第351話 パイン街が台風の目?いや…違う!2

  前話からの続き…


トレブinメルト

「なんだって?


アレ? ハァ?あの戦争で生きてた?


ヨー・ヨーガって、あの男の事?


あ!そうか!現代語訳したら…


ヨー・ヨウガ…


なんだ!合成する必要ないじゃん!


へへへ!あの蜘蛛男女の時は、


面白かったな〜


オレの名前は、トレブって言ったんだ!


あぁ、思い出してきた!


私達は孤児院で生活してたんだ…


それで大教皇が父親が迎えに来た…


それから、しばらく経って、


水槽に入れられたんだ!


あれは…なにかの祭りの日だったか…



私達の、母親違いの姉か妹が、


確保できたって、


あの、大教皇が言っていたな、


それで、オレと…


思い出せん…」



メイド・トロイ

「トレバ」


トレブinメルト

「そうだよ!トレバ!


二人共一緒に薬を飲まされたんだよ!


最後に聞いたのは、


「ハーフエルフの二人と、


もう一人のプレーンを融合させて、


プレーンの身体の二体分を身体強化の


リソースにして、


エルフ分を足して完璧なエルフにする!


魂3つもあれば、普通のエルフに、


負けないだろう!」



なんて言ってやがって、


記憶なくしたんだよ!


あ~思い出してきた〜


オトコ攫ったな〜


あの男を、私のものにしたかったけど、


出来なかった!



あ~、キレイな奴と付き合ってる男を、


攫って、人質にして…


女に言うことを聞かせて、


ハニートラップを何度仕込んだか…



全部、はねのけやがった!


あ~思い出してきた!


戦争が終わったから、


もう死んだと思っていて、


魂をクローンに入れようとしたけど、



だめだったな…


そりゃだめか!


ヴァーミリオン姉妹の奴が、


死んでないなんて言ってやがったけど、


本当に死んでなかった!



ウヒヒヒ!


今度こそ、オレのものにしてやる!


オイ!トレバ!メルト!


協力しろ!」



トレバ inメルト

「クソ!思い出してきた!


てめぇが、クソマイネとつるまなかったら、


ここまで、こじれなかっだろ!」



メルト

「もう、手遅れじゃ…


聖カルッティは、あのどアホ大教皇の


手に落ちた…


聖カルッティを、しっかりとした、


国家にしておれば、


儂らのせいでなくマイネが悪いと言えたが、


ここまで酷い国家だと、


言い訳できんな…」



トレブinメルト

「うるせー!私の思い通りに、やれば


全てうまくいったのに!」



ミイナ・ヴァーミリオン

「なるほど、なるほど!


長年の謎が一つ解けましたね!


まさか直接魂を見たら、


トロイちゃんの昔の痴人だったとは…」

(痴人は、誤字ではありません。)


メイド・トロイ

「3人とも1人の身体だと、


不便でしょう?


分離してみない?って話があれば乗る?」



自称・冒険者メルト

「乗る!」


トレバ inメルト

「乗る!」


トレブinメルト

「ハァ?できるわけねぇだろ!


なんどやろうとしても、


この魂のパイプが取れなかったんだよ!


クソ! こいつら押さえるので


精一杯で、自由になかなか動けない!


本当にデキるのか?」



メイド・トロイ

「あぁ、言うことを聞いたらな…」


それは、簡単な説明であった。


変形自在の素体を用が作ったという。


見本は、目の前のトロイ。


そして、用意出来たのは3体分!


そこに、今の体成分を均等に分けて、


あとは、自分が思う想像力で、


体を形作るというものらしい。



ミイナ・ヴァーミリオン

「よく、トロイを見ればいいわ。


こんな機会めったにないからね。


マイネ捕まえて、


やっと、通った企画だから。


なんせ、ダンジョンコア3000個使った、


大出血企画だからね。」



トレブinメルト

「3千個だと… 確かに…


私の理論とも整合する…


そうか…ダンジョン攻略していたからな…


なるほど…いいぜ!乗ってやる!」



メルト

「だめじゃ! こんな身体に使うよりも、


他の事に使え! 儂はどうせ嫌われとる。


分離したところで、罪は変わらん。」


トレバ inメルト

「私は、あの人と一緒になりたい。


だから乗る!」



メイド・トロイ

「メルト!本当に謝りたければ、


受けろ!」


メルト

「わかった…」



□□□□□□□□□□□□

天界


「ハァ?メルト分離手術?」


「許可出したよ!」


「設計図は、許可出来るレベル!」


「上の許可も出た!」


「ヨーさん、よく受けたな。」


「ハァ、バボン王国だっけ?


 消し飛ぶかもしれないから、


 地獄行きリスト出しておこう!」


「大邪神ってイキってるバカどうする?」


「ヨーさん仮病作戦だってAIからメールが


 きたよ…」


「皆殺し回避か〜。よかったよかった。」


「だけど、煮え湯飲ました奴らは、


 どうする?」


「バボン王国は、焼き?」


「ホロン王国も焼きかも?」


「ゆみって女の子に、させるみたいだな。」


「ハハ、ヨーさん子育てうまいからな〜」


「「「ハハハハハハハハ!」」」



□□□□□□□□□□□

バボン王国


 王宮は、荒れていた…


第3王女 ルルト・ラ・バボン

「どうしよう… なにか手立ては…」


第2王子?ミルト・ラ・バボン

「シー・ド・ダイハードを呼びなさい!


なに? 今、砦にて聖ボロボーン軍と、


戦闘中?


砦に、魔導通信を繋ぎなさい!


なに?あの黒いゴブリンは?


なに?あの黒い兵隊は?


今すぐ呼びなさい!


え?魔の森深くで無理だと!」



バボン国王

「トーラ女史は、まだ帰らぬか?」


近衛騎士A

「お伝えします!パイン街に、動きあり。


警備ゴーレムが、円陣を組んで


パイン街の防御範囲を広げてます。」



近衛騎士B

「フッカケ商会に、動きがありました。


その、魔導通信ができるようになり次第、


すぐにこちらに言うように、


厳命しておりましたが、


まだ、魔導師達は感知していないのに、


女店員が、乗り合い馬車で


移動をはじめました!


追跡を始めています。」



近衛騎士C

「港の、ヨーガ商店なのですが、


港設備の使用許可を申請どおり出すように、


言ってきました。


代理店経由です。


指令は、鳩便で来たようです!」


宰相

「そのハトを使って、向こうと連絡を取れ!」


近衛騎士C

「それが…ハトが煙となって


消えたみたいです。」



バボン国王

「冒険者ギルドマスターをよべ!


非常事態とみなし、緊急態勢に入る!」



□□□□□□□□□□□


パイン街


メイド・トロイアル

「フッカケの女店員が、指令どおり


動いたね! 追跡が付いてる!」



ミレイ・ヴァーミリオン

「なんて、指令出したの?」


メイド・ゆみ

「あの子は、元公爵領出身なので、


里帰りして、そこで珍しい物を選んで、


仕入れて欲しいと。」



ユグドラシル

「うん、通常通りの商店としての、


活動だね。」



メイド・ゆみ

「用様は、空母を作る予定でしたから、


港を抑えます!」



ユグドラシル

「なるほど! だから別の海岸部の土地を


確保したんだね。」


メイド・ゆみ

「はい。今の港も使えるのならば、


使います。


そろそろ、緊急態勢になるでしょう!


なのでゴーレム達に、臨時防壁を作らせます!」



メイド・トロイ

「そろそろ、分離手術が始まるよ!


厳戒態勢に入ります!」



メイド・ゆみ

「こちらも、作戦に入ります。


オペレーション・バボンストライク!


スタート。」


□□□□□□□□

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