち直り

地球での生活を切り開こうとしている

姿勢を見て、

実は、かなり自信を取り戻してはいた。



さて、ホロン王国も

国王は、天使の言葉に

やはり、

政治パワーバランス力学だけの

政治に溺れて国を潰すところだったと

深く反省して、

信念を持つ事にした。


貴族達も、地球の世界を見て

今、アメリカ合衆国の建国の過程と

フランス革命の発端を

学んでいて、

自分達の前の方針だと

どんな事を引き起こすかを

見て、衝撃を受けいるらしい。


国王は言った。

「わしも、留学したい。」


この言葉が始まりで、

マルダス世界では

留学制度を整備することになった。



□□


天界では。


元ゴブリンジャイアント

「やっと、ゴブリン卒業出来る。」


元オークジャイアント

「さぁ、新たな一歩の始まりだ。」


監督の天使

「えーと、では先輩の方々のやってきた

事ですが…」




天界も、大忙しである。


□□




しかし…

ここも忙しくなっていた!


アメリカ合衆国のジョージア州

アトランタ


通称 CDC

アメリカ疾病予防管理センター


研究者

「主任!大変です!

振動で、人の言葉を発する

とんでもないインフルエンザが!」


主任

「なに? ホワイトハウスから

万が一出てきたら、

知らせろと言われていた

やつなのか!


そ、その、発見された地域は?」


研究者

「日本の、ジャジャダー教?の

関係者と、

各国のジャジャダー教?の

秘密結社の関係者です!


不思議と他に感染は、

まだ確認されておりません。」


主任

「で?

メッセージ?は?」



研究者

「help!  タ・ス・ケ・ロ

などです。」


主任

「タミフルは?」


研究者

「効いてません。

ですが、解熱剤が効くので

まだ、なんとかなってます。」


研究者

「あと、なぜかエナジードリンクを

飲ますと悪化します。」



主任

「オイ!それって?」


研究者

「だから!すっごくやばいのですよ!

あのヨウガさんに

どこかの大学が博士号を、

さっさと渡して、こちらを

手伝いに来てくれって

大統領に言ってくださいよ!


あの、ハワイの風力発電だけでも

地域貢献と発電データーの

無償提供だけでは博士号論文にも

匹敵する、説明書だけで

資格は、十分でしょ!」


研究者所長

「うん!わかった!

確かに、日本のタツヤ社長から、

提供された発電機で

うちの電気料金が、マイナスになって

ものすごく助かっている。


そのことも踏まえて報告する。


国際会議中だからな~


今、メールで送った。


我々にできることは、

既存薬で効くモノはないか探すことだ!


さぁ、チーム分けをする!


新型インフルエンザ対策研究班

を編成するぞ!」



□□



警視庁


魔法少女ぬん

「これが、聞き取り調査です。

やはり、旧リストから

消えた人名は、実在していました。」


魔法少女レンカ

「その一人に、私の叔父がいましたので

祖父達の日記を借りて来ましたが

やはり、叔父は存在していました。


ある日、地面が突然光って消えた。


それを、村の皆が見ていたが、

村長が箝口令を出した。


そして、合併前の村の資料は、

私的な調査だったので

警視庁のバッチを使えなかったので

閲覧できませんでした。



銭形警視監

「わかりました。

別世界からの拉致…

やはりありましたか。」


警視総監

「総理大臣が、会議から帰ってくるまで

まだ時間がある。


それまで、調べるだけ調べようか。


そうだ!二人には

今から昇進試験を受ける準備を

してもらう!


もう、スミレちゃんには言ったが

3人とも刑事になれるように

こちらの、警視庁ファイブフォースの

特別講師が今日から

みっちりと教えてくれる!」



魔法少女ぬん

「は、はい!が!がんばります。」


魔法少女レンカ

「がっ!がんばります!」



□□



その頃のとある交番では?


「オイ!マサル!ぬんちゃんとは

どうなった?


お姉さんも、記憶が戻って

立ち直ったから、

そろそろいいのじゃないのか?」


巡査部長

「だよな~

あ!彼女!巡査部長になってたぞ!

お前も頑張らないと!」


マサル

「あいつ(元嫁)の記憶を、葬るには

あと49日待ってくれ!」



「前の嫁か! どうなった?」


「取り調べの者を殴って、

瀕死の重症を負わせて、

今、殺人未遂の現行犯で

捕まってます。


自称・総理大臣の事件もあって

鎮静剤を打ち込まれたみたいですね。


だけど、鉄のドアを破壊って…

マサル!お前よく生きてたな!」


マサル

「あ〜!」















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