第297話 地獄の行進!その1

  用が、まだ地獄で発掘していた頃、


ホロン王国から、出ようとしていた男がいた。


 魔導爆破デス(死)・マッチの真の勝者の


ダメダメ軍将軍Cである!




 Cはその日の夜、公爵派の子爵の刺客を、


見事倒して、宿舎の自分のベッドに


簀巻きの状態で放り込み、


付いてきた部下達とともに王都を出た!



 王都を出たC一行を待っていたのは、


辺境伯領で一緒だった、


Aランクパーティ❲鉄のドレス❳と❲カスミの雨❳に❲大剣のサビ❳がいた。



そして、近衛第2第3師団がもう辞めるらしい。



そこに、辺境伯軍も来た。


 辺境伯様、王様のバカさ加減に


呆れてはいたが、


今度のデス(死)・マッチの不正判定には、


腹がたったので、バボン王国に行くらしい。


 

Aランクパーティ達が、囮として


港にからバボン王国に行く作戦で、


逃亡軍は魔の森を通り、


バボン王国に亡命するとつもりでいるらしい。



 すぐに、行動がはじまった。


 食料は、ある!


 問題は、魔の森である!



 行軍の間Cはいつの間にか、


身辺の守りが硬かった将軍A達があっさりと、


ゴブリンシャーマン達にやられて、


すり替わっていた事を話した所、


ひょっとしたらスイッチングという


入れ替える転送魔術を使ったのでは?


との結論になった。



 そして、その予想は当たる!


 急遽作った!取り替え妨害の結界が反応して、


 コボルト3体が、結界に絡め取られた!



 そして、戦いが始まる!


 しかし、ほとんどが辺境で


モンスター軍と戦った猛者たちである。


なんとか勝った!



 しかし、相手の数は圧倒的に多い!



 篭城戦では、なんとかなったが、


今回の件は移動行軍で、


数の暴力はやはりキツイものがある。



 禁断指定にした、


不完全スタミナポーションを手に、


合図があれば飲んで戦う事を決めた。




元第2近衛師団隊長ベルガー

「ゴブリン・ジャイアントだけが、


驚異ではなく、


オーク・ジャイアントも知恵が回るやつで


油断ならない!」



元辺境伯ルーラー

「だがゴブリン・ジャイアントが、


出てこない!どう思う?


いつものパターンではないぞ!」




ポンロ村(第1村)

 村長 グレイ・カッシュ

「そうなんです! 


ミレイとラントが戦ってから、


ゴブリン・ジャイアントを


見たものがいない…」



元近衛第3隊長カルキ・ド・ウオタ

「まさか、あの二人が、


ゴブリン・ジャイアントを道連れに…」



いろいろな憶測が、交じるが進軍する。



夜の森! なにを警戒するべきか?


変温動物でるあった恐竜は、


あまり夜襲は得意ではない。




そう!やって来たのはゴーストであった!



ゴースト部隊は。


初期の3分の2を浄化されて


昇天してしまったが、


まだ健全ではあった。



逃亡軍の魔術師たちでは、数が少ない。



次第に押され始めた…


魔の森を、魔人国側に移動する。



元辺境伯ルーラー

「陣を3つに分けてスパイラル状に


突進して来るなんて、騎兵でもできんぞ!」



元ダメダメ軍将軍C

「いた!あいつだ! 


喰らえファイヤーボール!」



Cが、途中で全く動かないゴーストを


見つけて攻撃することで、


敵の包囲を突破した!



元第2近衛師団隊長ベルガー

(あれに気づくとは!やはり、すごい!)

「魔人国側に来てしまった。


うぬ!気づかれたか! え?」


四天王 ビオ・ジ・アスターゼ

「こちらへ! 早く! よし!


者共! 撃て! ゴーストを焼き尽くせ!」



「ファイヤーアロー!」


「ファイヤーボール!」


「ファイヤーシャンベリン!」


「ファイヤーアロー!」


次々と魔人国側から、ゴーストに攻撃が放たれる!



なんとか、態勢が整った逃亡軍。


ベルガーが、ビオ・ジ・アスターゼに礼を言う。


そこから、バボン王国とパイン街の方で


受け入れ準備が整った事が伝えられる。



そして、魔人国側で歓待を受けた一行は、


魔人国が、聖カルッティ王国の言っていた


国とは真逆の国だと理解する。



別の意味で、これまでの考え方を壊す地獄であった。

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