第174話 地球での戦いの始まり2





 銭形達は、第一回目は、召喚光に勝った!

 しかし、もっと改良点がある!

 その研究が、されていた。


 総理官邸大戸総理


「銭形君、よくやった!アメリカさんも、ゴミを人の変わりに送りつけたと言ったら大統領も、よくやったと言ってくれたよ!」


銭形

「ありがとうございます。

 装置の改良ができましたら、地球上の人間を拉致しようとする光のターゲットを、強制的に、変更できるでしょう。」



大戸総理


 「実は別件でな、他のファイブフォースの担当なのだが、旧田丸を名乗る小娘の母親が出入りしていた邪邪墮教の

幹部達が、ほとんど吐血してな毒やウイルス・細菌感染は無かった。

  放射線障害も検査したが、違うらしい。

  装置改良の間、そちらの原因の調査を頼めないか。」


ファイブフォースの1人 大岡

 「すまん。今、教団のアジトを抑えるだけでも手がいっぱいなんだ。」


銭形

 「そんなことなら、気軽に言ってくれたらいいのに。 

  今回の吐血した者達には、ある共通点があります。

  あの教団以外の人間が、なぜ吐血したか?

  しかも、一週間以内というくくりだと、ほぼ、同時多発と受け取れます。

  そして、そちらの御人は、なんとなく今回の原因を知っている。

  いや、感じているが、確証がない。

  そうですね。」


謎の御人A

 「フォフォ! さすが、銭形さん。

   家を別件で調べていた事もついでに聞こうと、来たまでですよ。」


銭形

  「実は、陰陽師大家の貴方様に見てもらいたいものがあります。

   私は、今回の事に関係しているのではと、思っています。」


謎の御人A

 「ほう! いったい…」

 銭形は、用が撮影していた、異世界拉致の瞬間の映像を見せる。


銭形

「この、女子高生が吐いた黒いネズミらしきモノは、なんだと思われますか?

 科捜研でも、類似する物質が無いと頭を抱えていまして…」


謎の御人A

「これは… ハッキリと写っとるな…

 なんて悪意のある邪気じゃ!

 普通なら、こんなもの触れると、即死ものだぞ!」


謎の御人B

「うむ…これは、高校生集団失踪の直前の映像ですかな?」


銭形

「はい。先日の異世界拉致阻止作戦の時に、アメリカの軍事衛星が捉えたデーターでは、この事件と阻止作戦との間に、少し差異がありました。

 それが、この黒いネズミではないかと睨んでいます。

 問題は、ここです!

 この画像、8Kのハイスピードカメラで映されているのですよ。

 そして、このネズミ?の拡大画像がこれです。これにはビックリしました。」


謎の御人A

「人の顔の集合体じゃな。

 うむ、呪いというよりも、人の悪意の寄せ集めができた時の状態に似とる!」


謎の御人B

「それで、うちに捜索協力してくれって来たのか。

 確かに、陰陽師達の領分だな。」


謎の御人A

「あい、わかった。

 こちらも、手助けしよう。

 して吐血については、どう思う?」


銭形

「さかのぼれば、答えは見えてきました。

 今回の、吐血された人達には、こちらの捜索対象者がいましたのでかなり資料があります。

 それを使うと、恐らくですが、江戸時代初期に、集約されます。」


謎の御人A

「江戸時代初期だと! ……」


謎の御人B

「うーむ。」


大戸総理

「銭形君は、何かつかんでいるのか…」


銭形

「警視庁の保存文書に、江戸幕府の書類があります。

 そこに、江戸時代初期の陰陽師や退魔師などの混成部隊による、大規模な作戦があったらしい…と記録にありました。

 そこに、載っている人名の子孫の大半が、今回の吐血した人間に当てはまりました。」


謎の御人A

「なるほど… 」


謎の御人B

「当家の御子の占いと、同じ内容か…」


謎の御人A

「戦国時代、いろいろ怪異を使って勝てばいい! と言う戦い方をしていた勢力が、多くいたらしい。

 その、怪異を解決するために内裏主導で、動いた事があったと聞くが…」


謎の御人B

「それじゃろうな~。

 確か、異世界に投げ込んだとか書いていたな…

 まさか! 待てよ。あの映像床が光っていたな…

 確か、こちらの記録にも…」


謎の御人A

「確か、地面が光をともなって、怪異がどこかの世界に飛ばされた。

 なんて書いてあったな…」


謎の御人B

「今回の事と、無関係ではないのか。

 いや、止まっていたことが、動き出したのだろうな。

 わかった。強力する。」



つづく

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