第89話 ギルドマスターの苦労
メーンターク・ダンジョン郡
今、用が攻略中のS級ダンジョンの入口付近では野営と酒の用意がされていた。
担当のマイークラー街冒険者ギルドマスターである、グリスは怒った用をなだめるには、酒しかないと思っていた。
もう王家からの情報などを考えても、それしか思い浮かばなかった。
もちろん、例のギルド職員は牢屋に入れている。
S級ダンジョンから、余震が発生した。
これは、ダンジョンのラスボス部屋に入り、もうすぐラスボスが倒れそうになると、起る現象である。
ギルド職員や、警備役の冒険者達に緊張が走る。
記録上、メーンターク・ダンジョン郡ではSS級やS級ダンジョンは100年間の間攻略された記録がない。
それが、立て続けに攻略されようとしているのだ。
祭りの用意は出来た。
後は、どうやって用を取り込むかだ。
パイン街にも、救援を求める。
今、パイン街もなんとかしてメイドのゴーストと関係改善を進めていたみたいだ。
マイークラー街冒険者ギルドマスター・ナット視点
パイン街にある有名な呪われ屋敷のメイドゴーストは、前召喚勇者達に巻き込まれた形で、この世界にやって来たみたいだ。
そして、重要だと思われる情報をパイン街の商業ギルド受付嬢が聞き出す。
勇者達の国、日本と言う国では謝罪をするやり方が、マルダス世界とは違うようだ。
土下座というものをするらしい。それが普通であり、
普通 土下座
深く謝罪 剣山と言う針の上で土下座らしい。
今から、練習しなくては。
たしかに、歴代勇者達が残した向こうの世界の昔話の挿し絵にも土下座が存在する。
あっているかわからない。
剣山というものを作った。
痛い!死にそうだ。
城から来た、近衛兵士も拷問の器具に違いないなどと感想を言っていた。
しかし、ここで妙なものが出てきた。
それは、ホロン王国の禁書庫から出てきたものだ。
前勇者達と、同じく召喚された魔術師の男が残した、向こうの世界の知識本(1)に❲三角木馬❳と言われるものがあるらしい。
痛そうだ。嫌だ!使いたくない。
だが、王命だ。なんとか謝罪を受け入れてもらわないと。
そんなことを、している間に遂に攻略振動と呼ばれるものが発生した。
もうすぐ、ダンジョンが崩壊するだろうな。
剣山で、土下座でも死にそうだ。
死にたくない。
妻よ、すまん。息子よ、強く生きてくれ。
涙が出てきた。止まらない。
周りの奴らも泣いていた。
そして、ダンジョンが崩壊して、黒髪の少年が現れた。
…………………………
(1)バブル期の薄い絵本が大好きな方が、書いた書という設定なのでまだ焼き土下座とかはありません。
ちなみに、作者ではありません。
ある古本屋さんにおいてあった、時代の流行りなどを書いた本などを参考に書いてます。
三角木馬は当時マンガのネタとして流行ったらしいと聞きましたが、どうなのでしょうか。
わかりません。
昔の少年○ャンプの、ついでに○んちんかんというギャグマンガにもよく登場しているのは確認しております。
ドラゴン○ールとかとページ違いで載っていた作品なのでかなりメジャーなマンガだったのではないでしょうか。
追記 アニメ化して地上波で流れていたらしいです!
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