第349話 本性を出す国民達1

   聖ボロボーン軍は片っ端から、


女生・子供・男性・男の娘・女の男(こ)


問わず、徴兵と言うなの連れ去りを、


実行した!



聖カルッティ反乱軍は聖ボロボーン軍に、


始めは抵抗しようとしたが…


大邪神の正体は大教皇であり、


オレをパワーアップしてくれたぞ!


なんてブラックマルト国王が、


広場で、大きな石材を素手で叩いて割った  


パフォーマンスを見せると、



何故か、積極的に参加してきた。



ブラックマルト国王は、


内心ガックリしていた。


(なぜこいつら、積極的なんだよ!


散々黒の棺の事を非難していたが、


力が手に入るなんて、わかったら


この対応…どちらの国も腐っていたのか…


オレは、本当に国王でいいのか、


悩む時もあったが…


喜んで、大邪神の配下になるなんて、


狂ってやがる。


いや、オレも狂っているか…


だめだな、とても聖なんてつける国では、


両国共に、なかったな。


クソ!せめて、抵抗するか!)



大邪神ゴブリン

「なにを、抵抗しようとしている? 


フン! ホウ!廃国宣言か!


いいだろう!オイ!反乱軍?か、


こっちに来い!


よし、魔導通信を全土に繋げ!」



その日、


聖ボロボーン王国と


聖カルッティ王国は、


再統合することが発表され、


自称・大教皇を名乗る、


大邪神ゴブリンが大王。


部下1 が、


元聖ボロボーン王国・国王マルト


部下2  が、


元聖カルッティ王国・元近衛隊長マフーナー


宰相は、いない…


法律は、大邪神が法律…


ここに、聖ボロボーン王国と、


聖カルッティ王国が無くなり、


大邪神国が、産声をあげる。



「大邪神様バンザイ!」


「大邪神国バンザイ!」


新国民は、自らバンザイ音頭を取る。



大邪神ゴブリン

「コラ!大邪神ではない!


大教皇様だ!」


どうしても、これだけは変えられなかった。


むしろ、国民は喜々として、受け入れている。



そして、進んでバンザイをしていた。



大邪神は、(大教皇様国)と言っていたが…


大邪神国として認めてしまった。



大邪神ゴブリン

「ハァ…大教皇から大邪神か…


本体に、怒られそうだ…」


ここに、大邪神国民の


ステータスプレートには、


(大邪神の使徒)が刻印された。



マサキは、脅しで言ったのだが、


まさか自ら使徒になった国民達に、


正論での議論は無駄であったか…


と、へこたれるが…


王都の半分の人は、脱出したのであり、


まぁ、いずれこうなるしかないと、


わかっていたので、


人助けぐらいはできたとして、


移動する準備を完了させる。



シャングラー国は、この事態を受け、


戦闘態勢に入る。



ブリザード公国も、対ホロン王国


対大邪神国の戦闘態勢に入った。



ホロン王国は、内部混乱のため


とりあえず徴兵をする。




ブリードル帝国は、兵器生産と


食料生産に集中しており、


とりあえずそのまま。




バボン王国が、問題であった。


用に対する、王国の本性が


ついにあらわになった今回の事態で、



国内の情報戦が、始まった!


亡命組は、ルーラーに期待しており、



バボン貴族は、


用派と、国王派に別れたが、


国王は用と戦争をするつもりはなかった。


だが…やっちまったのは、


やっちまったのである。



そんな状態で、安全性を考えて、


むしろ、大邪神に対抗する!


と言って、国境砦に積極的に向かう貴族が


増える!



今や、砦は用と王国のこれから起こる争い


から外れる安全地帯となってしまった!



□□□□□□□□□


第6章始まります。

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