第278話 地獄第3の門…やべー!

 地獄!


 用

「ハーーー!」



チュドーン!


裂け目が出来て大きな人影が逃げ出す!


「ギガッシャーーーーーーー!」




「ヒィ!ヒィ!ヒィ!ヒィ! 助けてぐれ〜!」



大きな人影が裂け目の向こうに行ったが!


用は、クリア・ダークの力を縄状にして


裂け目からの突き出し、


大きな人影に絡めてこちらに、引き戻した!


「逃がすか!このやろうども!」



バンバンスキルを撃つ撃つ撃つ撃つ!



まさに、地獄の如くキノコ雲が立つ!



気がつけば、辺り一面真っ平らであった。



「ハァハァハァ。ハースーハー


アイツら、本当に地獄の奴らだったとはな…」



AI

「あの〜あの1体は、どうします?


スミレちゃん、


用様の声に気がついてましたよ!」



「あれ…あの裂け目、地球に繋がってたのか!」



AI

「はい、銭形さんもいましたよ!」


「叔父さんが! いったい…」


AI

「あ!メール来ました!


えーと、簡単に言いますね。


用賀家の奴ら、銭形さんを襲って、


お金の無心していました!


警視総監さん達も死にかけました…


で、式神を呼び出そうとしたら…


式神達は用様にフルボッコされていて、


戦闘不能状態で、あの半殺しにした人影は、


スミレちゃんに服従を誓って、


命乞いしてました。


それから次元の裂け目越しの戦闘の余波で


スミレちゃん以外、クリア喰らって、


真っ白!」



「あ~なんとなくわかる…」


AI


「あの半殺しにした人影さん、


前世の用様の部下に会ったその縁で


スミレちゃんを守る職につくみたいです。


そのことで、用様に許可を取ろうと


天界から来てますが?」



「なんの許可?」


AI

「スミレちゃんの、式神続ける事と


地球滞在許可ですね。」


「地球の神様の管轄では?」


AI

「えーと、もっと詳しく言うと、


あの人影さん、地球で生きていいですか?


の許可らしいです。」



「ヘ?」


AI

「だって、ぶっ殺してやる!なんて言って、


この辺り一帯の邪気と瘴気を、


浄化してしまったからじゃないですか?」



「地球の神様が許可した範囲ならいいかもな?


でも!アイツ…真面目に働くのか?」


AI

「やんわりと、魔法契約したみたいですから


大丈夫では?」



「そうか…では、行くか…あれ?門は?」



AI

「見当たりませんね~」



「炎獄火炎殿のあった方角わかる?」


AI

「はい、では行きましょう。」



「何か忘れているような?


いや、今は急ごう!」



先を、急ぐ用…


しかし、ある地点で進めなくなった。


AI

「おそらく、ここに門があったと思われる、


旧マップのマークがありますけど、


何もないですね。」



「結界の反応も無い…手応えも無い…


しかし、いくら進んでも進んでない…


うん、次元が断絶していなくて…


それでいて繋がっていない…


そんな地獄のパズルのような空間…


あ〜ここ地獄だったな…


あり得るか! ないのだったら作る!


えーと(゜-゜) 板でなくて橋でもなくて


道!ロードのイメージ?


カントリーロード♬


続く道〜♬

︙」


上手いとは言えない歌を歌いながら、


いやイメージを膨らませながら、


クリアの光で、道を作って進んで行く用…



AI

「ピコン! あっ!進めました!


え! 景色が変わった!


敵意が多数、突然観測されました!


こちらに、来ます!」



「て〜いく…み〜ほ〜む♬…」



音痴な歌が白い道を作っていく…


そこに、真っ黒なツノ生えた人影が


赤い目を吊り上げ殺到するが、


道に触れるとジュ~といって、


溶けていき浄化されて、天に登っていく。



後に、この光景を見ていた、天界、冥界、


地獄界の者達は言う。


あれは…歌ではない…祝詞…うん…祝詞…


そういうふうに解釈して…


いや…報告書にはウソ書けないですから…


いや…歌とは…



かなり困惑したという。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る