第97話 ヨーガ商店の開店準備



  

 用は、まずダンジョンコア(白ロム)を並べていた。SS級からE級まで合計3001個あった。


 何を作ろうとしているのか?

 コアとダンジョンでのドロップ素材を使って、アンドロイドフィギュアを作り、ゆみさんの高性能な実体化を出来るようにするためである。


 昨日、騒いでいた3人は帰って行ったが、ミルトはパイン街の宿にいるらしい。

 なので、3人の対応をゆみさんに任せられる性能と戦闘力がいる。

 用の叔父さんである、銭形警視正も妹や遠い親戚達は、なぜかプラモやロボットとかが好きで用もよく設計図なども見たものである。


 しかも、ここは魔法と錬金術が使える異世界である。

 機械工学を勉強してなくてもMPパワーのゴリ押しで動力とか素材の製造などができるのである。


 出来る!作れる!

 (?)が残した、実物大プラモビルスーツの残骸を見た時に確信していた。

 広間では、AIさんとゆみさん達が紙にあーでもないこーでもないと、何か書いてる?

 ふふふ、ヨーガ商店の新製品A4版白い画用紙は、さっそく使われている。

 材料は落ち葉でとか、雑草なのでエコである。


 この世界の記録媒体は今は牛皮紙であり、恐ろしく高額で王家やギルドぐらいしか使わない。

 あと、ミイナさんに聞いたら、かなりの経費らしい。

 試作品の紙を渡したら、喜んでいた。

 牛皮紙は1枚大銀貨3枚するという。

 高級宿3食食事付きのかなりリッチなコースが楽しめる値段だ。



 それに比べA4画用紙は10枚入りで銅貨1枚

 牛皮紙に比べ3万分1の値段である。


 レート

 銅貨10枚→大銅貨1枚


 大銅貨10枚→銀貨1枚


 銀貨10枚→大銀貨1枚


 大銀貨10枚→金貨1枚


 金貨10枚→大金貨1枚


 大金貨100枚→ミスリル貨1枚


 ミスリル貨10枚→大ミスリル貨1枚


 である。


 大体、銅貨で10円位の価値だと理解している。

 なのでミスリル貨1枚で1億円位の価値だと思うのだけど、経済的規模が地球に比べても恐ろしく小さいため下手したら、もっと価値があるかもしれない。



 画用紙の作り方をマニュアル化して、商業ギルドに特許を登録したら広まるだろう。

 特許侵害したら、呪いがかかるらしい!怖い!

 なので、かなり最低ラインの特許使用料に設定してもらうつもりだ。

 特許料フリーは、他の商業に危害が及ぶからやめてくれって言われた。



         ◇◇ 

 さて、ゆみさんの素体を作りますか。

 その時AIさんと、ゆみさんが要望書を出してきた。

 メイドルックと普段着ルックに戦闘服バージョンですね~。

 ここは異世界。

 なんとなくわかっていたが、やっぱり戦闘対策が日常なのが、ここが異世界だと改めて認識させられる。


 はい、目から光魔法ビームつけました。

 魔導マシンガンに、魔導レーダーとかライトサーベルに魔石ミサイルも、魔導重力遮断装置とかも作ってしまった。

 俺が留守の間、警備ゴーレムだけでは不安だったので、ついつい作ってしまった。

 メイド服の前には、マジックバッグのポケット版を付けました。かなり魔石を使ったよ。


 ゆみさんが、不思議なポッケットで~♪みんなを救う~♫


 って、歌っていたよ。


 嬉しそうだ。良かった。

 AIさんのも、ダンジョンコアをほとんど使って、もっと強力な素体を作っておいた。


 2人とも、踊っている。


 今日は疲れた。もう寝よう。

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