第15話 その頃❨?❩は…(その1)
用が気持ち悪いと評価した白い部屋。
そこでのたうち回る(?)はようやく転げ回った末に、部屋の棚らしきところへたどり着く。
そこには灰色のひと回り小さな玉があった。
それを(?)はつかむと(?)の体が少し灰色に光る。
そしてゆっくりと立ちあがった。
その様子を、天井のダミー制御珠から観測するAI。
再起動してから天界の許しを得て、実は白い部屋の天井を二重にして自分そっくりのダミー珠を置き、AIはその上の天井に避難していた。
AI
「さっきまで、あんな灰色の玉はなかったのに?
あれはいったい。」
(?)
「クソー!ハァハァ。
やっと手に入れた超神宝珠を使って、超!管理者ランクの力を手にしたのに。
クソ!またこの力を使わねばならないのか。」
灰色の玉が?の体に入ってゆく。
AI「あ~あれが(?)の本来の力だったのですね。
なるほど!
つまり用様が見た光の玉が超神宝珠であって、(?)は自分の本来の力を灰色の玉にして分離した後に、超神宝珠を開いた自分のリソースにはめ込んで、管理者ランクの力を得たのですね。
あれ?と言うことは、(?)は本来の管理者ではない!
検索!検索! 私のデータログにもないな。
なるほど、見習い管理者補助の者たちのアシストのために私は創られたのか…
だけど(?)ではないな…
他手伝い2となっているけど、いないですね~。
他2の画像データ無し。
管理者交代による?
新体制マルダスが稼働してしばらくしてから他2が赴任。
それからしばらくして、ハッキングされて乗っ取らられたのか。
これは天界に報告!報告!」
(?)
「ふ~、やはり本来の力だから、すぐになじむな。
おい!貴様ら!
今からマルダスに転送してやるから、ありがたいと思え!
チートスキルつけてやるから、魔王をさっさと倒して文明を進ませろ!
俺の評価を上げるんだ!
マヨネーズ無双なんていらねー
自動車作れ!
タワーマンションを建てろ!
わかっ………………」
(?)
「どこに行きやがった!」
(?)
「おい!どこに行ったか探せ!」
AI
(私はこんな扱い受けていたのか。 ムカ!)
ダミー珠
「ピピ! ご主人様が指定した城に転送しましたが。」
(?)
「ちっ! それであいつはどこだ! 今から行ってやる。
出てこいZAAA.KO81」
AI
「何ですかあれ?
マルダス世界検索開始!……該当なし!
天界情報部に接続!
画像検索開始!……
該当1個あり表示します。」
地球・日本大ヒットロボットアニメ
シャンダリオン
主人公 ポート・レーサー
敵国ライバル キング・アントレイル
ザーゴ大公国と地球の戦争ロボットアニメ
ザーゴ大公国 モビルスーツ ZAAA・KO81
キング・アルトレイ専用 モビルスーツは角付いた柿色
設定!
時は、宇宙開拓時代。
地球の開発限界に達した地球連邦は、火星開発のあと地球と火星の間にある小惑星帯の資源を集め、月軌道上に
巨大人工衛星マール・スターを作るが、地球に帰りたい人達と地球からの重税に苦しむ人達が反乱を起こし、ザーゴ大公国樹立を宣言した。
地球連邦は税金かけすぎたのが原因なのはわかっていたので、逆ギレで、ザーゴ大公国を潰しにかかって、失敗して連邦は改革(全ての人の税金は全収入の20%のみ!)をさせられる。
という昔のアニメ。
デジタルリマスターされて、また幅広い世代に再大ヒットしているもよう。
(あらすじ)
ポート・レーサー君は、誰も乗りたがらない欠陥モビルスーツを、親の借金をネタに押し付けられ地球連邦軍として戦わねばならなくなったという少年の物語。
ザーゴ大公国側のライバル役に、キング・アルトレイル。
また大公国側の汎用モビルスーツZAAA・KO81は、主人公よりも有名。
ラスト回、主人公の「今日から、アンパン毎日食べられるんだ!」とキング・アルトレイの「美味いな、アンパン。」と、言いながら二人で涙流しながらアンパンを食べるシーンも有名である。
AI
「へ…?アニメの再現プラモデル等身大フィギュア…?」
巨大プラモデルに憑依した(?)は、マルダスへ行った。
AI
「用様は今、気絶していますし気配察知されません。
ちょうど良かった。
今のうちに天界へ連絡しないと!」
……………………………
ジャンダリオンでは、最後回は地球に巨大小惑星をぶつけようとする設定は、ありません。
ザーゴ大公国の人達は、基本的に地球に2~3日里帰り帰省する権利と、総税金60%の重税を地球基準の35%にして欲しいと立ち上がります。そんなシナリオです。
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