第156話 修羅場か?その2




 バボン王国王宮内


 ここに本日の修羅場っている方々がいた!


 まずは、国王 ベジタル・ラ・バボン

「(ヘ?執事?そんなの聞いてないぞ?はて?それにたった100人で、オークの包囲を無力化して、一気に100万減らす武力?只者ではない!

 見ただけで、うちの近衛隊長よりも強者だぞ!)


 うむ、よく来てくれた。

 我が名は、国王 ベジタル・ラ・バボンである。表をあげよ。」


 執事 

「ヨー・ヨーガ様に仕える執事、トシゾウ・オオタワラでございます。

 主様は、パイン街の防衛の再構築の為と、下級ポーションの製造に全力を注ぐため、今動けません。

 なので、代理として私が参りました。

 これは、我が主からの、手紙とパイン街商業ギルドマスター ミイナ・ヴァーミリオンからの手紙でございます。」



 国王 ベジタル・ラ・バボン

「(トシゾウ・オオタワラ!!

 え?

 聞いたことがあるぞ!

 あれ?

 どこでだったかな?

 おい宰相!

 あれ?

 宰相のヤツ真っ青じゃないか!


 あ~~~~~~~~~~~~~!

 思い出した!

 我が国がブリードル帝国から分離独立した時の物語に出てくる勇者501人の隊長の名前じゃないか!


 肖像画が、天井にあるよな~


 チラッ!


 チラッ!


 チラッ!


 似てる!いや!そのものだ!


 他の、者…いや方々も、そのものだ!


 やべー!


 やべーよ!


 ジャンピング土下座だ!


 階段3段から上からか~


 痛そうだな、だけど、やるしかない!)」


 執事 大俵 歳三 

「(む?あれは、用様が言っていた、飛び土下座をしようとしているな!)


 国王様、用様は国王様を支持されております。


 その、為に我らを遣わしました。」


 国王 ベジタル

「う、うむ。ところで、まさか…」


 執事 大俵 歳三

「はい。今は用様に助けられ、501人全員こうして動ける用に、なりました。」


 そこに、ジャンピング土下座した 


 本日二人目の修羅場ってる人がいた。


 宰相 スタマ・ク・ペインである。


 執事 大俵 歳三

「ペイン…おおっマルモの子孫ですか。」


 その言葉で、周りの貴族達が気づく!


 チラッ!


 チラッ!


 チラッ!


 天井の501人の肖像画を見る。


 げー!


 (血が繋がってないけど)子孫だとか親が言ってしまって、武功などを立てて貴族になった者達である。


 (どうりで! 本物は強すぎるだろ!)


 (いや、本物だから強いのか!)


 (それよりも、どうしよう。先祖は育ててもらっただけで、血のつかながった息子ではないからな…勇者の血筋とかウソ申告容疑で処刑かも~)


そんなこんなが、あったが…


用の方針を、国王に伝える執事。


ミイナの手紙にも、大事にするな!

と書かれていたので、無事に、謁見は終了した。



 しかし貴族院の裏や、婦人会でも恐慌が発生した。



 問答無用の本物の建国の主である。


 三日間の滞在であったが、全て用の従者として振る舞い、「用」不要論者や「用」暗殺支持者達は、「用」支持者に鞍替えした。



 どちらかというと、第2王子?ミルト・ラ・バボンとの用との婚約(国王が画策!まだ婚約はしていない)に反対していた貴族が、自分達の祖先だと言っている張本人が出てきて、慌てふためいていたのもある。


 しかし、用の基本方針が地球帰還だと説明されて、なにも言えなくなった結果となった。



 手紙箱の中に、ミイナからの胃薬の献上品が入っていた。


 国王は、その夜飲んだらしい…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る