第370話 パイン街vsホア・ド・ソク公爵

つづきです…


  用?

「蒲焼がいいか?


それとも、照り焼きがいいか?」


地獄うなぎ

「ぐべーー!


イヤだー!


ムカデ助けろ〜!」



地獄ムカデ

「ヘルポイズンブレス!」


用?

「末!


穴!


結!


斬!」


大地すら溶かす地獄猛毒のブレス!


それが、用?が右手のひらを向けると、


ブレスが一点に凝縮していき、


玉になっていく!


地獄ムカデは、冷や汗をかきながら、


ブレスを限界まで出すが、


全て玉にされてしまう。


ブレスを出す地獄ムカデに、


異変が起こる!


段々と、ムカデの硬い外皮が溶けて来たのだ!



ジュ~!


己の出す猛毒で自分が溶かされていく…


地獄ムカデの目が恐怖に染まる…


しかし、終わりが来たようだ…



地獄ムカデ

「ごペッ!」


猛毒ブレスが打ち止めらしい…


大きくなった、猛毒ブレスの玉を


用が上に上げる!



その時、地獄ムカデは…


ニンマリと笑ったが…


いつの間にか、地獄ムカデは


縦に真っ二つになっていた…



用?

「お前は、兜焼きだな。」



用?

「昇火爆滅!」


ブボーーーー!


白い炎が、地獄ムカデを焼いていく。



白く光り、そして灰も無くなった…



用?

「斬!」


あばれていた、地獄うなぎも縦に捌かれる!


用?

「よし、火入れだな!


纏火焼却!」



地獄うなぎ

「ギョエーーーーーー!」


地獄うなぎは捌かれたまま、


白い炎に包まれ…


叫びながら螺旋状になり…


燃え尽きた…


灰も残らなかった



用が、両手を上に上げる!


すると、


女子高生組が、倒した地獄指名手配犯から、


光の玉が出てきて上空に上がっていく。



そして、地獄うなぎも、地獄ムカデも、


光となって上がっていった…


地獄ムカデの地獄毒玉は、


封印して、収納されました。




用?

「主力は、倒した!


さて、代わるか。」


「さてと、あの残り200万を、


消すか!」



女子高生組が、討伐数2千!


ヨーガ軍団の討伐数150万!


メイド・ゆみ 討伐数80万!


元巫女軍団 討伐数30万!


残りは、用?との戦闘で、巻き添えで


討伐されたらしい…



残り200万…


アレ?


ゆみが、スケルトンに取り囲まれている


冒険者?商隊?を見つけた。



メイド・トロイ

「あらら?逃げ遅れた?


それとも斬りかかって、囲まれた?」


ミレイ・ヴァーミリオン

「あれは…


斬りかかって囲まれたのでしょうね?


どうしましょう?」



学級委員長 大俵 あけみ

「あれって、


ルルトさんとミルトさんじゃない?」



二本杉 真菜

「ねぇ? あの馬車の積荷…


鉄板と、ブロックと、薪だよね…」




その時、用の背筋に一つの冷たい汗が、


流れた…



大田 ナナ

「まさか…焼き土下座!」



用の身体中の汗腺から冷や汗が、


吹き出る…



AI

「どうします?」


メイド・トロイアル

「とりあえず、話を聞くでいいですか?」


「だがな…それすると…


またロクでもない無茶苦茶要求の


押し売りが出来ると思われると、


たまったもんじゃない!」



メイド・トロイ

「昔から、そうだけど…


確かに、そろそろ歯止めをかけないとね。」


ミイナ・ヴァーミリオン

「見殺しにします?」


ユグドラシル

「提案!


1、 助ける!


2、 その後、気絶させる。


3、 王都に返送!」



「うん、そうしよ……(ll゚ω゚)」


メイド・トロイアル

「2までは、賛成。


だけど、また来ると面倒!」




「とりあえず、出陣します…」


残り、200万…


しかし残党は、いきなり動かなくなった。


そう、まるで電池の切れたスマホのように…


用は、いろいろ考えた末…


監視して放置することにした。



まだ地獄うなぎ達の仲間がいると


思われたからである。


おびき寄せよう!


気絶させたルルトとミルトを回収する。


スケルトン達の監視はゴーレムに任せて、


用は、返送する用意をするが…


AI

「(ㆆωㆆ)ジー!」



「AIさん…。


これは、仕方ないの!


王権振り回して、ロクでもない事を


無理矢理押し通す事は、犯罪だと


わからないと、


将来的に王国を自壊させる事になるからね。」



メイド・トロイアル

「反論できない。」


ミレイ・ヴァーミリオン

「全くそのとおりです!


聖カルッティ王国が、いい例です!」



二本杉 真菜

「用君? 返送したら、姫としての


存在意義がなくなって死刑とか、


修道院行きとかが、


少女向け作品のテンプレなの。


ねえ?社会的に殺すの?」


用?

「修道院? 


じゃぁ、拝む対象はマイネか!


おい、それは教育上ダメだな…」


「ハァ… そうだ!マイークラー街の、


冒険者ギルドに保護してもらおう!」



ミイナ・ヴァーミリオン

「問題を先送りしただけじゃないですか!


全く! ここは、対話を選んでください!」



「いや…それは、今はやめておこう。


今回は、本当に腹が立ったからな!


そうだ!強制亡命させるか?


どこかの島で、しばらく反省してもらうか。」



メイド・トロイ

「(ヤバい…次、強く言いすぎたら…


焼く!→灰!直行だ!)


では、島流しで!」


「ゆみさんは、どう思う?」



メイド・ゆみ

「良ければ、任せていただけますか?


オペレーション・バボンストライク!を、


第2段階に移したいので!」


「わかった…」


パイン街冒険者ギルドマスター ドリズ

「あの〜?」


「もう良いのか? 


弟さんの所にいてあげなくて。」



ドリズ

「情報が、入ったので来たの。


どうもバボン国王宰相殿が、


メルーダ鉱山跡の竪穴に、


ダンジョンを作ったみたい。」


「あ~!やっちまったか!宰相殿!


なら、バボン国王はここに、


やってくるな。


みんな、ゆみさんの補助頼める?」



メイド・トロイアル

「わかった。では、主は?」


「しばらく、浮上都市オビーデルにいる。


あの、地獄スケルトン達の動向も


気になるけど、今回のマイネの行動に、


かなり疑問点がある。」

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