第137話 ブリザード公国の動き。
ここは、聖ボロボーン王国の北にあり、ホロン王国の東に位置する…
ブリザード公国にて
時間は第113話の少し後からです。
ブリザード公国
女王 プリナ・デ・ブリザード
「魔導ギルドグランドマスター・マーブルよ、よく来てくれた。」
魔導ギルドグランドマスター・マーブル
「は、女王様、これから聖カルッティに対してどうするおつもりで?」
女王 プリナ・デ・ブリザード
「放置じゃ!
あのボケ(聖カルッティ王国の女王の事)は恐らく約束を守らん、かと言って王国を滅ぼすと、第2の世界樹の管理が今の状態だと出来ない。
それだと、この世界はさらに混乱する。
早く第1世界樹ユグドラシルがどこに行ったのか、探さないと。」
魔導ギルドグランドマスター・マーブル
「これを、ヨーガさんからの贈り物です。」
女王 プリナ・デ・ブリザード
「エリクシールではないか!うん?この気配…」
氷の女王と呼ばれたプリナが、明らかに動揺している。
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二時間後
ずっと沈黙の時間が過ぎる。
女王 プリナ・デ・ブリザード
「すまん。皆の者待たせた。」
宰相
「陛下、どうされたのですか。」
女王 プリナ・デ・ブリザード
「お前、子供の頃の戦争の時に崩れる建物からの助けてくれた方を覚えているか?」
宰相
「覚えていますよ。
それどころか我らの育ての親ですよ。
忘れるものですか!」
魔導ギルドグランドマスター・マーブル
「宰相達の育ての親?
まさか、親父の育て親?」
女王 プリナ・デ・ブリザード
「うむマーブルや、ヨウ・ヨーガという人物は、どんな方だった。
マーブルからは見た視点でいいから教えて欲しい。」
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マーブルは、用の事を話す。
宰相
「間違い無いですな。ハハ」
魔導ギルドグランドマスター・マーブル
「言ってみて思い返せば、あの研究バカの親父が言っていた、育ての親様とほとんど同じだ!」
女王 プリナ・デ・ブリザードは、まぶたを閉じてただ泣いていた。
「隣のホロン王国に、ヴァーミリオン家のミレイ姉さんがいたはずだ。
マーブルや、ギルド経由で極秘に連絡を取れるか?」
魔導ギルドグランドマスター・マーブル
「ハイ。すぐに実行します。」
女王 プリナ・デ・ブリザー
「宰相、このエリクシールに残っている気配を感じてみろ。」
宰相
「うぅ! 間違い無いですな。ハハ!こんなにうれしい事がありますか。」
女王 プリナ・デ・ブリザード
「近々、会おうと思う。
皆の者ヨー・ヨーガ様に敵対する者は、我が国の敵とみなす!よいな!」
「「「ハハァ~」」」
しばらくして、ホロン王国の王都にいる、ミレイ・ヴァーミリオンにブリザード公国からの密書が届く。
ミレイ
「ハァ。
プリナちゃんも感づいたか。
一番初めにあった私が一番鈍感じゃない! ハァ~」
その夜。
ホロン王都の魔導ギルド薬部の部屋から、聞いてしまったら、3日は肩こりになる呪いにかかりそうな、ため息がずっと出ていた。
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