第559話 悩む者!どうすべきか悩む者!
オーストラリア
防壁戦線を張ったのはいいが、フロント皇女の悩みは深くなっていく。
光の精霊王が逮捕された?
どうしろと言うのだ!
どうやって和睦を結ぼうと言うのだ!
ヨーの精神構造が、昔と同じなら旧地球当時の精神分析班のレポートでの理論では…
今のマルダス世界と地球の現状から判断して、解決の糸口をこちら(フロント皇女側)が提供する番だとして歩み寄る事はしないとするだろうとか…などの選択を、取るだろう。
確かに、旧フロントバーレ諸国連合や、外道諸国連合はやりすぎた。
大教皇達は…外道達に出汁に使われたのと…あのオババ共に関わりたくないから放置気味にするだろうけど…
ソフトランディングでの解決策が、見つからない。
もう、どうやってこの事態を収めるのかわからない。
ただ、1つ言えることがある。
たとえ、誰になんと言われようと!誰がなんと言おうと!無意識の共犯者達は、罰せられる事から抜け出せないと言うことだ!
どういうことか?
ある二人の争いが起こる!
周りの人間に取ってその争いが、不利益を少しでも生み出す事になると、善悪を基準に考えずに、自分の利益不利益を基準に考えて、最もらしい無関係の第三者を装い、不当介入することをする者が、必ず現れる。
だが、この第三者の厄介な所は、罪の意識なんて全く無く、人殺しになったとしてもニヤニヤ笑いながら無関係だと頭の中で自己催眠術を行使して、自分の罪がない関係なんてないと平気で装うのだ!
この無意識の共犯者達にあてはまるのが、
地球魔導怪獣大戦では、精霊・妖精達であった。
本人達に罪の意識なんて無い。
だが!被害者が罪の意識なんて無いからと、無罪放免にするのかと言えば、そんな馬鹿な論理なんて無い!
つまり、精霊・妖精界の危機を回避する手段は、精霊・妖精達の罪の自覚なしに構築出来ないのである。
落とし所が無いのだ!
そして、ヨー達はかなり力をつけている。
どうしよう…
この戦いが終わったあと、どうやってこの問題を解決すればいい?
本当に頭を抱えるフロントであった。
しかし!本当に悩んでいたのは…
用!だった!
用!
「まぁ、精霊・妖精界は…真面目に働こうとしている精霊・妖精達が再構築すればいいと思う。
問題は、外道王達だ!
あいつら、反省しないと判断されて地獄でも矯正するのが無理だと判断されたから、死ねないようにされて反省するまで放置されたようなものだ。
俺は、こんなヤツラの面倒を見るなんて、嫌だぞ!
あと、厄介なのがフロントだ!
反省なんてしないよな!
反省したら負けなんて、謎理論を展開するから、困ったものなのだ。
それに、あいつの魂はおかしい!
構造的におかしい!
誰かの魂を使って、かけている部分を埋め合わせているから、全精霊王・妖精王と契約できたのである。
つまり、魂の部分を取られた被害者がいることになる。
誰なんだ?
だいたい、そういうヤツらは、お互いに引き合うものだから会っていても不思議では無いのだが…。
恐らく、精霊王・妖精王達が隔離しているな…
もし、そうだとしたら…
そうだ!恋の天使キューピッドの持っている、あの弓矢で貫くしか無いのか…
つまり…俺の怒りとかを横に置いておいて、フロントの振りまく災禍を終了させるには…
オレが、フロントの伴侶となるべきフロントの魂構築の被害者を探し出して、恋の手ほどきと結婚するまで、アシストするしか無いのか!
嫌だな〜
だけど、こんな悲劇を続けるのも嫌だな〜!
オレが、涙飲んで、我慢して、フロントの本当の幸せを作らせないと行けないのかよ。
うわ〜(´・д・)
で?フロンの部品替わりにされた奴って誰なんだ?
フロントの未認知の妹のフロンティアさんだけではなかったよな!
だけど、その妹さえ自分の本来あり得ない精霊王・妖精王との契約を解除させる存在だと、バレそうになった時に契約上、直接殺せないなら魔導爆弾を部下に発射させて殺そうとしたからな…。」
ヨッピー
「覚えているよ。だけど、フロンティアさんが今どこに… え?殺そうとした?まさか…主?」
用!
「ギリギリの所所で救助して、霊星の移民団に合流出来る用に、ロケットに乗せた。
上手く行ったら、まだ生きているか人生を全うしてどこかで新しい人生修行をしている。」
AI
「それは、皆知っているのですか?」
用!
「外道滅殺拳軍なんて、言われていた者達は知っているかな?大戦末期だったから…自信が無い。
まぁ、フロントをただの人に戻してしまう人間が、存在するなんてフロントバーレ諸国連合の奴らにしては、殺したい奴リストのトップだったからな、当時賞金がかけられていた、かなりの有名人だった。
だから、皆行方不明を演出したから、俺すら今は何処にいるか知らない。」
ヨッピー
「フロントを普通の人に戻して、魂の伴侶を見つけて、結婚できるようにする…
そうしないと、また引き起こされる悲劇がある…
あーーーーーー胃が痛くなってきた!」
用!
「今のうちに、胃薬を飲んでおこう。
あれ?土の精霊王の奴?オーストラリアの西海岸に飛んで行ったな!
さては、迷宮結界を張って外道達をオーストラリア大陸に行かせずにパプアニューギニアに全兵力を集中させて、ジャングラー軍を生贄にフロントを守るつもりだなよ
だが、遅い!
舐めるなよ!
既に、パプアニューギニアに援軍が行っているのだよ!」
AI
「その、戦艦ヘル・ファイヤーは、オーストラリア・ダーウィン近海で戦闘に入ってます!
間に合いません!
急ぎます!」
用!
「いや、もう既に別動隊が現場近くに到着している!
だけど、あいつら登場のタイミングを逃しているのか?」
ヨッピー
「あれ?精霊・妖精達がシャングラーを補助している!
え?どうなっているの?」
用!
「ルットさんの決断?と、風の精霊王、光の精霊王逮捕が、精霊・妖精達を動かしたか?
なるほど…派閥毎に行動が割れたか!」
AI
「魔導生体装甲が、動き出しました。」
用!
「あいつらの、登場だな!
俺たちも急ぐぞ!」
□□□□□□□□□□□□□□□
次話
ついに、また奴らが動きます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます