第33話 ホロン王国パルサー領戦2



 近衛第2部隊代理隊長ルンバは、領都防衛軍団長トーラーと連絡を取り合いかなり情報を共有していた。

 もうすぐワイバーンの波状攻撃が来る時間である。

 あと2回これが来ると、領都は保たないと連絡が来る。

 しかし、コボルトキングが前線に出てきて、こちらはもう前進出来なくなっていた。


 そして、ワイバーンの波状攻撃がやってくる。


 1回目!ブレスの空対地攻撃だ。


 クソ!弓矢が届かない。

 弩弓があるが届かないどころか、接近時に直撃させたがかすり傷だけであった。

 そんなバカな!

 普通のワイバーンではない!


 普通のワイバーンでも高レベルなのに、さらに上だと!


 道理で、ワイバーンが出てくるとコボルトの攻撃が止まるわけだ。巻き添えを喰らうからだ。


 2回目の波状攻撃が始まった時である。


 途中でワイバーンの攻撃が止まった。


 よく見ると、ワイバーン達はペルト街へ集まり出した。


 そしてワイバーンがペルト街に近づくと、下へ落ちて行くのが見える。


 何も言えない。

 ただ何が起こっているのかわからなかった。


 しかも、ペルト街の周りを飛んていた、ダークバットも落ちて行く。


 希望が見えてきた。

 ダークバットがいなければ、ハト通信が使える。


 どんな手段を取ったか聞けたら、ワイバーンに対応出来る!と思っていたらワイバーンが全滅した。

 助かった? いやいや助かったのだ!


 ハト通信が、帰ってきた。

 今は、ワイバーン解体と部隊再編で忙しいみたいだ。


 ワイバーンを落としたのは、ギルド所属の冒険者らしいのだが、かなり無理をしたのかMP切れ頭痛で宿で休むらしい。

 仕方ない。


 しかし、ワイバーン全滅は皆見ていたので、活気が出てきた。


 うん!飯が美味しい。


 希望が出てきた。

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