第280話(幕間)ホロン王国 不良貴族軍(第1特殊部隊) 行軍記(顚末編)

ダメダメ軍 部隊長Cが生き残り、


  ダメダメ軍 将軍Cとなり、


  用との、縁で貰ったハバネロバナナを見事活用して王都に帰った、ダメダメ軍将軍C…



 しかし、また魔道爆破デス(死)マッチが始まるってしまった…


 不公平判定に倒れる、ダメダメ軍のCの部下達を見ながら将軍Cは、決勝戦に行くが…


 そこにいたのは、Cの最愛の婚約者を権力と暴力で奪った某子爵の二男!


 しかし、Cも昔のCではなく、デス(死)マッチそのものを体現して勝利を打ち立てる瞬間を、第1近衛師団が阻止してきたが、そこに現れた助っ人は、かつて共に戦った元辺境伯警備隊長で、第2近衛師団長であった!




 決勝戦の判定は明日の昼に出る事になった。


そして会場は、お開きになり皆帰宅する。


その中にポンロ村 村長 グレイ・カッシュ

そして、辺境伯の姿もあった…



今日は、王都の酒場は強制閉店を申し渡された…第2隊長が、騒動になるからと上奏して、認可されたからである。





その夜、ダメダメ軍将軍Cと苦楽を共にした側近たちは、姿を消した…






次の朝、とある港町は栄えていた!


なんでも、とある貿易商人がバボン国王に、

ひさびさに船を出すらしい!



大勢の護衛冒険者達が、大型船に乗り込む!


その商人の所にある集団生活が、近づく…


「頼む!雑用でもなんでもいい!働くから、


俺達を船に乗せてくれ!」



商人は、二つ返事で承諾する…






□□□□□□□□□□□□□


ホロン王国・王都…朝


国王パーシャル・ラ・ホロン

「あ~よく寝たわい! さてと昨日は誤算だったな…まさかベルガー(第2近衛師団長)があんなに強く…強くなっていたとは…」



宰相

「やっと、起きられましたか!それでは、閣議を始めます!」


国王パーシャル・ラ・ホロン

「待て!、わしは朝食を食べておらん!」



宰相

「非常時になにを言っているのです!


神聖な決闘は、不正判定が横行する!


近衛師団は、衝突する!


納得いかない判定を出すと、


この国は割れますよ!」



国王パーシャル・ラ・ホロン

「何を言っておる!誤算はあったがちょうどいい見せ物になったではないか!


 最近、第1近衛師団は増長していたが、いい引き締めになった!


 ベルガーが予想以上に強くなったのは誤算であったが、嬉しい誤算だ!


 国軍戦力増強を実行する良い結果だ!」



宰相

「では、勝者のダメダメ軍将軍Cに対する褒美は、何にいたしますか? 


爵位だと男爵では足りますまい! 


それに、過去に将軍Cの婚約者を国王が強制婚約破棄させてまで、子爵の二男に嫁がせましたが、その穴埋めをも考えないといけませぬ。」



国王パーシャル・ラ・ホロン

「ハァ? 穴埋め?何を言っておる?


なぜ? あ~あのことか…ププッ


あれはな、婚約者の男爵の令嬢がな、


あのCとは結婚を嫌がっておった。


令嬢と第2王妃が仲が良くてな、


王妃に頼まれたのもあるんだよ。」



宰相

「では、Cのヤツは副業の冒険者までして、


稼いだ収入を全て注ぎ込んでまで、


あの令嬢の要求するものを揃え、つくし、


結婚式の前日まであまりの多額の結納金まで


用意させて、知っていて全て王権と暴力で、


奪ったのですか!」



国王パーシャル・ラ・ホロン

「朝からうるさいぞ!


あの決闘は、Cの負け!わかったな!」


宰相

通信珠を手に上にあげて、言う。

「これを、聞いたマルダス世界民達!


こういうわけで、ワシは宰相を辞める!


決して無責任では無い! 


前から第3王女の性格からおかしいと思い、


原因が、国王ではないかと思っていたが、


間違いなかった! ここに今預かっていた、


辞表とワシの辞表も国王に出す!


それでは、受け取れ!」


 宰相がマジックポーチを開いて口を国王に向けてポーチの底を叩く!



 すると、ポーチの口から恐ろしい量の辞表の束が吐き出される!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!





国王パーシャル・ラ・ホロン

「うがー! なんだこれは!」


元宰相マルト・ド・ホイル

「辞表ですよ! あ!そうそう!辺境伯の辞表もあるので、それと、近衛師団達の分がこれ!」


ぽん!と、別のポーチから辞表の束が吐き出される!



元宰相マルト・ド・ホイル

「それでは!」


元宰相は通信珠の放送を止めて、マジック袋に収納して、代りに魔石を出した!


魔石を天高く上げて呪文を唱えると、


足元に魔法陣が出現して…


そして、元宰相は消えた…



あぜんとする、国王…


あぜんとする、第1近衛師団長…


そこに第1近衛師団の兵士が報告する!


「大変です!近衛第2と第3師団が!


兵舎にも、訓練場にも、いません!」



そこに、財務事務次官が


血相替えて報告に来た!


「昨夜なのですが、預けられた給料を


全額引き出す要請が殺到しまして、


明日にすると締め出しました。


そしたら、その…第2第3近衛師団長連名で、


全隊員の未払いの給料と退職金替わりに、


物納によって徴収すると、書き置きが!」



そこに、財務局の職員が報告に来た!

「確認したところ、このリスト通り、


馬も武器、魔道具、食料、全てありません。」


また別の職員の報告が…

「…大変です!


宰相が預けていた宝具が、ありません!


そして、ここ一週間で全土から運び込まれた税が全てありません!」



ドサッ…


近衛第1隊長カイル・ド・タッカーが、


倒れた音であった…



国王は、「追え!追うんだ!」


とか言っているが、馬が無い!


とりあえず、城の塔の上から見たが…


港に大きな貿易船が見えた!



王に報告が行き、港に第1近衛師団の半分が走って出陣する…



港についた頃には、もう貿易船はなかった…

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