第558話 激闘!混沌たるパプアニューギニア!その1

 

 パプアニューギニア ビスマルク海


 そこに向かうは外道諸国連合王下近衛軍・ グローテスト虐殺隊


 グローテスト大佐

「フロント皇女を、油断させないといかないから派手にぶっ飛ばして派手に焼くぞ!」



 部隊情報兵

「大佐! 前方海岸線に石垣が積んであります!


 そして、フィリピン海を南下する国籍不明空母群が南下中!


 進路をここに変更している模様!


 

(ビーー!ビーー、ビーー!ビーー!ビーー!)



 大佐!大変です!


 ゼーロ様が、危険視されていたバミューダトライアングル地帯から、真っ黒な国籍不明の艦隊がこちらには向っていると、島々にいる偵察兵から報告がきました!」



グローテスト大佐

「何だと! クソ! パプアニューギニアを占領してからバミューダトライアングルを封鎖計画が実行するつもりが、先に事態が動いたか!



 というよりも… バミューダトライアングルの謎の艦隊は敵か?味方か?


 判断の…」



部隊情報兵

「大佐!今緊急情報画来ました!バミューダトライアングルから出てきた不気味な恐ろしい艦隊は、各島の偵察兵をピンポイントで襲撃して来ており情報が収集できません!


 明らかに敵です!


 艦隊速度150ノットを遥かに超えています!!



 恐ろしい速度です!


 今の地球技術での水中推進方法では出力出来ない速度だと、連絡がきました!


 前方!敵から弾幕を確認!


 戦闘に入ります!」



グローテスト大佐

「撃てーーーーーー!







パプアニューギニア側


ジャングラー四天王 ジア・ス・ターゼ

「前方!敵確認! ファイヤーアロー撃てーーーーーー!」



四天王 オキセ・サ・ゼイン

「詠唱中の者は、後ろに並べ!撃っては、後ろに列を作り詠唱を始めるのだ!


 4段式魔法攻撃陣を崩すな!


 マナポーションを、ためらわず飲むんだ!


 無理をせず、撃っては離れろ!」



 間断なく撃たれるファイヤーアロー!



 しかし、魔導生体装甲には着弾はしているが効いているとは見えない!


 ドーーン!


 石垣に外道軍のビーム砲が着弾する!


 石が赤くなり光熱を発する!


 鉄のクスラップを集め石垣の前に並べる!


 そして海水をぶっかける!


 ジュオーーーーーーー!


 光線ビーム砲が着弾した鉄のスクラップ部分が赤くなり溶け出す!


 そこに海水をぶっかける!ぶっかける!


 ビーム光は、煙を通過すると威力が弱くなる!!


 水蒸気が立ち込める!


 ジャングラーの兵士は、次々にファイヤーアローを撃ち込んでは…


 あれ?


 前線の兵士達は異変に気がついた!



 MPの回復力が格段に上がっている?


 そして、ファイヤーアローの威力が3倍になっている?


 そして、外道軍のビーム砲の減衰力が大きくなってかなりの、破壊力が無くなっているのだ!



 パプアニューギニアの森から精霊・妖精達が出てくる!


 四天王 ジア・ス・ターゼ

「どういうことだ!精霊・妖精が我々の味方をするなんて!」


光の中級精霊

「狂った光の精霊王が、お前さん達が会っている、あの方に逮捕された!


 だから、前界王様派の光の精霊四天王様達が拘束契約から開放された!


 そして、四天王の命と引き換えに、あの方に本来の仕事に復帰できるように頼んだ!


 あの方は、命を取らず修行することを命じ、私達の参戦を許可された!


 だから参戦する!参戦出来る!


 こちらは、水の精霊・妖精!


 そして、花の妖精達と木の精霊・妖精達!


 今、このパプアニューギニアの精霊達に事態を説明している!


 我々も戦う!


 恐らく、火・風・土の精霊王・妖精王派は、動かないと思うから、気をつけて!」



 四天王 オキセ・サ・ゼイン

「わかった! だけど、いざとなれば逃げろ!


あの方は、そういった!生き延びろと!


わかったな!」


水の中級精霊

「わかった! それに、ここにとんでもない援軍が向って来ている!


あと三時間持ち超えれば勝機がある!


負け戦ではないぞ!」





 その頃…用!達はフィリピン近海を通過していた!


 AI

「前方!温帯低気圧が発生中!


 空母ヨーデル耐強風航海モードに入ります!


 地獄艦隊・戦艦ヘル・ファイヤーから電信!


 温帯低気圧が5つ多重に発生!


 風の妖精達の仕業と思われる。


 攻撃とみなし、撃破します!


 との事です!」



用!

「打電を頼む!


 了解!パプアニューギニア側で、戦闘確認!


 最短経路を進む!


 現地で会おう!」



AI

「了解との事です!


ゲ!海底から火山性地震を観測!」


ヨッピー

「ここまでするか!


なるほど!完全に…うん?


赤い火気?


AIさん?あの山は?」


AI

「ピナツボ火山ですね。


だけど、常時活性化している火山なので火の精霊達の関与なのかと言うと微妙ですね。」



用!

「来たな!ほぼ台風だな!


風の妖精が笑いながら、回ってやがる!


こいつら全員邪魔を意図的にやっているな!


焼くか?」



ヨッピー

「台風の目の所に、異空間の穴があるよ!


その穴から、オドロオドロしい土のゴーレムが出てきた!


用!

「出たな!土の精霊王の必殺技が!


だけどなぁ…今回は相手をするほど暇ではないのだよ!


無視!無視!」



手元の空母の操作パネルのボタンを押すと、空母ヨーデルのジェットエンジンが起動して加速する!


それにつられ艦隊が加速して、あっさりと温帯低気圧突破してしまった!



土の精霊王

「クソ!とどまらせて、人質を取ってヨーに俺等の話を聞かせれば、なんとか解決できるはずなのに!


 オイ!火の精霊王!そちらの低気圧の方に行ったぞ!足止めしろ!」



火の精霊王

「なんだ!あの燃えるようなオーラは!


土の精霊王を、お前あのオーラがわからなかったのか!


 クソ!オレが直接叩きのめしてやる!


 (ドス!)



 ぐぇー!誰だ!


 きっ貴様は!恐竜族の長ヨヒー!」


ヨッピー

「違うだろ! やはり退化したのか?火の精霊王代理だっけ?あれ〜?いや(仮)だったかな?


 よくも、マルダス世界移民取り決めを破ってモンスターと恐竜族たちの国を潰してくれたね!


 許すと思ったか!


 何が、話を聞かせれば言うことを聞く?


 ざけんなよ!


 テメェには、王としての資質と節度が無い!


 火の精霊王失格だ!


 食らえ!Rexネイル!」



グサ!


ズボ!


 ヨッピーが、手だけを恐竜形態にして火の精霊王の腹を手刀で貫いた!



 火の精霊王

「ケボッ!」


 火の妖精王

「クソ!食らえ!バースト!」


ドーーーーーーーン!



フィリピン海にキノコ雲が発生する!



しかし、そこにヨッピーはおらず妙な縄で巻かれた火の精霊王が海に向って落ちて行った!



土の精霊王

「なんて事だ!」


ゴーレムを使役して、火の精霊王を救助に向かわせる!


その間も、空母ヨーデル艦隊はパプアニューギニア目指して突き進む!






 この頃…パプアニューギニア・ビスマルク海




グローテスト大佐

「クソ、まだ敵の弾幕を突破できないのか!


陛下が、フロント皇女と開戦する前に派手に爆破しないと暗殺が失敗してしまう!



 やむえまい!魔導生体装甲起動!


 フルパワー制限3分間!


 オレが、あの防衛線を叩く!


 その時になだれ込め!


 チ!五星隊の奴ら、早く移動しろよ!」







 その頃…


 五星隊は、オーストラリア北部都市ダーウィン近くの近海で正体不明の艦隊と、衝突していた!



ゲルーゲス将軍

「なんだ、あの艦隊は!何だと?全力を出していないとはいえ、我らの魔導生体装甲と互角以上に戦うだと?


 まさか! 今度こそフロントバーレ諸国連合の遺産か!


 フロント皇女め!我らの暗殺行動を読んでいたのか!


 クソ、急げ!構うな!


 フロント皇女を暗殺すれば、あの艦隊もただの鉄の塊だ!


 急げ!」



 ゲルーゲス将軍は、先に急ぐ事にしたが…


 果たして、それが吉と出るのか?


 それともさ大きな過ちになるのか?


  


□□□□□□□□□□□□□□


補足

魚雷で40ノットぐらいだと言われています!


では、どうやって150以上も速度を出すの?


皆さん!地獄戦艦は宇宙にも行ける戦艦です!


だけど、普段は地球のレトロ戦艦を装ってます!


そうです!


すこ〜し、浮いているのです!

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