第157話 魔国の魔人王の憂鬱1




 それは、四天王の奴らの絶叫とも受け取れる報告から始まった!


 いや、始まってしまったのだ!


 魔の森の、瘴気がどんどん無くなっていて、


 もうすぐ、聖ボロボーンとの国境で半分!


 聖カルッティ王国との国境で3分の1!


 バボン王国との国境でも3分の1!


 となる勢いだと言う!


 ヤバイ!ヤバい!ヤバい!ヤバい!


 あいつら、また魔人族を虐殺しに来るぞ! 



 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「どうしよう?どうしよう?どうしよう?」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「どうしてこうなった!」


 

 四天王 ジア・ス・ターゼ

「わかりました!魔の森の中に瘴気吸引魔道具がありました!」


 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「魔道具?

 瘴気吸引魔道具だと!

 あ~!

 犯人はリッチエンペラーどもか! 

 すると、オーク・ジャイアント軍団だな!

 まずい!聖ボロボーン王国の奴らに起こった事の分析はできたか?」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「キノコ雲の爆心地は、王都の大神殿で決まりです。

 恐らく勇者の武器と言われた【黒い棺】だと思われます。」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「しかし、ブリードル帝国のフロン皇女だと思われる海賊が来まして、いろいろ調査しているのを調べましたが、【黒い棺】は勇者の武器ではなくやはり行動を操る呪いで決定です。」


 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「やはり、召喚は拉致だったか…ではなぜそんなことして、我らを敵視させてまで異世界から拉致するんだ?」


 四天王  オキセ・サ・ゼイン

「確認取れました!

 魔の森にて、ゴーストどもを捕まえて、吐かせました!

 オーク・ジャイアントの狙いは、聖ボロボーン王国、バボン王国、聖カルッティ王国と魔人国シャングラーの四つ巴で戦争させる事です。」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「変だな?

 あいつら、聖ボロボーン王国がほぼ無政府状態になったのを知らないのか?」


 四天王  オキセ・サ・ゼイン

「知らないみたいでした

 興味が無い感じですね。」


 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「【黒い棺】の爆発はオーク・ジャイアントのせいではなかったのか!

 原因はなんだ?」


 「それに、前の聖カルッティ王国のライブ映像では、どうも聖カルッティ王国はオーク・ジャイアント討伐に後ろ向きというよりも、オーク・ジャイアントよりの姿勢だったよな。」


 「バボン王国が、怒っていたみたいだがオーク・ジャイアント復活に聖カルッティ王国の奴ら関わっているのか?」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「やはり、王もそう思いますか。私もです。」



 四天王 ビオ・ジ・アスターゼ

「わたくしも、そう思っていまして無政府状態の聖ボロボーン王国に潜入時に、資料を集めた時に代わりに、こちらのオーク・ジャイアント復活のデーターと聖カルッティ王国が怪しいとの報告書を置いて置きました!」


 四天王  オキセ・サ・ゼイン

「お前なに勝手に…」


 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「まぁよい。

 ブリードル帝国にもよくやられているからな… 

 聖カルッティ王国のやつらを監視しよう。

 何か隠している!

 それは、間違い無い!」


 魔人宰相 スクラ・ル・ファート

「は!

 スパイを何人か送り込みました。

 あと、バボン王国のヨー・ヨーガですが、どうしましょう?

 敵に回らなければいいのですが…」


 魔人王 リゾチーム・デ・へールス

「うむ、情報を集めてくれ!

 あと、これまでの情報を集めると、あの勇者像の設置の成り行きすら怪しい!

 呪いかもしれない!

 解呪方法も含めて調べよう!すぐに開始だ!」




勇者像……

魔人国にあったのですね。

一回しか出てない設定でしたが、忘れていません!

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