転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!
どら焼き
ロクでもない物語の始まり(´`lll)
第1話 なんだ?コレ?
その日は、雲1つない晴れた日であった。
ここ大椿第5高校の教室に冷めた目で、今日も黒板を見る男がいた。
用賀 用(ようがよう)17才である。
授業中にパリパリとポテチを食べてはカロリーカット薬を飲み、また今度は別のお菓子をポリポリと食べだす女、旧多丸則子(ふるたまる のりこ)。
❲あの薬って、スゲー高いよな~。
いつも金ない金ない金ないって、杉谷のやつと組んでカツアゲしようとするより、お菓子減らした方がダイエットになるじゃん。
あれで学校内のミスコン1位維持しても、なんだかな~❳
「オイ!テメー今、則子のこと見てただろ。」
❲はぁ~うわさすれば、また杉谷か。
授業中だから前むいていて、当たり前だろ。❳
「はぁ?」
「キャ~コワーイ!杉谷くん助けて~」と、杉谷の左腕にからみつく旧田丸則子。
ニタニタ笑ってただ見てるだけの、担任の帆山(ほのやま)。
「テメ~ぶっ殺す!」
殴ってくる杉谷の手を右ヘ払うと、見事!旧田丸の腹に杉谷の拳が突き刺さる。
「うぎょえ…げへ…」
「うわ~、いくらコンビものでも、ゲロ漫才は引くわ~。」
「て、て、てめ…」
クラスの者たちが見る中、引くに引けず逃げるにも逃げられず、未だに右腕にゲロをかけられ続ける杉谷。
担任が「何をやっているのだ!よ「そうだよな杉谷~」」
「お、おれは…」
そろそろ、この教師の日頃やっている事の証拠を記録しようと、ポケットの中でもう一つのスイッチを入れる。
うまくいけば、後ろの荷物置き場のカバンの中のカメラが、この不良教師の実態を記録できる。
そしていつも通り、木刀を振り回しながらやってくる担任があと少しののところに来た時、俺はアレを見た。
旧田丸の口から小動物の影みたいなものを吐き出すところを。
だが、それだけではなかった。
ほぼ同時に教室の床から、黒い煙みたいなものが突然湧いたのだ!
そして、光の輪っかが床から見えたとき、突然周りの景色が歪んで床が揺れた気がしたので、俺は机の下にもぐった。
だがおかしい。
はじめは揺れていたが、途中から下に落ちるような上に上がるような、まるで気持ち悪いジェットコースターに乗っているような感覚に襲われる。
やっとトンネルを抜けた感覚が来たと思ったらそこは、気持ちの悪い白くなんとなく光る空間だった。
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