第321話 王都を騒がすもの…

  バボン王国王都…


最近、夜の強盗が増えた…


冒険者ギルドバボン王都支部では、


ギルドマスター・ワシャが頭を抱えていた。



ワシャ

「ホロン王国からの亡命者受け入れは、


なんとか目処がたった。


冒険者受け入れもスムーズに出来た!


だが、なんだよこれ?


毒戦部隊?カオスレンジャー?


単なる変態強盗じゃないか!



しかも名乗る名前が、アホレッド?


ヘンタイブルー? エロピンク?


バカイエロー?


ふざけんな! さっさと捕まえろ!」




しかし、なかなか捕まらない…



そんな正午の日中…



ある商店に、二人の客が入る。



女性店員A

「いらっしゃいませ! 


ようこそフッカケ商会へ。


どういったものを、お探しですか?」



女性A

「ヨーガ商店で売っている品物で、


拳銃の弾を欲しいのよ。」


女性店員A

「その、申し訳ございませんが、


拳銃?というのはどういうものですか?」




女性?B

「どうしたのよ?ここって代理店でしょ?


わからないなら、わかる人出して。」




女性A

「ヨーガ商店の人ならよくわかるものよ!


わからないなら、本店の人呼んで!」



女性店員Aは、後ろのチーフに振り向く。


フロアチーフ

「お客様の会員証をお見せ下さい。」



女性?B

「ほら!これよ!これが弾!これでいいでしょ!


わからないなら、これを本店関係者に


見せなさい!」



フロアチーフ

拳銃の弾を見て、頭に?が浮かぶ…


「わかりました。


お客様の連絡先を教えて下さい。


本店の確認が取れてから使いのものを、


送ります。」



女性A

「そんなに待つつもりはないのよ。


さっさと出して欲しいのだけど!」



フロアチーフ

「本店関係者は、今は王城にいます。


まして会員証無しでは、会われないでしょう


今日はお帰り下さい。」



そこに、ガヤガヤとある女性が入ってきた。


女性?

「あ~疲れた〜。ここフッカケ商会よね?


えーと、はいこれ!」



何か、ブローチを見せる。


女性店員Aも、フロアチーフも背筋を正す!




女性?

「通信珠貸して。本部に報告する〜。」




それを見ていた女性Aは、


女性?に近づくが、なぜか途中で何かに


ぶつかり、止まる。



女性?

「本部どーぞー! マイネちゃんです!


仕事完了したよ〜。


後ね、変なヤツラが王都に入ってる。


後で送るけど、ヤバい!



それからヘンタイ四人組の強盗が、


王都を荒らしてる。これも後で送る。


え?冒険者ギルド?嫌よ行きたくない!


あ~資料ね〜、わかった。


え?奴らだったら、殺れ?


ちょっとまってよ!


マジ? 懸賞金かけた?


わかった。行ってくる。」




フロアチーフ

「あの、本店様。」


元マルダス世界管理者・マイネ

「どうしたのよ?」


フロアチーフ

「実は、こんなものを見せて、弾?をくれ?


見せたらわかると言われまして。」



元マルダス世界管理者・マイネ

「拳銃の弾じゃないか? 


あれ? なんでこんなものあるの?


商店では、武器売ってないのに?」



フロアチーフ

「え!これブッ武器だったのですか!!!


あの、そちらの二人が…」



女性Aこと、旧田丸 則子

「ふーん。これ知ってるんだ!


用賀君に会わせてくれる!


彼女の則子って言うのよ。よろしくね。」



女性?Bこと、野波

「そうよ! 私達は用賀に会いたいの。


あと二人いるから迎えに来てほしい。


早く本店に伝えて。」





マイネは、よーく二人の顔を見る。


そして、思い出す…


トロイからの伝言…


優遇組


アホの女たらしの、杉谷


男たらしの、旧田丸 則子


ヘンタイの、担任教師 帆山


バカ副委員長で、「男の娘」の、 野波

(第55話で、用が少し言っている。)



こいつらが港街の倉庫を襲い、

 

製造失敗作を盗んで、


王都に移動している可能性がある。


懸賞金かける事を聴いていた。




マイネ


マイネの目が、なんとも言えない白さに光る。


鑑定眼のはるか上、天鑑定眼である。


天界の情報にアクセスしていた。



「あら♬ 私ラッキー♪


旧田丸 則子? いえ…違うわね…


本名は…ふーん 


旧田丸家の、財産乗っ取り目的での潜入?


そんな時に召喚拉致されたんだ!



君は、野波君かな? 男の娘か!


へー、こんな所に胸張って来るなんて、


恥知らずっていうより、狂ってる〜!



だけど良かった!手配書出す前に捕まえたら、


私の点数爆上がり、間違いなし!


さぁ、お縄についてね♥」



マイネさん…「お縄についてね♥」


なんて言っているが…


出したのは、


大きな大きな長さ1.8mのハサミ…



剣抜くのは、ご法度だが…ハサミは…


だけど、大きすぎる…



旧田丸 則子

「クソ! 」


パン!


パン! 


パン!



ベレッタとワルサーを、マイネに撃ち込む!

 


野波

「てや!」


刀でマイネを斬りつけるが、



キン!キン!キン!


弾は器用にハサミで切られた…


そして、刀を左の二本指で挟んで止める!


真剣白刃取り!



店員達は、見事なその動きに見惚れる。



しかし斬りつけたのは、不味かった…


マイネ(怒)

「お痛しちゃ駄目よ! えい♥」



チョキ!


野波

「う! ウギャー!」


ポトッ…


野波のゾウさんが…(ガクガク)



マイネ(怒)

「ハイ!消毒♥」


ボッと、一瞬火がついて…


ジュ~と股関からの煙が出る。



バタン!


野波が倒れる…



旧田丸 則子

「クソ! 覚えてろ!」


逃げようとするが…



マイネ(怒)

「嫌よ! ここで始末してあげる♥」



マイネの拳が、旧田丸 則子の横腹に刺さる!


旧田丸 則子

「ゴハッ!」



そこに衛兵達が、入ってきた。



事情聴取が、はじまる…


マイネが、大きなハサミ持っていたのと、


野波が倒れており…


そばに、野波のゾウさんが…




マイネが疑われるが、


ヨーガ商店の本店勤務なのと、


実は、王家絡みの仕事で来ていたので、


ものすごく、いい待遇での事情聴取である。



城から、第3王女がやって来た。


そして、マイネが「アレ絡み!」


だと言うと、第3王女ルルトは、


パイン街に確認する!


第2王子?ミルトは、野波達を逮捕して!


と言う!



ドカーーン!



外で爆音が、出る!



衛兵が、二人重体!


野波が、爆破刀を使って逃げた!



旧田丸 則子も逃げ出すが、捕まった。



衛兵達は、マイネが、すぐに回復術を施して、


一命を取り留める。

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