第32話 ペルト街攻防戦に参加1

 ペルト街に入って、やっと宿を取れ久々にベッドに寝ることが出来た。

 起きると昼であった。

 しかし、戦時中であり宿の1階は平時は酒屋だか、今は閑散としていた。


 女将さんに3日分の宿代銀貨3枚を払い、冒険者ギルドへ向かう。


 AI

「どうしますか?」


 「まず、ギルドで防衛戦の様子を聞いて俺が出来る事を考える。

 あと素材でポーションとかも作ってみたい。」


AI

「ポーションの作り方は私が教えられます。

 ただ、魔力操作とかのスキル系がどれ位なのかが、調べられない今、手っ取り早く習得するにはレベルアップがいいですね。」


 「レベルアップすると、何があるの?」


AI

「スキルや魔力操作など多用すると、スキルレベルがレベルアップとともに上がりやすくなります。

 短期間でそれが重なればさらに上がりやすくなるのです。」


 「ダメージ与えられない状態だと、難しいな。」


AI

「いえ、カモがいるよですよ!鴨が!」


「カモ?」


AI

「ワイバーンと言われている、カモです。

 全身が高く売れる素材となるので、もうネギ背負って来てくれるカモです!」


 「簡単に倒せたらね!」


AI

「用様、三種のクリーンの射程が伸びているのに気づいてましたか?

 今の射程は1.5kmです。

 ほぼ地対空ライフルと同じ射程ですよ!」


「つまり、フラフラにして落とす?」


AI

「ハイ!ずっと観測してましたが、そろそろワイバーンの空襲が始まりますね。

 急ぎましょう!」


AI

「それに、用様だったらもうすぐ全てのスキルレベルが10になります。

 スキルレベルをカンストすると、強い特殊スキル光と、あとスキル進化か、派生スキルの発生などが起こります。」


 「がんばります。」


 その後、ギルドの紹介で北の城壁の上に立った。

 恐竜を気絶させると、仲間がトドメをさす連携ができ始めた頃、AIさんが警報を出す。


 ワイバーンが来た。

 皆城壁の中に入るしかないらしい。

 弓矢が効かないのだ。

 しかし、俺は接近する一匹のワイバーンに三種のクリーンをかける!


 ヒュルヒュルル~ ボキ!


 ワイバーンが墜落した。

 それと同時に体が光だし、ものすごい頭痛が俺を襲う。


 AI

「用様しっかり!

 前にチョコレートボールみたいだって言っていた木の実を飲み込んで下さい。

 弱い鎮痛効果があります。」


 マジックリングから3つ出して飲む。


 少しましになった。

 ゲップが出た時に立てるようになった。


AI

「スキルレベルカンスト光が5回出ました!すごいです。

 もうすぐアナウンスっポイモノが聞こえるかも。」


(全てのスキルレベルがカンストしました。

 クリーン系をワイドクリーンに統合します。

 魔素を浄化出来るようになりました。

 ワイドクリーンがレベル5となりました。

 魔素をMPに効率良く変換出来るスキルが稼働しました。

 魔素を直接変換出来るスキルが稼働します。

 魔素及び魔力操作が完全掌握出来るようになりました。

 新たな魔法及び魔術の属性適性が開放されました。

 レベルがアップしました。)


「あいったたた!いてーよ!」


AI

「ワイバーン2接近!」


「ワイドクリーン!」


ヒュルヒュルル~ ボキ!


ヒュルヒュルル~ ボキ!


(レベルアップを…)


「痛~!頭が~」


AI

「そうか!

 コレまでとは違って、単独でワイバーンを討伐している事になっているから、経験値がものすごいんだ!」


AI

「そうだ!緑のナスビだなって言っていたやつを、丸かぶりしてください。

 あれの絞り汁が高級な状態異常回復ポーションのメイン材料なんです。」


 がぶり!(ウギャー!ゲーキュー!苦い!ニガイ!にがい!)


 目からなみだが出る出る!鼻から水が出る出る!もう地獄だ。


 だが、頭痛が消えた!筋肉痛も消えた。

 あれ!虫歯の痛みも消えたぞ。


AI「用様、ワイバーン10匹の小隊が!が5個来ます。」


「ワイトクリーン!」

「わいひょクリーン!」

「ワイドーくヒーン!」

 :

 :

 :


 撃ちまくりましたよ。

 口が無茶苦茶である。

 だけど頭痛がしないのは助かる。

 どんどん撃った!


AI

「用様、MP切れしそうな感じがしたら休んで下さい。」


「まだまだいけそう!」


 気がつけば、もう夕方!後ろからわーとか聞こえたから、振り向くとワイバーンが街中に転がっていた。


AI

「カーモ!カーモ! カーモ!カーモ! ネギ背負ったカモ撃墜で高収入!」


 あ~AIさん歌ってるよ。

 恐竜軍も、引いているし。

 突撃がなさそうなので、この持ち場を交代した。


 帰りに冒険者ギルドによって頭と口が痛いから、明日は回復してから行くと言うと、MP切れとかと勘違いされて、了承された。 


 原因がわからないから、いいか!

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