第207話 宰相!ついに光る?

 バッキィィィィィーーーーー!



  ドンッ!



  ドサッ!



女?

「うぅぅぅぅぅぅ!


お助けください…


お助けください…」




 バッキィィィィィ!



 ドンッ! ボギッ!



 ドサッ!


女?

「あぅ… 痛い…」


先程から、思いっきり殴られては、


吹っ飛んでいき、


石柱に当っては、


落ちていき、



また、殴られては、


吹っ飛んでいき


石柱に当たり、骨が折れる音がして、


また、落ちる。




そんな場面が、繰り広げられていた。


女?

「オババ様、大オババ様…


助けてください…


お願いします。


助けてください…」



そこに、上半身は、はだけて!


筋肉は、2倍に盛り上がり!


顔に血管が膨れあがった男が


身体中から、湯気を出して


近づいてくる。



男?

「言え!


なぜ、裏切った!


楽しかったから?


なんだ、この手紙は?


あなたとの子が、帝国の第1王妃になった?



おい!


オレの子では無かったのか?


次の手紙はなんだ?



帝国を操って戦争を起こそうだと!



何様だよ! てめぇ!


オレが、こんなブラックな職業を


やっているのは、


戦争を起こさないためだぞ!



てめぇ! 


この問題は、


てめぇの快楽とかオレがバカとかの


問題ではなくなったんだよ!



戦争起きたら、最低でも何万人の人間が


し・ぬ・んだよ!


わかっているのか! この…」


バキン!



また女?は、殴られ、


吹っ飛んでいく…



聖カルッティ王国女王メルト・ラ・カルッティ

「宰相、ワシも聞きたいことがある。


話させてくれ!」


女王は、女?の顔を掴み、


玉座の側まで引きずる。


女王

「なぜ、呪いをかけた!


誰が、かけた!


いつかけた!


言え!」



女?

「呪い…


なんのこ…」


グフ!


女王の拳が、女?の腹に刺さる!



女王

「もう一度、聞く。


なぜ、呪いをかけた。


お前は、なにも不自由なく、


5体満足に生まれ、


食べ物が、食べられないこともなく、


着たい服も、着て、


好きなだけ、学べ、


育ってきた。


なぜ、人を呪った!


この国の禁忌! この世界の禁忌!


それは、人を呪うこと!


お前は、それをやった。


なぜだ!


言え!」




女?

「ふひゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!」


「私は、従っただけ!」


女王

「ほう…」


オババ

「言え!」


ブズ!


オババの手から、魔法陣が浮かびそして、


にぶい光のナイフが出てきて、


それを、女?の頭に刺した!


大オババ

「夫婦の誓いを破り、


宰相の妻をやめてまで、


この世界の人である、


少ない簡単なルールまで破って、


己の身体を崩れるのを、


止めるため、


我らに呪いをかけた!


貴様だけの、力ではあるまい!


だが!あの色魔 マルト・ド・ドッセの


力では、こんなことできん!


誰だ! 言え! 言ってもらうぞ!」



聖カルッティ王国宰相の妻

「それは…………❨…………❩…」



第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「?聞こえない?


違う! 高次元言語?


なぜ、こいつが発音出来る?」



オババ

「な!なんだと!


そんなバカなことあるか!」



大オババ

「そんなわけ…あってはならぬ!」


女王

「ハァ… だが、宰相と我らに呪いをかける?


そんな力量を持つものなど、


他にはいないぞ!


ヴァーミリオン姉妹は、


呪いかけるよりも、殴るのが主義であるし



あの魔神となったあいつらは、


魔神とは呼ばれているが、


昔っから、やっている事は真逆だからな。


それに呪いかけても、利益すらない。


なら、その言葉どおりなんだろう?」



オババ

「早く、世界樹のダンジョンを攻略しないと


とんでもない事になる。


いや、すでになってきておる。」



大オババ

「宰相、辛いとは思うがここは…


おい!宰相!…」



宰相

「コラ!てめぇ!


何が、従っただ!


自分の快楽で、


大量の人殺しを起こさせただけだろう!


このゲスが!」



宰相の妻

「フィヒャャャャャャャア!」


バキン!


宰相が、殴って吹き飛ばした。



いつもは、この宮殿内は、


女性比率が多いから、


なんとなく女性優位である。


特に、オババ、大オババがいい例である。


そんな権力世界で、


女性に暴力は、即座に死刑!なのだが…



不倫!


呪い!


戦争を起こそうと火種を作った!


さすがの、オババや、大オババも


女性側には立たなかった…




ハァハァハァ


宰相は、なきながらうつむく。



そして…


ドサッ!


宰相の髪の毛が、全て落ちた!



見ていた、文官、側近、大臣


そして女王達…


誰も、頭が光っている宰相に


なにも言わなかった。







□□□□□□□

なぜか、悲しい!


「犯人は、お前だ!」回は、


もう少し後になります。 

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