第593話 気合いを、入れろ!
バルー
「気合を入れろーーーーーー!」
バチコーーーーーーーン!
バルーの平手打ちが、
ゼーロの頬を撫でるように優しく
接触して、衝撃を伝えていく。
ゼーロ
「あう〜!
待ってくれ!
俺は、ヘマをしていない!
裏切りが出たんだよ!
ゴルデーと1号が、裏切った!
2号は、弱すぎて裏切った!
俺たちが悪いのではないのだよ!
頼む!もう一度!
プログラムを書いてくれ!
このバカ王達も、使い物になるから!
頼むよ!」
バルー
「気合が足りないな!
気合を入れろーーーーーー!」
バチコーーーーーーーン
平手打ちが、ゼーロを回転させながら
壁に激突させる。
バルー
「貴様ら!
この基地の記録を見たぞ!
何だこれは!
博打三昧だと!
ふざけんな!
このプログラムをクリスタルコアに、
書きたときに、
何人の頭が吹っ飛んだと
思っているのだ!
あのなぁ?
あのプログラムマー達に、
俺が、管理者体を接続して
補助していたけど、
アイツラの頭が、吹っ飛んだときに、
俺も、重症を負ったのだ!
わかるか!
わかってないから、
こんな状態なんだろ!
そして、怒っているヨーから逃げて、
ぶん殴られて、
自分の神殿に逃げ込んで!
お前たちに託したプログラムは、
博打のオッズの計算機に、
使いやがって!
このクソが!
(ガス!)
[また、外道王が蹴られて肉塊になる。]
オイ!
この基地のメインサーバーはどれだ!
世界再征服計画を立てるぞ!
で?
クリスタルコアは?
案内しろ!」
肩を怒らさて、
司令室を出ていくバルーを、
冷静に見ていた瞳があった。
新・デストピア大陸を見た元管理者バルー。
バルー
「なんだ、このプログラムは?
クリスタルコアでなかったから、
収まりきれないプログラムを、
折りたたんでキレイに収納して、
このガラスで作ったコアに、
書き込んでやがる。
誰だ!
俺ができなかったことを、
やりやがったのは!
ナニ?台座をゴルデーと、
1号が見て話し込んでから、
分身を解放して、出頭した?
どこだよ?
ハァ?
何だと!
ヨーと、ヨッピー?
あ!
恐竜族の長か!
おそらく、この芸術品のガラスコアを
作ったのは、恐竜族の長だな。
あいつは、恐竜なのに
超一流だった。
という事は…
プログラムは、ヨーか?
マジか!
あの外道滅殺教・教祖は
確かに脅威だったが、
ヨーは、副補佐だったけど、
どう見ても、脳筋だろ!
それも、かわいい後輩を殺されたからって、
自分の性欲を分離して、
理力の燃料にしたような脳筋だぞ!
アレ?
それって、脳筋か?
まぁ、いいか!
では、なぜやつは、全て分解しなかった?
プログラムを分解して、
外道達を、ゴキブリ並の知能にすることも
出来ただろうに?
外道王達に、
自ら自壊プログラムを作動させて、
どういうつもりだ?
無理だな。
例え、クリスタルを用意したとしても、
あの、外道滅殺教の作り出した
クリスタルコア以上のものは、
おそらく存在しない。
どちらかというと、
ガラスコアに移植された時点で
外道王達は方針を変えねば、
いけなかった。
だが、我々は負けるわけにはいかない。
そう思ったときバルーは、
背中に違和感を感じた。
バルー
「う!
なんだこれは!
お前は?」
地雷女
「久しぶりね、生みのお父様!
良くも、ゲスなんて
名前を付けてくれたわね!
どお?
これ?
あなたがプログラムした、
ゼーロの神格!」
ゼーロ
「き!貴様が持っていたのか!
か!返せ!
それは!貴様が持っていいものではない!」
バルー
「合成神格だと!
や!やめろ!
それは!
それは!
確かに俺は、
自分のパワーアップの為に
プログラムをしたが、
使えないことに気がついて、
止めたんだ!
やめろ!
それを近づけるな!」
背中を刺されたバルーが、
ほふく前進で、なんとか逃げようとする。」
ゼーロ
「ハァ?
どういうことだ!
オイ!地雷女!
いつ盗んだか知らんが、
今なら!許してやろう!
返せ!」
地雷女
「盗んだ?
違うでしょ!
あなたの分身が、
あなた達が、占領していた
炎獄火炎殿に、ヨーを送り込むために、
ヘルクラッシャーと同時に
プレゼントしたものでしょ?
ハイ!
天界の職員なのに、ウソをついた!
バツ一つ追加ね〜!」
ゼーロ
「あのときか!
クソ!
それさえあれば、
ヨーに…」
地雷女
「勝てるかなぁ?
でも残念!
ヨーは、冷静に解析して
私に託してくれた。
このプログラムの危険性も
そして、破滅性も
しっかりと、教えてくれた。
とんでもない事をした、
私のアホな話も、最後まで聞いてくれた。
そして、あなた達に
一矢報いる方法を、
考え出してくれた。
どお?
攻撃を一切していないわよ私!
タダ、あなた達に食べられて、
あなた達の中で、
消化されないように
自我を、しっかりと持って
辛抱するときは、
腹が立っても辛抱したわよ!
結果、無敵神聖合体ゼーロ様は、
自滅よね?
だけどね、ヨーは
あなた達に攻撃するなって言うのよ。
そして、この合成神格(黒い珠)の
本当の姿を
見せてやれって!
だから、見せてあげる。」
ゼーロ
「ハァ?
(゚Д゚)?」
元外道国フェントロー管理者・バルー
「やめろ!
やめるんだ!
それを近づけるな!
やめろ!」
地雷女
「自分の快楽のために、
散々私達を苦しまたんだから、
自分の作り出した
プログラムの後始末くらい、
自分でしなさい!
ほら、
最強のプログラムだと騙した
ゼーロが、特等席で見てくれているわよ!
ゼーロは、あなたを騙して
あなたのプログラムを盗み出して、
無敵神聖合体ゼーロ様に
なったつもりでしょうけど、
最後にどうなるか、
特等席で見ることになるのよ!
さぁ、お父様!
始めましょ!」
元外道国フェントロー管理者・バルー
「やめろ!
やめてくれ!」
地雷女が、バルーの身体に
合成神格(黒い珠)を埋め込んでいく。
よく意味がわからないみたいな
ゼーロは、
未だに「ハァ?(゚Д゚)?」
とか、言っている。
元外道国フェントロー管理者・バルー
「アーーーーーー!」
地雷女
「私も、側でいてあげるから!
ハイ!完了!」
元外道国フェントロー管理者・バルー
「アビブーーーーーー!」
バルーの身体が、
丸く膨らみ浮いて、
凄い速さで上昇する!
元外道国フェントロー管理者・バルー
「ポンピァーーーーーーーーーーーー!」
バン!!
ゼーロ
「(゚Д゚)……」
その日、
太平洋に
昼なのに、
何故か見える
大きな白い透明な花火が
観測された。
テンアトミックランドで、
臨戦態勢で見ていた
ヨー達は、その花火を見ていた。
ヨッピー
「気合い入れすぎて、
破裂しちゃったね。」
用!
「あぁ…
そうだな…。
炎獄火炎殿のポプリ…
イヤ、炎獄火炎大帝様に連絡を。
患者が、搬送されると言ってくれ。」
プリナ(ブリザード公国女王兼、臨時メイド)
「ハイ、今すぐ連絡をします。」
□□□□□□□□□□□□□□
次回!
なぜ、プリナ女王がメイドを?
裏で動く動きが、遂に牙を向く!
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