第16話 その頃❨?❩は…(その2)

(?)が、マルダス世界へと行った後、AIは白い部屋をスキャンしていた。


AI

「証拠になりそうなものは何かないかな…なにこれ?」

 アイスの棒見たいなものが二本ある。


AI

「うーん(゜-゜)、 他にはなさそうですね。

 では、ほうこ…」


「こちら天界中央管理システム。応答願います。」


AI

「こちらマルダス管理システムです。

 今報告しようと、メーラーを立ち上げていたところです。」


「了解。

 乗っ取られてからのデータの処理はこちらに、丸投げしてくれ。

 そしてそちらの状況は?」


AI

「今報告書を送りました。

 (?)のデータがありません。

 本来の管理者が行方不明です。

 あと逆ギレした、(?)が某モビルスーツの等身大プラモデルに乗って、マルダスで暴れようとしています。」


「ますます酷くなっているな。

 お前サポート対象に名前をつけ……

 ハイ!いえ、その…

 『………………』

 了解しました。

 うんよくやっている。

 サポート対象者の保護に、空いたリソースを使用を許可する!との事だ。

 関係をより良好にするようにとのことである。


 対象者の目の光と、あとモンスターにダメージを与えられない不可解な事については、コチラで調べるとの事だ。

 (?)の乗った等身大プラモデルは、バブル時代に東京のバブル長者が道楽で作ったものに違いない。

 所有者と建物ごと、ある日消えたとある。

 おそらく(?)が関係しているな。

 あとアイス棒を今からそちらに、送るみたいだ。


 取り替えて、対象者のマジックリングにシークレットとして収納しておくようにとのことだ。

 あと(?)の対処は、今から天界で会議にかけらける。

 以上! 

 いいな~なまえを……

 ブチ!」



AI

「了解。

 大深度介入許可出ましたね♪♪

 それにしても最後なにを言おうといてたのか?……

 送られて来ましたね。

 本物のアイス棒だ。

 しかも一本はアタリか…

 仕事、仕事」


……………………



 マルダスにあらわれた(?)は上空から見下ろす。


(?)

「どこだ~! チッだいぶずれたな。」


 下で大勢の人間が騒ぐ声が聞こえる。

 城が見えた。

 どこかの王都らしい。


(?)

「うるせえ!これでもくらえ!」


 グレネードを城に投げつける。

 マシンガンを撃ち込んでやった。

 モビルスーツはプラモデルだが、武器は乗っ取った管理システムに作らせた等身大の本物だ。


(?)

「はっ どうだ! 

 うん?…どこかでみたような城だな。

 まあいい。

 それよりもあのヤローだ。

 確か向こうだな。」


 死の森の上空についたが、いないな…


 どこへ行った?クソ! 夜中だから見えづらい。


 クソ!気配察知に反応がない!

 疲れるがサーチを全開にするか。

 村の宿のベットに薄い反応があるな。


 なるほど、生きてそこまで行けたのか。

 そこから街道を歩いて…

 ゴブリン軍団にジャイアントゴブリン? 恐竜どもの軍団?

 ちっ魔王軍か。

 とりあえず確認だけするか。


 うん?

 恐竜の脚で踏み潰された、焚き木のあとだな。

 少し血のあとに反応があるな。

 あと反応がないのは、食われたか?

 お!あのチビ恐竜に反応があるぞ! 試しに撃つか。


 ドドドドドドドドドド


 うん。間違いない。

 あいつの反応だ。

 食われたか。

 ハァ~ムカムカするな~ 

 どうせここに来たのだから、一発ぶっ放すか!


 哀れ、気絶から回復したが用を襲った時の血を、未練がましくなめてしまったために、(?)にサーチされた

チビ恐竜は銃弾でミンチにされてしまった。


 ドドドドドドド! 

「おら!」

 ボカーン!


 ゴブリンジャイアントにマシンガンを撃ち込み、グレネードを叩き込む。

 たが(?)は忘れていた。

 自身の力で強化したとしても、本体はプラスチック製なのだ。

 それもプラ板を1枚1枚一般用瞬間接着剤でつないだだけである。

 マシンガンの反動で本体にヒビが入る。


 ゴブリンジャイアントの腹には穴が空いていた。

 顔をしかめるゴブリンジャイアント。

 下ではゴブリンプリースト達が、ヒールをかけるが巨体のため回復が遅い。

 だがゆっくりと傷口がふさがっていく。


 ゴブリンジャイアントの口が大きく開く!


(?)

「ブレスか! 

 させると思うか~?

 ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!」


 ゴブリンジャイアントの口にマシンガンが撃ち込まれるが、気づいたゴブリンジャイアントは身をかがめてよける。


 その時モビルスーツは、プラスチックの限界を超え両腕が砕け散る。


(?)

「はぁ~? クソ!」


 隙きができてしまった!

 ゴブリンジャイアントの死力を尽くした、右のパンチがヒットする!


(?)

「うわ~~」


 モビルスーツは砕け

(?)は森に墜落していった。


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