第293話 埋められた都市…3

ゲス・ゲドウ・ドゲス

「残念だったね〜私は不死身なんだ〜」


そう言って、ゲスは立った。


戦闘が始まる前は、喋らなければ美少女…


しかし、本人は気づいていないみたいだ!



顔が、体が溶けて来ていること!



そして、ゲスのカラダから妙な音が聞こえる…



ボキベキッボボッキ!



骨が折れている音らしい…


ゲス・ゲドウ・ドゲス

「痛い!なぜ!なぜすぐに回復しない!」




用は、クリアの力場を纏わせながら、戦っていたので、拳を打ち込んだとき内部にクリアの力も打ち込まれていたのである!



 用のクリアは、瘴気を消す。


ゲスの中では消された瘴気システムの中には、


再生の能力がある。


 しかも、全ての内臓組織や筋肉の再生能力を消したのではなく、約半分だけ消された状態である。



 ゲス・ゲドウ・ドゲスの再生が始まるが…


 どう見てもあべこべになっていく。


 左の脇腹がやせ細り、右の腹筋だけ盛り上がり首がやせ細り、頭が大きくなる!


 右腕の骨がボキボキに折れたまま、周りの筋肉が肥大して音をたてて骨が折れていく。



 左腕の骨がおおきくなっていき、筋肉を突き破る!



 右脚が、筋肉のバランスをとれなくてねじれていく!


 左足が高温を発して溶け出したようだ。



 背中の翼の羽が全て落ちていく!


 その中に、一枚だけ石が埋め込まれた羽があった…



 それを、顔が溶け出したゲスが口に含んで石を砕く!




 ゲス・ゲドウ・ドゲス

「へへへ、こっちは切り札を切らせてもらったよ! 余裕な態度もここまでだ!」



「マルダスから、自称管理者がやって来るとでも? さて?来るかな? 」



ゲス・ゲドウ・ドゲス

「貴様! 本当に何者だ! なぜ知っている!」



「よく、思い出してみろ。」




そう言って、用は建物内部へ脚を、進める。




□□□□□□□□□□□


とある、白い汚い部屋


❨?❩

「ぐ〜! ご〜! ぐ〜! ご~! げ〜!ご〜!


ぜ〜! ご〜! ぐ〜! ご〜!」


こんな、イビキをかいて❨?❩は寝ていた。


全ての声色が違う…


一つの口から、さまざまな違うイビキが発されていた。



そして、時々起き出しては酒(睡眠薬と、とある薬入り)を飲んで、また寝る!の繰り返しであった。



そこに、❨?❩の付けているブローチが、大きな音を立てて光る!


「ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!」


しかし、❨?❩は起きない!


❲サブAIさん❳は、AIから状況を聞いていたので、


一計を案じ、声をかけることにした!




❲サブAIさん❳

「警報が、鳴ってます!警報が鳴ってます!


対応を、お願いします!」


❨?❩

「あ〜ん? 何だと! オレがよく寝てるって時に起こしやがって! 警報? 何だそれ!」


❲サブAIさん❳

「以前、鳴ればすぐに知らせろ!って、命令された警報がなってます!」



❨?❩

「え〜? 何だそれ? うん…なってるな?


何だったかな? クソ! 思い出せん…」


❲サブAIさん❳

(本体に、メール! 思い出せないそうです。)



❨?❩

「何だったかな? クソ!酒もってこい!


ツマミも! あれ? あるじゃねーか!


用意がいいな、 美味い! これはガムか?


甘いな! いい歯ごたえだ! これは?


ハイボール? コーヒー割り? へ〜?


なかなか? 」


❲サブAIさん❳

「どうします? 警報?」


❨?❩

「うーん。寝る! Zzzzzzzz!」


□□□□□□□□□□□


用?

「そうなのか〜、ゲスのやつ自分以外は物扱いだけど、❨?❩に対してもそうだったのだな~」



AI

「あの〜? あの方本当にゲスって名前なのですか? どうも違う名前を言っていたようですが? 天界の名前名簿にもないそうです。」



用?

「名簿に無い? すぐに警報を出すようにメールを出したほうがいいぞ! 天界に提出した名簿には、あいつの名前を知っているだけ書いたけど、ゲス・ゲドウ・ドゲスは筆頭に書いたからな! 無いはずがないのだ! 地獄名簿でも筆頭だったから、そちら(天界)でも筆頭のはずだぞ!」


AI

「今、警報メール複数送りました!


で、ゲスは誰がつけた名前なのですか?」



用?

「アイツの親は、ゲスと呼んでいた。

その場で見たことがある。弟も呼んでいた。

ファンタスティックネームの方は、マイネって言う、管理者がつけたコードネームだ!」



AI

「コードネーム?なにかさせていたのですか?」


用?

「世論操作! 教皇の男漁りの使い、凶皇の実験台の物色に、他国の要人をたらしこんで戦争を起こさせる。あと、腹が減ったら屋台の物を強奪して食う! 抵抗されたら、殺人を侵す。


 寒くなったら、他人の家に火をつけて暖を取る。時々、歩く人に灯油をかけて火をつけて笑う。」



AI

(|||O⌓O;)


「え?」



用?

「それを、マイネって管理者は暇つぶしに娯楽番組として見てるってわけだ。監視とかいってTV番組気分でな。」


その後、ヤツの覚えている名前を言ってみたが、やっと見つかったのはやはりファンタスティックネームだけであった…


しかも、用の部下候補としてのリストだったらしい…


用?

「本人は思い出せないらしいから、不適格だと映像付で申請してほしい。」



AI


「ハイ!メール送っておきました。」


そして、建物内の奥についた…

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