第279話(幕間)ホロン王国 不良貴族軍(第1特殊部隊) 行軍記2

改めまして!


 元ホロン王国不良貴族軍(第1特殊部隊)


 通称ダメダメ軍! 元部隊長Cです!



 今は、将軍Cです。


 え?勝手に将軍名乗ったらだめだろうって?


 他に将軍いるだろうって?


 


 はい、いましたよ… 襲われるまでは…


 ええ…前の上司将軍Aの同僚がいたはずなのですが、どうも逃亡したみたいです。


 なぜ逃亡したと知っているかって?


 そりゃ〜王宮にお伺いしましたら、


「あいつらは、逃亡先で捕まえたから、

今日から君が将軍だ!ゴブリン・ジャイアントを、討伐して来い!」


 などと、ありがた〜い ありがた〜い


お言葉が送られました…。




 つまり、ゴブリン軍全滅させないと、帰れないってことですよね…



 そして、食料くれって…言いましたよ!


 そしたら、少し送って来ました。


 助かりましたよ!


 木ノ実すら、採取した事無い貴族軍です…


 

 他のバカ(貴族)が、そろそろ帰らせろとか…寝言を言ってますけど…


「逃亡したやつは、探知されて捕まったみたいだね。僕ら給料も、ゴブリン軍討伐しないと出ないから、葬式代出せないよ。」


なんて、ウソ偽りなく状況を説明すると、


逆ギレして、逃げ出すヤツ…


泣いて、泣き落とそうとする不倫30回以上の記録をもつ女騎士(どこかのご令嬢)


家に手紙を書いて、俺を首にするぞ!

な~ンていうから!


「やってくれ!オレも、やりたくないんだ!」


って言ったら、本当に書いたらしく…


返事で来たのでオレも見せてもらったら、


「そいつしか、もう将軍がいない。


そいつは辞表出しまくっていたが、


全部暖炉で焼かれたよ!無理なんだ!


だから、ゴブリン・ジャイアントの


首取るしか、お前の死刑回避方法は無い!」


なんて、書いてあった!



みんなで泣いたよ。



兵站の半分はスパイスだった…


オーク肉用だって…


討伐しろって事だな…




その時、俺の部下がブリザード公国に亡命しようと言い出したが…


嫌な予感がした…


そう!あの上司と同僚AとBの時と同じだ!


しかも、そんなこと言い出した部下2人が、


「さっさと亡命するワン」とか


「それがいいギャオ」とか


まるで、コボルトとか、恐竜みたいなことを


言い出した!



これはΣ(゚д゚lll)



俺は、酒を取りに行くって言いながら、


奴らの後ろから剣で切りつけたよ!



うん…乱戦になった…


だけどなんとか倒した!


実は、オレ…ヨウ・ヨウガって冒険者に、


辺境の都市にいたときにな、チーズ手に入ったからって分けて一緒に食った事があったんだ!


火で炙って食べると美味いらしいが、本当だった… その時、貴重なハバネロバナナをもらったんだな!



その乾燥したものが、お守り代わりにいつももっていたんだが、ヨウの言うとおりに恐竜の口に入れたら、泡吹いて倒れたんだよ!


何回も刺して刺して刺して刺して!…倒した!


その時、身体が光った! レベルアップだ!


後で調べたら、15上がってた!



そして、コボルトを抑えている部下達に加勢してレベルアップもあってなんとか押し返して、

乾燥ハバネロバナナ一欠片口に入れたら…


泡吹いて倒れた!


部下達と、刺して刺して、倒した!



マジ疲れたよ!



そして、やっぱりコボルトが攻めて来たが、


魔物避けを沢山火を付けて使用した!


けむりで怯んだ所を斬って斬り倒したよ!


恐竜達は、煙を見たとき退避していったな~



コボルトよりも、鼻が効くのかもしれん。



そいつらを、戦果として王都に行きたいやつ、


優先でもって行かしたら…


大物だったらしい…


呼ばれて、説明した…ヨウに貰った


乾燥ハバネロバナナ使って倒したと…


決して、ズルとかでなく、部下達と倒したと…


証拠に、15レベルアップしたと言ったら…



なぜ!それを言わなかったとか怒られた!


なにをって、ヨウって冒険者のことらしい…



だから言った。


あいつを、ゴミのごとく扱ったら反目して、


当たり前だって!



あいつは強いけど、それ以上に礼儀に厳しいぞって言ったら、宰相様は愕然としていた…



俺たちは、コボルト軍もかなり倒していたので


今回の遠征は、とりあえず終了した…



フゥー! 生き残った…



教会で、今回の特別報酬の俺の取分を、


今回の軍行の弔いに使ったら…


なんか…感謝された…




一週間後、魔道爆破デスマッチがあるらしい…


俺たちは、訓練を始めた…






□□□□□□□□

来ちまったぜ…


遂に、爆破デスマッチはキツイが、


決勝戦に来た!


恐竜倒した15レベルアップが、かなり大きい!



相手は…公爵派の子爵の二男で…


俺の婚約者を奪ったヤツだった!


怒りが!沸騰する!


ヨウも言ってたな!


その、婚約者を略奪したやつと決闘しなければならなくなったら、全てぶつけろって!



やってやる!ヤッてやる!殺ってやる!



カーン!



始まった…


向こうは、ファイヤーボールを撃ってきた!


避けるな! 進め!


ヨウ!使わしてもらうぞ!


いくぞ!ヨウ直伝!台風旋風蹴り!


あのときは、教えてもらっても出来なかったが


今の俺のレベルで、出来たよ!出来たよ!ヨウ!



見事!子爵の二男坊の後頭部にヒット!



ふっ飛ばした!



ヤツは、ロープに接触して爆破が発生!


そこに、ドロップキックを食らわして、


また、ヤツは爆破!奴が倒れる前に蹴り上げる!


そして、殴る殴る殴る殴る殴る!


ヤツは、またロープに接触で爆破!




俺たちが、ふらついていた時には無視していたレフリーが、止めに入ろうとしたので、魔導マイクを奪う!


ダメダメ軍 将軍C

「決勝戦 文字通り、デス(死)マッチだ!


これまで、ダメダメ軍の人間と同じように、


まだまだ元気なうちは、邪魔をするな!」



そう言って、子爵二男の髪を掴んで腹に拳を叩き込む!


「グェ!」



ダメダメ軍 将軍C

「ほーら!こんなに元気だ! 邪魔すれば国王陛下に、不正審判をしていると訴えねばならない!わかっているな!」



レフリー

「まっ待て、それは…」



レフリーは何も喋らなくなった。



国王が、こっそり見ているのは知っている!


さてと、子爵二男様に技をかけるとしよう!



相手の両足を両手で掴む!


そしてグルグルと回る!回る!


すると、ヤツは浮き出す!


そうすると、高速回転していく!



今の俺のレベルだったらできるはずだ!


フルパワーで回る!


やった!俺の体が浮き出した!


行くぜ!タイフーン…



ガン! バッチィー… ドン!



しまった!


オレも連戦でフラフラだったからな…


アイツの頭を、リングのポールにぶつけてしまい、ロープに接触して、爆破してしまった!



髪の毛が、焼ける臭いが立つ。


くっせ〜!あれ?髪が燃えてる!


向こうの子爵側の補助員がリングに乱入してきたので、ドロップキックで迎撃する!


乱入者は、ロープまで飛ばされ爆破された!


そしてリングアウト!



さーて!よくも俺の婚約者を取ってくれたな!


今から、怒りの利息を払ってもらうぞ!



もう一回! くっ!ダメだ!体がフラフラだ!


クソ! ならば! 


ヤツをリングの中央に叩きつける!


そして、寝ている状態になったので!


急いで走ってポールを駆け上がりジャンプして、ヤツの真上から真下にキックを喰らわす!



「ぼげぇぇぇ!」



トドメだ!


ヤツの両足を持ち!真っ直ぐに持ち上げる?


ヤツの首がロープに当たるように振り下ろす!



さぁ!これまで、バカにした分を!


さぁ!酒場で、婚約者を取った事を自慢したことを!



さぁ! 貴様だけダメダメ軍強制参加から、まぬがれた分を!


さぁ!せめて利息ぐらいその首で払え!




心で叫んでいたつもりが…


声に出てしまっていた!



どうでもいい!


ヤッてやる!…振り下ろした!


だが、乱入した近衛騎士達に阻止された!



ダメダメ軍 将軍C

「貴様ら!なぜ邪魔をする! 不公正にも程があるだろ!」



近衛第1隊長カイル・ド・タッカー

「すまないが、そうは行かないな!」


そう言って、カイルが剣を抜いてCに向けたが…


その剣は上半分がカランと落ちた!



そばには、かつて辺境の街の隊長がいた…


近衛第2隊長ベルガー・テ・モイト

「カイル!陛下の前で、よくも神聖な決闘を汚したな! 騎士として恥は無いのか!」


そこにはいつ抜いたのか、右手に抜き身の剣が握られていた。



近衛第1隊長カイル・ド・タッカー

(いつの間に…見えなかったぞ…剣を切った…?


手に、ぶつかった感触すら無かったぞ!)

「陛下が、陛下が、お止めになったのだ!


ほっ本当だ!本当だ!。席の陛下に聞いてくれ!」



辺境で、ゴブリン・ジャイアント軍と死闘をくぐっていたベルカーと…


王都で、楽しく酒と素振りと標準訓練をしていたカイルとの差…



その差を見た国王と他の、近衛隊長や兵士達…


そして、冷や汗をかいている、カイル…



レフリー

「この勝負Cの、はんそ…」


近衛第2隊長ベルガー・テ・モイト

「レフリー!公正かつ公平なデス(死)マッチのルールに基づいた判定を!」


レフリー

「ヒィ! デスマッチと言っても…」


近衛第2隊長ベルガー・テ・モイト

「デス(死)マッチはデス(死)マッチだ!」



近衛第1隊長カイル・ド・タッカー

「止めろ! 陛下の御前であるぞ!」


近衛第2隊長は、軽く剣を振る!


すると、近衛第1隊長カイルの背中まである、美しい髪の毛がバサリと落ちた!



近衛第2隊長ベルガー・テ・モイト

「明らかな不正判定を陛下の命令として、押し通そうとは、不敬罪の現行犯だ!


もう許さん!覚悟しろ!ここで貴様と決闘デス(死)マッチだ!」



宰相が出てくる!


宰相

「止めよ! この勝負の判定は閣議を経て、陛下が下される!わかったな!」


つづく…

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