第221話 ブルドーグダンジョン探検記3
ブルドーグダンジョン地下2階
用達は、地下2階に突入した。
石畳の通路を、歩いてゆく。
出た!ゴブリンだ!
とりあえず、気絶させる!
クリア・ダークを使った
猫だましを、喰らわせる!
バチン!
クラクラ回ってパタンと倒れる
ゴブリン!
うん?
死の森のゴブリンよりも、
緑色が、薄い印象だ!
AI
「同感です。かなり色素が薄いですね。」
トロイも、トロイアルもじっと見て、
検分している。
トロイ
「あった! ここに、注射器の跡がある。」
用
「モンスターを改造?
魔道具とかの跡とかある?」
トロイアル
「いや、無いです。
拘束したあともない。」
とりあえず、クリア・ダークをかけると、
透明になって、消えた…
うん、これまでのダンジョンとは
かなり違う。
AIさんにはマッピングを頼んで、
用は、クリアのスキルだけにして
実験を始める。
消えてゆくモンスター!
トロイアル
「主が他のダンジョンで、
クリア・ダーク使ったら、
どんな感じなの?」
用
「なんか、黒いものが溶けて行って、
モンスターから剥がれて、
その後、モンスターが倒れたら、
ダンジョンに吸収される感じ?」
AI
「録画あります!」
映像で見てみた。
トロイ
「違うね。普通に剣で倒していたら、
わからないかもしれない。」
その後、ゴブリンが出てくるが、
かなり少数である。
だいたい、モンスターエンカウントが
かなり少ない。
AIさんのナビもあって、
突入30分後、ボス部屋の前に来た。
用
「今度は、ゴブリン100匹かな?」
トロイアル
「今度は、私がやってみる!」
扉を開ける!
ホフゴブリンだ!
トロイアル
「ホーリーアロー!」
光の矢が、ゴブリンに当たる!
あれ?刺さったまま?
爆発しない…
ホフゴブリンも動かない!
トロイアル
「時間停止? いや、違うな。
心臓は動いている。」
トロイ
「脳も動いているね。」
少し、脚が動く。
用
「動力が、寸断された感じだな。」
トロイアル
「切ってみる。
ホーリーレーザー」
光のレーザーで、
ホフゴブリンの胴を横に
焼き切る。
すると、ホフゴブリンが消えて、
また復活した。が…
用
「胴の所に少し、さっきの
キズ跡がある。」
トロイアル
「跡が残った? リバースではないの?」
トロイ
「なんとなく、わかってきた。」
トロイアル
「そうだね。主。頼みます。」
用
「クリア・ホーリー!」
トロイ
(ΦωΦ)
トロイアル
(ΦωΦ)
AI
(ΦωΦ)
ピカ!
ジュア〜〜!
ギギャ〜!
ホフゴブリンが絶叫して、
溶けていった。
用
「出来た!」
AI
「用様?」
トロイアル
「復活しない…」
トロイ
「だけど、何も起こらない?」
用
「やっぱり、不完全だったのか?
あれ?なんだ?あれは…影?
ホフゴブリンの影だけ残っている?」
「クリア・ダーク!」
ジュア〜!
影が溶ける。
そして轟音が起こり、
壁が崩れ、
次の階の階段が姿を表す。
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