第380話 クラス優遇組は?
しばらくフロン海賊団と、
クラス優遇組の残り三人組に
スポットを当てて行きます。
あまりに、激動する他の国、組織の動きに
ついていけなくなる前の調整となります。
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そこは、バボン王国の王都の
薄暗い地域…
誰も、あまり近寄らず、
とんでもない用事が無い以上、
入りたくない地域…
通称暗黒横丁…
賭博場…
違法薬物…
呪い…
暗殺屋…
︙
︙
︙
そんな、ブラックな商店街…
その商店街の最奥の酒場の3階に、
杉谷達がボコボコにされて、
転がっていた…
杉谷
「あう〜〜!」
帆山
「い〜〜!」
エージェント則子(古田丸 則子)
「グハッ!」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「よくもフロン皇女陛下を、
裏切って逃げたわね…。
どうしてくれよう?」
杉谷達は、バボン国王の兵士達から、
逃げ出した後、略奪を繰り返し、
港を目指したが、
悲しいかな…
アウトドア経験があまりにも無い…
この世界に来てから、
研修のサボりすぎで、
地図の読み方なんて解らない、
そんな三人組は、王都に戻ってしまった!
仕方なく、エージェント則子の
ギルドを探して、
盗みで、生計を立てようと言うのを、
空腹が拒否を許さなかった。
その闇ギルドが、ここ
「ブルーローズ」であった。
杉谷
「クソ! 気をつけたはずなのに!」
(ナニニ?)
担任・帆山
「名前に、薔薇が入って無かったから、
安全だと、思ったのだが…」
(オイ! オマエ…
ハイッテルヨナ?)
エージェント則子(旧田丸 則子)
「うぅ… 王から逃げて、
フロン皇女陛下の所に行こうと、
していたのよ…」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「ほう? 何を、言い出すと思えば!」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「私達の受けた命令は、
用賀と友好な関係を構築すること。
だが…
あのフロン側近メイド(腐のバラ)が、
どう考えても、
対立関係を煽る事しか、
言い出さないのよ!
だから、私達で動くしかなかった!
だけど、この装備の事もは、
想定外なのよ!
あの、メイド!
自分の立てた計画が、
ロクでもない計画だったと、
誰が見てもわかった途端、
港から消えたよね!
アイツにこそ蹴りを
入れるべきじゃなくて?」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「ほう?
言うじゃないか!
どこに、あの側近メイドが、
ロクでもない無茶苦茶計画を
立てた証拠がある?」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「なら、聞くけど
あなた達は、私達の任務を何と、
聞いていたわけ?」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「ヨーガ商店と、連絡をつけて
友好な関係を作ること。」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「それで?
あのメイドが私達に言った、
または、メイドが立案した計画は?」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「まずは、木炭の取引で
友好的な関係を築く事。」
エージェント則子(旧田丸 則子)
「では?木炭の性質は?違いは?
何故、フッカケ商会なんて
名前の商会を買って、
一切、本店が対応しなくなったのか?
考えたら、あのメイドの計画が、
一見は融和路線だけど、実質的に、
フロン皇女と用賀を戦わせる事に、
特化しているじゃない!
だから、私達は直接命令された通り、
友好的な関係を作るために、
命令に忠実に動くために、
別行動を取ったのよ!
あのメイド逃げたんでしょう?
いなかったものね!
フロン皇女の命令と違う事を
させようとしたのがバレた!
だから逃げた!」
つづく…
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